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1−6−1:阿寒国立公園とその周辺

【1】屈斜路湖
  1.1 屈斜路湖畔( の温泉 :-) )
   1.1.1 砂湯温泉
   1.1.2 コタンの湯
   1.1.3 三香温泉
   1.1.4 クアハウス屈斜路
   1.1.5 周辺のジャガイモ畑
   1.1.6 屈斜路湖畔林道
  1.2 展望台
   1.2.1 美幌峠
   1.2.2 津別峠
   1.2.3 野上峠
   1.2.4 小清水峠
   1 2 5 藻琴峠
   1.2.6 摩周第三展望台
  1.3 温泉情報
   1.3.1 峠の湯びほろ
  1.4 宿泊情報
   1.4.1 ペンション「じゃがいも畑」

【2】硫黄山とその周辺
  2.1 池の湯林道
  2.2 硫黄山温泉(跡地:)
  2.3 川湯温泉
  2.4 川湯温泉駅前温泉  つつじの湯

【3】摩周湖
  3.1 第一展望台
  3.2 第三展望台
  3.3 裏摩周展望台
  3.4 神の子池
  3.5 宿泊情報
   3.5.1 摩周湖YH
   3.5.2 「鱒や」

【4】阿寒湖
  4.1 ペンケトー、パンケトー
  4.2 太郎湖・次郎湖
  4.3 鶴見峠
  4.4 温泉情報
   4.4.1 まりも湯
  4.5 宿泊情報
   4.5.1 民宿「桐」

【5】オンネトー
  5.1 湯の滝(無料露天風呂)
  5.2 宿泊情報
   5.2.1 野中温泉(雌阿寒温泉)

【6】阿寒横断道路
  6.1 双岳台

【7】おまけ
  7.1 ムックリ

- --------------------------------------------------------------------------

  ここでは、阿寒国立公園とその周辺として、弟子屈町、阿寒町北部、足寄町東部、
中標津町西部、清里町南部を紹介します。この地域は湖と山が中心の観光地です。

  この地域を早くまわるには、5/1〜10/31の間毎日運行している、阿寒バ
スのパノラマコース(女満別空港〜美幌駅〜美幌峠〜屈斜路プリンスホテル〜和琴
半島〜砂湯〜川湯温泉〜硫黄山〜川湯駅通り〜摩周湖第3展望台〜摩周湖第1展望
台〜摩周温泉〜阿寒湖畔)を利用するのをお勧めします。特に、美幌駅9:15発
の「くろゆり号」(女満別空港へは行きません)は、阿寒湖で2時間25分のフリー
タイムの後、16:00阿寒発、17:10美幌駅着で、フリータイムの間にオン
ネトー往復も可能です。
  各観光地では20分ぐらい停車してもらえます。また、このパノラマコースのバ
スは観光バスでありながら、路線バスもかねてますので、途中で下車したり、乗車
できます。ですから、ポイントを選んでじっくりみてください。

  ただ、このコースの難点は運賃が高いことです。2人以上ならばレンタカーの方
が安くなります。


*パノラマコース時刻表*

女満別空港 → 阿寒湖

便    名      302    くろゆり号    204      206      404

女満別空港                          10:10  12:10  14:55
美幌駅                    9:15  10:30  12:25  15:15
   :
   :      (川湯温泉発)
川湯温泉      8:50  11:15  13:15  14:25  17:30
   :                                                      (川湯温泉行き)
   :
阿寒湖      11:10  13:35  15:35  16:45

- --------------------------- ↓ ---------------------------------------
阿寒湖 → 女満別空港      フリー
                          タイム
便    名      401        ↓        201      203      301

阿寒湖畔                16:00    9:00  12:15  15:10
   :
   :       (川湯温泉発)
川湯温泉      8:40      ↓      11:25  15:00  17:35
   :                                                      (川湯温泉行き)
   :
美幌駅      10:40  17:10  13:55  17:00
女満別空港  10:55 (美幌駅行き) 14:00 (美幌駅行き)

*パノラマコース料金*
                    大人        子供
美幌〜美幌      ¥6830  ¥3420
美幌〜川湯      ¥2690  ¥1350
美幌〜摩周温泉  ¥3900  ¥1950
美幌〜阿寒湖畔  ¥5600  ¥2800

  阿寒バスではこのほかに釧路発の定期観光バスも運行していますので、バスの旅
が好きな方は阿寒バス株式会社まで問い合わせるか、阿寒バスWWWページ
( http://www.nttl-net.ne.jp/akanbus/ )をご覧下さい。

阿寒バスの乗車予約は、Tel:0154-37-2221、Fax:0154-37-9083 です。
(くろゆり号は予約なしでも良いようです。)

【1】屈斜路湖

  道内二位、日本で七位(火山湖では猪苗代湖に次いで二位)の面積を誇っていま
す。周囲57km、面積79.7平方km、水面の標高121m、最深117.5m
のカルデラ湖です。湖に浮ぶ中島は、周囲12km、面積5.7平方kmあります。

  屈斜路湖に住む魚は、昭和13年の湖低地震により全滅したため、現在生息中の
ものはその後放流した魚です。また、恐竜クッシーが生息しているとのうわさや、
冬の白鳥と日本一の御神渡で有名です。

