「観光まるごと北海道」-北海道の本

北海道をもっと知りたくなる、北海道にもっと行きたくなる、そんな本やDVDを紹介します。




司馬遼太郎 街道をゆく

司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズは、日本全国の諸道を巡りながら「日本人」について彼なりの鋭い洞察を続けた珠玉の名著です。

北海道を舞台としたものに「北海道の諸道」「オホーツク街道」があり、昭和の時代の、厳しい北海道の自然と暮らす人々の取材を通して、アイヌや北方民族などとの交流も交えて、北海道を浮き彫りにしています。

管理人は数多くの紀行文、旅行記を読んでいますが、司馬遼太郎の文章ほど、行間に無限の意味合いが含まれている文章を知りません。単なる現状の描写ではなく、その文には過去から未来へのあらゆる事象がこめられている気がしてなりません。

それほど素晴らしい文章で北海道の人々について綴られた本作品を、ガイドブックや単なる旅行記で北海道を知った人たちに、ぜひ読んでいただきたいものです。

紀行 | - | -

串田孫一:北海道の旅


さきごろ亡くなった串田孫一氏は、登山家として山歩きの著作が多い作家でした。
しかし古きよき北海道の旅を克明に記した本も表しています。

この「北海道の旅」は1962年5月に氏が実際に行った北海道旅行の紀行です。国鉄周遊券を使い、道内をくまなくめぐり、途中から同じ志の朝倉君という若い学生を旅のパートナーとしていっしょに旅する…。

1962年と言えば、まだSL(蒸気機関車)が全盛の、国鉄路線も網の目のように張り巡らされ、国鉄だけで道内のどこにでも行けた時代。道路のほとんどは未舗装で、開拓農家も随所で鍬を振るっていた時代です。

本文には氏が描いた風景画も織り込まれ、古きよき時代の旅が、今手元に甦るすばらしい本です。

もう一度、こういう旅はできないものでしょうか。


北海道の旅

北海道の旅

平凡社

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