  ここは、周囲に幾つか有る展望台から全景を眺めて楽しむか、湖畔の温泉につか
りながら楽しむかがいいと思います。


 1.1 屈斜路湖畔( の温泉 :-) )

  コタンの湯、砂湯、和琴温泉等、露天風呂を中心にいくつもの温泉があります。
[2-1-1]:温泉も併せてご覧ください。

  観光客がうろうろしてるとこに塀も何もなく露天風呂があったりもするので、シー
ズンの昼間に入るのは男性でも度胸がいる、という所もあります。冬なら人は少な
いだろうけど、寒いです:-)。夜、やたらぬるい露天風呂に入ってから、翌朝そこを
見にいってみたらものすごく汚くて、ちょっと後悔したという話も聞いてますので、
明るいうちに偵察をしておきましょう。


 1.1.1 砂湯温泉

  砂浜を掘って露天風呂にできます。ここに露天風呂を掘るにはスコップが必須で
す。入りたい人は是非持って行った方がいいと思います。掘っても掘っても次から
埋まって来るので、一人が悠々と入れる大きさのものを掘り終わる頃には、汗だく
になります。湯温はぬるま湯程度です。しかし、読者の中には熱くて入れなかった
と言う方も居られますので、快適に入れるかどうかは運次第のようです。
  残念ながら、有名になり、あまりに人がたくさん来てしまうので、最近汚れが目
立つようになりました…。

  常連さんの中には、底のない浅い風呂桶みたいな木の枠を作って持参している人
もいるようです。これを置いて中を掘っていけば、掘る端から埋まることを防げま
すね。1998年秋には木枠があって、浴槽が出来ていたという情報もあります。


 1.1.2 コタンの湯

  夏などはけっこう人が多いですが、冬はほとんど人もこないし、一面氷の張った
湖と藻琴山と白鳥たちの喧噪の中で湯につかるのは格別です。ちなみにここの露天
風呂につかわれている石は四国からはこばれたものだそうで、特に男湯と女湯を
(形だけ)仕切っている大きな石は数百万円もしたそうです。そのお金は弟子屈の
町長さんのポケットマネーだそうです。この話はコタンの風呂に入りにきていた地
元のおじいさんに聞きました。このおじいさんは『大正?年(忘れました)の地震
からここに魚がおらんようになった(注)』と昨日のことのように語ってくれまし
た。もひとつちなみに、コタン温泉のすぐとなりにある、けっこう立派な家が弟子
屈の町長さんの家だそうで、家の庭にも温泉を引いた露天風呂があるそうです。

注:たぶん昭和13年の地震のことと思います。

 1.1.3 三香温泉

  和琴半島のそばです。国道に「リスと小鳥が来る大露天風呂」とかいう看板が出
てます。民宿の風呂なので400円(1996年9月現地確認、1999年6月 WWWページに
て再確認)でした。内風呂にも入れたと思います。

  露天風呂は、鯉( or ニジマス?)の池を流用したと思われる12m×5m位の長
方形のいけす^H^H^H湯船で、男湯と女湯の仕切りは脱衣所から2m位の所でフェー
ドアウトしているので、12mのうち10mくらいは仕切りのない混浴です。

(WWWページによると、露天風呂は平成8年に改装し男女別になったようです。)

 1.1.4 クアハウス屈斜路

  砂湯から川湯温泉に向かう途中に有ります。ここだけが、道内唯一クアハウス協
会(名称は正確では有りません、すいません)に属しています。ここの温泉は気持
ち良いです。但し露天風呂は有りません。

所 在 地:〒088-3341 川上郡弟子屈町屈斜路湖畔仁伏温泉  Tel:01548-3-2446
入 館 料:大人500円、小人300円
会    員:年会費1500円で、毎回利用料金が300円。
法人会員:50枚綴り券で20000円。
営業時間:午前10時〜午後8時
休 館 日:毎週火曜日
泉    質:単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
適 応 症:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、
          くじき、痔疾、慢性消化器病、慢性皮膚病、慢性婦人病、冷え性など。
施    設:温泉入浴と各種トレ−ニング機器と併せてヘルスケアトレ−ニングをす
          る施設で、かぶり湯、全身浴槽、気泡浴、箱むし、寝湯、歩行浴、圧注
          浴、うたせ湯、トレ−ニングル−ム、健康相談室、レストラン、休憩室
駐 車 場:80台
確認日時:1999年6月 WWWページにて確認


 1.1.5 周辺のジャガイモ畑

  屈斜路湖周辺のじゃがいも畑の花がいーっぱい咲いている風景も良いです。畑に
よって数種類の品種を植え分けているので、白い花ばかりじゃなくてピンクもあり
ます。きれいです。(男爵:白、メークイン:ピンク、でしたっけ?)


 1.1.6 屈斜路湖畔林道

  オフロード派には屈斜路湖岸林道がおすすめ。国道243号を津別峠の分岐から
2kmほど美幌峠よりに行ったところに入り口があります。湖の岸辺を美幌峠と藻
琴峠の下を通って道道102号、または川湯温泉街にでます。最初にこの道を通っ
た時、バイクの前をおびただしい数のシマリスが横切るのでビビッてしまいました。
そんなわけで2回目からは途中の景色のいいところまで歩いていって、道のまんな
かでコーヒーをわかして本を読んでのんびりしています。
  土日は釣りをする人が多く林道に入ってくるらしいので、見通しの悪いコーナー
では対向車や人に注意してください。

編集者注:屈斜路湖岸林道に入るには管轄営林署の許可がいるようです。
          Tel:01548-2-2164

  以下、ML会員Sさんによる許可申請の奥義です。

  一般論ですが、国有林であれば管轄の営林署に相談すれば、道路が崩壊していた
り、工事のための重機が道路を塞いでいる場合を除き大抵の場合は許可が出ると思
います。(営林署が無断進入を気にするのは、主として事故と廃棄物の不法投棄を
防ぐため…  らしいので)

  方法としては、2〜3週間前までに返信用封筒を同封した書面で「入山希望日と時
間帯」「人数」「車の数」「代表者の連絡先」を告げます。
(ここで『車がヌカルミに落ちても自力で対処できる』ことを強調するのがコツ)

  登山者が毎週のように入っているルートならば、これだけで許可は出ると思いま
すし、そうでないルートでも1週間ぐらい前に電話で催促すれば、滅多なことがな
い限り許可されると思います。


 1.2 展望台

  もっとも有名な美幌峠を始めとして、津別峠、野上峠、小清水峠、摩周第三展望
台、藻琴山などが有ります。


 1.2.1 美幌峠

  屈斜路湖の展望台としてもっとも有名です。屈斜路湖の眺めだけでなく、反対側
のなだらかな丘の眺めも良いです。季節によっては花も咲いています。

  写真を撮るにはもってこいですね。夕方になると夕日の加減もよくて絵になりま
す。夏は峠がとても混んでいるのでゆっくりできるような雰囲気では無いのですが、
夕方には人も減るので狙いめではないでしょうか。

  また、レストハウスがあり、ここでは、揚げイモとか、いもだんごとか、ソフト
クリームを売っていて結構売れているのが不思議です。揚げイモは、道内のドライ
ブインでは結構ポピュラーで、アメリカンドッグみたいな甘い衣のなかにじゃがい
もを入れて揚げてあるやつです。これがまた、見掛けによらず結構お腹一杯になり
ます。グループの場合、1人あたりジャガイモ1個換算で分けて食べた方がいいで
すよ。一人の方は、しょうがないので心してお求めください。:-) ソフトクリーム
は、熊ざさがはいっていてちょっと緑色っぽいです。そんでもってなかなかおいし
いです。

  ここも、冬と早春がお勧めです。

  〜〜ML会員Nさんからのレポートです〜〜

  冬/春には美幌峠から歩くスキーで山(丘)の方へ歩いて行くことができます。
雪がないときは笹などが生い茂っていて行くことができません。ここからの眺めも
最高です。但し、こけてしまうと下が笹でフワフワなのでなかなか立つことができ
ません。

  〜〜また、ML会員Yさんからのレポートです〜〜

  三月にいったことがあるのですが、その時は、車で美幌峠までいき(道路は除雪
されていた)、駐車場から、アイスバーンになった斜面をあるいて登っていわゆる
峠の展望台までいきました。以前夏行ったことがあったから良かったものの、どこ
に何があるのかわからないといった状態で、もし知らないと、平気で舗道からはみ
出してあるいていたかも・・・。眺めは、夏も冬も素晴らしいのですが、夏の方が
湖が青くて、僕は好きでした。ただし、夏は霧が出やすいらしく、その点冬は安全
でしょう。僕が見た時(1995年の3月)、湖は大部分が凍ってたけど、和琴半
島の当たりは凍ってなかったような気がします。(記憶違いかも知れない)

  〜〜最後に、さる筋にお勤めのML会員からの極秘?情報です〜〜

  ここ周辺には北海道電力は電力を供給してくれません。もし、供給して欲しいなら
フモトからの電線を自費で建設しなければならない地域なのです。このように北海道
には電気が来ない場所がまだあるのです。

  さて、そんなわけで、電気の来ない美幌峠の売店の外の緑色公衆電話の注意
書きが面白いです。

    「この電話の電源は売店の自家発電から得ています。そのため、売店が閉じる
     夜間は電話は使用できません。」

と書いてあるのには笑えます。なお、美幌峠には電話線も当然引いていないので、
この公衆電話は、VHF無線を使って最寄りの電話局に接続されています。

  夜間に車で美幌峠越えをする人は、万一、事故っても救急車もJAFも呼べない
ことを覚悟して安全運転を心かけましょう。


 1.2.2 津別峠

  以前は、狭いダート、特に展望台駐車場への分岐点からは、石ころありの結構ハー
ドな道のりでしたが、全面舗装されたようです。ヨーロッパの古城をイメージした
立派な展望台も完成したそうです。この展望台は、美幌峠よりも標高が高く、屈斜
路湖全体を縦長に見下ろす事ができます。

いきなりですが、ML会員Kさんのレポートで紹介のかわりにします。

  私のいちばん気にいっている屈斜路湖は、美幌峠からも捨て難いんですが、やは
り津別峠でとどめを刺されました。1度目に行った時は、湖を囲む山々の内側が一
面の雲海で、湖は全く見えず、はるかむこうに斜里岳が頭を出していました。2度
目に行った時はとても良い天気だったので湖の色がとってもきれいで、雲の陰が濃
い藍色になって流れていくのをぼーっと半日ながめていました。アクセスは国道か
らはずっとダートですが(もう数年前のことですが)、けっこう路面はいいので走
りやすいし、木が道におおいかぶさっているので、天気がいいと緑のトンネルといっ
た感じで走ってると気持ちいいです(峠の頂上から展望台までは乗用車やオンロー
ドバイクではちょっと苦しいかも)。

  というように、苦労をしてまで行く価値がある展望台でしたが、全面舗装により
ますますアクセスし易くなってしまいました。こりゃ、行くしかないですね。


 1.2.3 野上峠

  屈斜路湖を北東側から縦長に展望することができます。JR釧網本線が山越えを
する場所です。「列車と車と両方で通ったけど、美幌峠から見るよりこっちの方が
奇麗だったと思います。」いうレポートがML会員Sさんから、寄せられているだ
けです。いかれた方がありましたら、レポートをお願いします。


 1.2.4 小清水峠

  ここは湖北西側からの展望台で、津別峠、美幌峠と反対側です。道道102号線
沿いです。ちゃんと広い駐車場もあります。


 1 2 5 藻琴峠

  道道102号線沿いの、小清水峠よりちょっと小清水寄りにあります。道道から
はちょっとはいります。駐車場からちょっと歩くと展望のいいポイントがあります。
藻琴山へはここから1時間程度の道のりです。


 1.2.6 摩周第三展望台

  摩周湖のながめもいいですが、ここからみる屈斜路湖も最高です。水があふれそ
うな感じがします。


 1.3 温泉情報

 1.3.1 峠の湯びほろ

  国道243号線沿いにある美幌町初の公営温泉です。湯温47.7度で薄い褐色。
建物は木組みのドームに覆われ、設備は打たせ湯、歩行浴槽、サウナ、漢方薬湯、
などを備えた大浴場があります。その他、車椅子の人も利用できる障害者用浴場、
レストラン、休憩室、研修室(宴会も開ける)などを装備しているそうです。

所 在 地:〒092-0026  網走郡美幌町字都橋40番地1  Tel:01527-3-2121
入 館 料:大人500円、小人(4歳〜小学生)250円。タオル付き。
回 数 券:(12枚綴り券)大人5,000円、小人2,500円。
会 員 券:(年会員)30,000円、  小人15,000円。
          (半年会員)18,000円、小人9,000円。
営業時間:午前10:00〜午後10:00 (浴室は午後9:45まで)
          レストランは、午前11:00〜午後9:00
休 館 日:毎月第2水曜日
泉    質:ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
応    症:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、
          くじき、痔疾、慢性消化器病、慢性皮膚病、病後回復期、疲労回復、健
          康増進、虚弱児童、慢性婦人病、冷え性、きりきず、やけど
飲用適応症:慢性消化器病、慢性便秘、糖尿病、痛風、肝臓病
施    設:大浴槽、泡風呂、ドライとミストの2種類のサウナ、水風呂、漢方薬湯、
          露天風呂、無料休憩室、特別休憩室、交流ホ−ル、レストラン、ゲ−ム
          コ−ナ−
駐 車 場:乗用車122台、バス3台
確認日時:2000年6月 WWWページにて確認
          http://www.ohotuku26.or.jp/bihoro/touge/


 1.4 宿泊情報

 1.4.1 ペンション「じゃがいも畑」

  屈斜路湖の和琴半島内にあります。宿泊人数(15名程度)の割にゆったりとし
た作りになっていて、大きなお風呂(温泉)とセミダブルサイズのベッド、広い部
屋が良いです。朝、リスが庭に食事しに来るのを見られることが有ります。一泊目
の夕食はステーキと和風サラダでおいしいです。料金は一泊二食付き7500円〜
10000円。カヌーがあったっけなあ。
http://www.c-arts.co.jp/pen/pension/jagaimo/jagaimo.html

【2】硫黄山とその周辺

  蒸気(?)が吹き出しているのを間近に見られ、なかなか迫力があります。昔に
比べて(数年前と今と比べて)周りの木や花が少なくなったと地元の人は言ってい
ます。これは、最近風向きが変わってふもと一帯にあの硫黄のけむりが流れたせい
だといいます。

  駐車場で売っていたソフトクリームが美味しいです。ただし、あたりの売店と、
はずれの軽自動車のお店の2種類あります。結構、はずれで買っている人が「あん
まりおいしくない」といいながら山に登っています。噂だけ聞いて食べてみてがっ
かりするんだろうな。

  そういえば、この蒸気でつくった「蒸し卵」を売ってるおじさんがいました。
蒸気の中にテントを張ってて、ざるのようなものにたまごをいれて蒸気が吹き出し
てるとこに置いといたやつです。おじさん、一日中硫黄にまみれて、からだはだい
じょぶなんでしょうか?
  その卵の値段は、蒸気が吹き出す間近の露天で売っていたおじさんのところは、
5個で400円でした。バラ売りはしていないようです。ちなみに、レストハウスの
売店では5個で350円でした。同じものかどうかは未確認。(1999年9月16日調査)

  ちなみにこの硫黄山と摩周湖第1展望台の駐車券は共通になっているので、半券
をもっていけばもう片方にも駐車できます。


 2.1 池の湯林道

  摩周湖と屈斜路湖のちょうど間を走る国道を南下して、硫黄山の近くを過ぎたあ
たりに入口があります。そこから屈斜路湖まで、約10kmの林道です。一応ダー
トですが、結構走りやすい道で、湖畔の池の湯の近くまで続いています。林の中を
走る道です。秋には周囲の林が黄色く色づいて、その中を走る事になります。
この道も営林署の許可が必要です。Tel:01548-2-2161


 2.2 硫黄山温泉(跡地:)

[2-1-1]:温泉にもレポートがありますので、併せてご覧下さい。

  以前から一部には知られていましたが、屈斜路湖近くの硫黄山の裏に、露天風呂
がありました。ひょうたん型の湯舟が特徴的で、前は硫黄山の瓦礫、後ろは人工物
がほとんど見えない一面の原生林を望む事ができるという最高の露天風呂でありま
した。現在は管理者が居なくなり、岩を組み合わせて作った洗い場も壊されて放置
されています(管理していた野村川湯YHは無くなり、受け付けをしていた近くの
ドライブインは廃屋になっています)。

  しかし、最近は放置された湯舟に湯を引き込んで入る人がいて、隠れた名所とな
りつつあります。国道から約1kmの林道は荒れ果てて、砂に足を取られるため非
常に走りづらい道です。また、泉質は硫黄たっぷりです。ただし、国道からの入口
には車止めの土盛りがあり、車は入れなくなっています。また、「スノーモービル
禁止」の看板もあります。

  あと、湯温が高く、沢水がないため結構熱いので、雨乞いをするか、源泉のホー
スをはずして自然空冷で冷めるのを待つ必要がありますね。

  〜〜ML会員のHさんよりの情報を紹介します〜〜

  釧路から行けば、硫黄山の観光地が出てくる前の、野村川湯YH跡地付近の林道
を入る。25万分の1の道路地図では、

                美幌・網走
                    ↑
          =========||
        −−−−   ||
      / 硫黄山 \ ||国
     |    ▲    |||
      \        / ||道
        −−−−   ||
          =========||
                   ||
                    ↓
                   釧路

となっており、釧路側の点線(野村川湯YHの廃墟手前)の林道である。

  林道入り口から数m先は道が大きくえぐれて凹んでおり、普通の車ではとても越
えられない。国道には反対車線に駐車帯がある。

  これからは歩いて奥へ向かう。両側は樹林。右手に廃墟が1軒、森に埋もれるよ
うに建っていた。それからも建物の柱跡や土台跡が散見し、昔ここには人が住んで
いたことがわかる。そういえば、硫黄山は明治から硫黄採掘が行われ、タコ部屋に
よる強制労働で多くの犠牲者を出した所だ。

  湯船は市販のプラスチック製のバスタブが1コ。大浴場用なのか、ひょうたん型
をしている。埋めもせずにゴロンと置いてあり、山の上の方からパイプで湯が引か
れている。

  この温泉の様子は、かなり変化があるようです。1999年5月時点で、例のひょう
たん型ポリ浴槽があり入浴できる状態のようです。湯温も幾分下がったという話も
あります。


 2.3 川湯温泉

  アイヌの人たちはここをセセキベツ(湯ノ川)と呼んでいたそうです。しかし、既
に函館に湯ノ川温泉が有ったため「川湯」と名付けたそうです。

泉  質:酸性硫化水素泉と酸性硫黄泉
泉  温:35〜65.5゜
効  能:リウマチス・糖尿病・皮フ病

問い合わせ:川湯温泉観光案内所  01548-3-2670

#成分が強いようなので、皮膚が弱い方は気を付けた方がいいかも。

  ここは名横綱大鵬の出身地で、銅像のほか相撲記念館があり、それにちなんだイ
ベントも有るようです。


  〜〜ML会員のSさんの旅行記より紹介します〜〜

  お腹もいっぱいになった。さて、風呂かな?温泉のガイドブックをパラパラと見
る。やっぱ、川湯温泉だよなあ。ということで、釧網線に飛び乗る。
  列車は満員。そして、北海道独特の車内の温度。気が付いたら、寝ていたようだ。
  川湯温泉に到着。あたりはそろそろ暗くなってきている。駅前には温泉ゆきのバ
スが待っている。早速乗り込む。駅から温泉街までは、およそ10分というところ
だろうか。
  川湯温泉の街のバスターミナルで、帰りのバスの時刻を確認する。と、なんと、
今のバスが最終だった:-) なるほど、考えてみれば、夕方駅に向かって戻る人間は
少ないに決まっているから、当たり前であった。
  外来入浴を受け付けてくれる宿は幾つかあったが、ガイドブックの風呂の写真を
見て、一番お湯が白そうだった川湯観光ホテルに向かうことにした。

      川湯観光ホテル  上川郡弟子屈町川湯温泉  01548−3−2121
                      http://www1.ocn.ne.jp/~kwk

  フロントで料金を払い、早速風呂へ。内湯だけだが、広さは結構あり、ちょうど
泊まり客はそろそろ夕食なのか、ゆったりと入れた。お湯の方は悪くはないのだが、
期待していたほどではなかった。やっぱ、ガイドブックの写真ってうまくとるねと
いう感じだろうか。
  とはいえ、なんだかんだで、一時間ほど入っていたかな?
  さて、帰りの足がないので、タクシーを呼ぶ。フロントにお願いして、待つこと
10分。駅へ。

  実は、列車の時間まではまだ2時間ある。でも、駅に戻ったのにはわけがある。
駅舎に「オーチャードグラス」という喫茶店がつくられていたのをチェックしてい
たのだ。タクシーをおりて、駅舎へ。

      がが〜ん

閉っている。二時間こんな寒いところで待つのかよ〜!と思っていたら、妻が中へ。
と、手招きしてでてきた。
  どうやら、自慢のシチューなどの料理が売りきれてしまったため、閉店にしたら
しい。マスターは「コーヒーでよければ」と快く迎え入れてくれた。
  ちょっと1950年代のアメリカを意識したようななかなか雰囲気の良い店だ。
なんといっても、温かい。コーヒーをゆっくりのみつつ、雑誌などパラパラめくり
つつボーッとしているうちに列車が来るまで30分ほどになった。

  〜〜ML会員M氏のレポートです〜〜

「オーチャードグラス」のビーフシチューが美味でした。
ここでは店の外でソフトクリームを売っていますが、頼めば食事のあとに店内でも
食べられます。これも美味でした。(1999年9月22日調査)

 2.4 川湯温泉駅前温泉  つつじの湯

  川湯温泉駅から歩いて数分のところに、つつじの湯があります。露天風呂などは
なく、どちらかというと、ただの温泉の銭湯なのですが、ここの魅力はなんといっ
てもその安さでしょう。営業時間は、12:00 〜 21:00(水曜休み)です。
  WWWページでの調査では、1999年6月現在、入浴料は200円のようです。15年
ほど前にはなんと50円くらいだったそうです。
  安くても施設そのものはしっかりと管理されており、地元の方が気軽にお風呂に
入りにくる温泉という感じです。なお、川湯温泉とは泉質が異なります。

場所:JR釧網線川湯温泉駅前
電話:01548-3-2352
泉質:炭酸水素塩泉(ナトリウム)
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、痔疾、慢性消化器病、疲労回
      復
日帰り入浴料:大人  200円、子供  100円
営業時間:12:00 〜 21:00  水曜日定休


【3】摩周湖

  湖の透明度のランキングをご存じでしょうか。摩周湖は、現在においても世界
第1位だそうです。東京天文台編集の理科年表によると、

1位:摩周湖      41.6m(1931年調査)
2位:バイカル湖  40.5m(1911年調査)

ちょっと古すぎますね。比較的最近の情報では、昭和55年調査では35.8m、
昭和61年調査では25mと低下してきています。しかし、バイカル湖は周囲の開
発も進んでおり、現在も摩周湖が世界で1位であろうと推測されてます。
  摩周湖は、周囲20km、面積19.6平方km、最深212m、海抜351m
のカルデラ湖で、周囲は300〜400mの絶壁に囲まれ、周囲との川の出入りは
全くと言って良いほどありません。湖の真ん中にぽつんとある中島は、周囲260
〜300m、高さ25〜31mの溶岩円頂丘です。

  かつて摩周湖には生き物がいなかったそうです。明治のころ、養殖のためにヒメ
マスの稚魚と、餌となるザリガニを放流しました。しかし、水温が低く水中の栄養
も少ないため、養殖事業はうまくいきませんでした。現在は、養殖事業は行ってお
らず、それらの生き残りが細々と生息しています。この養殖事業は、摩周湖が透明
度を下げた原因の一つのようです。

  「霧の摩周湖」と名前が付けられるほど、摩周湖はいつも霧が出ていてなかなか
湖面が見えないと言われていますが、1時間位いたら結構見えます。逆に見えてて
も、さあっと霧が湧いて来て10分くらいで霞んでしまうこともあります。霧の中
から、ちょこっと湖面が見えるのが幻想的で良いです。見えなかったという人の殆
どが観光バスかなんかで15分くらい滞在して、で運が悪く見えないという感じら
しいですね(と、第一展望台の売店のおばちゃんがいってた)。

  一般的に霧がでるのは夏です。秋から冬の摩周湖は結構な確率で晴れます。で、
秋だったりすると摩周岳に登ると気分がいいんだな、これがまた。また、夏でも風
の強い日( 特に台風の通った次の日なんか:-))はくっきりはっきりです。北海道
で風の強い時っていつかな?やっぱり冬か・・・?

  摩周湖で霧が晴れてたら婚期が遅れるという話があります。一度晴れてたら+3
年とか×3年とか、いろいろ言われてます。これは女性の場合という説もあるよう
で、男性の場合「出世が遅れる」と聞きました。しかし、「10回以上行ってるに
もかかわらず、見えなかったのは1回だけで、それでも婚期は早かった思っていま
す」とのレポートもありました。また、「摩周湖の霧が晴れていても、その時に、
既に相手が決まっていれば大丈夫だけど、決まっていない時には男性女性とも婚期
は遅れ、その回数が多くなると症状も重くなる。:-)」という話もあります。

  ここに限った話では有りませんが、激しい霧の時は前が全然見えなくなります。
よくガードレールにぶつかる車が何台かあります。気を付けて運転しましょう。

  ここもまた、冬がお勧めです。ただ、天気がいい日がなかなか無いのが残念です。
鉛色の空がバックだと湖面がいまいち映えません。最近は冬でも結氷していないこ
とが多いみたいです。

  除雪されているのは弟子屈から第一展望台までで、その先には車ではいけません。
その代りに周辺にある民宿やYHからXCツアーにいけるようです。

  〜〜早朝に行ったML会員Kさんのレポートです〜〜

  1988年3月のことですが、4時45分に起きて第一展望台まで車で行き、第三展
望台までXCして日の出を見ました。屈斜路の方を向くと着雪した木が輝き、摩周
の方は光の中にダイヤモンドダスト(本当かな?)がきらめいて、厳粛な気分にな
りました。

  〜〜摩周湖YHからのXCツアーに参加したML会員Yさんのレポートです〜〜

  XCツアーは2箇所で、1992年のシーズンは月木が裏摩周、その他が摩周岳
でした(レンタル料は忘れたけどお握りがついて2000円くらいだったと思いま
す。道具はきれいで手入れもいきとどいてます)。

  裏摩周のコースは帰りに養老牛温泉いって多和平に連れていって貰えるそうです。
私は摩周岳に行ったのですが、これは第一展望台から3、4キロのところまで歩く
コースで途中には鹿やオジロワシを目にすることができます(鹿の死体を烏がつっ
ついているところを至近距離では見たくなかったが...)。

  とにかくツアーで行った人以外の人間を見ることなしに摩周湖を独占できるのが
魅力です。是非体験されることをおすすめします。


 3.1 第一展望台

  JR摩周駅(旧弟子屈駅)からまっすぐ道を登っていくと、道がつづら折りになっ
てすぐ出てくる展望台です。たぶん一番有名です。売店があるし駐車場は金取るし、
観光地してます。売店の裏あたりから右の方へ入っていくと、摩周岳・裏摩周方面
へ行く道(山道だよん)に出ます。摩周岳まで2時間くらいです。この登山コース
を駐車場から3分程いった所に、摩周湖がきれいに見えるポイントがあります。

[2-1-3]:山を歩くの「 2.6.3. 摩周岳 」に摩周岳登山レポートがあります。

 3.2 第三展望台

  第一展望台から更に登っていくと、もう一つ展望台があります。ここからの展望
もみごたえがあります。第一展望台と異なり無料の駐車場もあります。しかし、割
と狭いので休日に来ると駐車できないことがあります。更に少し道を登った辺りが
最高地点です。そこからは、道は下りになり、川湯の方へ降りられます。川湯の側
の道は一番下までつづら折りなので、観光バスなんかがいるとあっと言う間に渋滞
です:-)。弟子屈の方の道と違い、木が生い茂っている中の道なので、夏に通ると、
バスがいなければ気持ちいい道です。

 3.3 裏摩周展望台

  第一・第三展望台の対岸にあたる所にあります。中標津方面と斜里方面とから道
があります。昔は砂利道でしたが、今は舗装されています。(冬期間不通)

  ここはほんとに静かです。大型バスの止まれる駐車場が有ります。しかし、他の
観光ルートから離れているためか、あまり観光バスも入って来ません。店も1軒あ
るだけです。霧が晴れている時は是非裏摩周展望台に行くことをおすすめします。
きっと、表摩周(清里町では第一・第三展望台の事をそういうらしい)とは違った摩
周湖を発見できることでしょう。

  実はこの展望台は摩周湖第一、第三展望台よりも100mほど標高が低い、すな
わち、湖面に近い所に有ります。また気流の関係もあり、他の展望台で霧が出て見
えないときでも裏摩周展望台ならば見えることが多いので、どうしても湖面を拝み
たい人は来てみる価値は十分にあります。

  駐車場前の展望台脇と旧裏摩周展望台跡地から、湖面に降りる道(本当は道じゃ
ない)がありますが、最近一部の観光客がこの道を使って湖面まで降りるらしく、
その影響で地肌が露出して赤土が湖に流れ込み湖水が濁ってきているそうです。悲
しいかぎりです。念のためここは通行禁止になっています。このルートは、最大斜
度90°の断崖絶壁を木の根や熊笹に掴まりながら降りて(落ちて)いくかなりハー
ドな所です。また、降りたところで湖岸はほとんど無いし、アブは沢山いるし、登
りもルートをちょっと間違えると展望台まで戻ってこれません。かなり危険な割に
良いことがない所です。行かない方が身のためです。また、国立公園内に許可無く
入ると罰せられるんじゃないかな。

  〜〜湖畔まで歩いて降りたML会員Kさんのレポートです〜〜

  そうですねえ。やっぱり湖面には降りないほうがいいんじゃないかと思います。

  実はその昔、はじめて裏摩周に行ったときに、駐車場の売店(いまでもあるのか
な?)のおじいさんが、『下まで降りれるから行っといで。』って言うので、行っ
てみたんです。道があるのかと思ったら、木の根につかまって、倒木を越えて、ほ
とんどずるずるとすべりおちていくような感じで、でもけっこうおおくの人が行っ
ているらしく、ちゃんとルートがわかるくらいに荒らされていて、下からは家族連
れの3歳くらいの子供やおばあちゃんも上がってきてました。湖面に降りると、石
がごろごろしていて特に何ということもなかったんですが、けっこうゴミなんかも
あったりして、やっぱりここには人を入れてはいけないなあと思ってしまいました。

  自分も入った張本人ですが、行かなきゃよかったと反省してます。

  〜〜最後に5月に行ったML会員Tさんのレポートです〜〜

  5月連休に、一度、裏摩周の展望台に行きました。前日に雪が降ったようで、積
雪は20cmくらいありましたが、道路は除雪されていました。夏タイヤでしたの
で少し滑べりました。摩周湖は飛雪とガスで殆んど見えない状態でした。下界は春
なのに、裏摩周は冬のコントラストが思い出に残りました。

裏摩周についての問い合わせ先:清里町観光協会 TEL 01522-5-2135

 3.4 神の子池

  裏摩周から、北へ少し行ったところにある小さな池です。摩周湖の伏流水が湧き
出しています。蒼い蒼い水が神秘的な雰囲気を醸し出す小さなヒョウタン形の池で
す。また、泉の中に朱色の斑点を持つオショロコマが泳ぐ景観はとても美しいです。
  駐車するスペースはありますが、売店もなんにもないので、訪れる人も少なく、
静かでと〜てもゆったりできます。名前の通りなかなか神秘的なところです。

  ここは、地図にのっていない場合があります。大雑把な場所としては、清里峠ス
カイラインから入り、裏摩周展望台の分岐から、ちょっと斜里側に下ったところに
入口があります。そこからダートを1.5kmほど走ります。オンロードバイクで
も大丈夫でしょうとの報告が複数有りますので、それほど険しいダートではないの
でしょう。

〜〜〜 1998年5月に車で行かれた、ML会員Nさんのレポート 〜〜〜

  近くに比較的最近完成したと思われる砂防ダムがあったり、その工事のためでしょ
うか明らかに整地したと思われる駐車スペースがあったり、見学者用のベンチが設置
されていたりなどで、神秘と形容するには首を傾げたくなる周囲の状況でした。
  同行の友人はこの周りの状況にかなりご立腹の様子でした。ただ池そのものを見る
限り確かに不思議な色の水だと思いました。


 3.5 宿泊情報

 3.5.1 摩周湖YH       http://www.masyuko.co.jp/

  〜〜まずはここに宿泊したML会員Yさんのレポートを紹介します〜〜

  寝室と食堂が噂以上に豪華なYHで、寝室の洋間はシングルベッド4台に机と
TV(無料)があります(但し荷物入れがないのと洋服掛けが使いにくい場所にあ
るのが不満)。和室の方もきれいで、ペンション並の部屋と思っていいでしょう。

  食堂はシーズンには一般人にも解放している別棟のレストランです。アーリーア
メリカン調できれいですが、味は特別においしいということはありません。朝がパ
ン食(牧場の絞りたて牛乳付き)、夜は定食が2種とカレーやハンバーグ定食、ス
テーキセット等があります。デザートにアイスクリームやプリン(自家製)もあり、
喫茶タイムにはコーヒーも飲めるようです。それに比べると、お風呂はいまいち
(充分広いけど、洗い場と湯船が同じ高さにあるので、湯につかってると引っかけ
られてしまう)。
  ちなみに自家製プリンのことを「摩周プリン」と呼んでいました。1993年夏には
ステーキとプリンで1500円でした。

  昔の食堂をミーティングルームにしていて、ミーティングは観光案内です。私が
行ったときは隣の牧場で貰ってきた牛乳からハンドメイドのバターを作ろうと努力
してました。

  〜〜バター作りを体験された、ML会員Hさんのレポートです〜〜

  以前摩周湖YHにはバター製造器がありました。1リットルぐらいのガラス製で、
ウォーターピッチャーみたいな形をしており、上部のフタの部分から下に撹拌器が
伸びており、ハンドルを回すと撹拌器が回転するようになってます。下の方に
200ccぐらいだったかなあ、牛乳を入れて、みんな交替でただひたすらハンド
ルを回すと、夕方始めてミーティングの頃にはバターができました。リッツにつけ
て食べました。

  また、ここでは早朝に日の出を見に第一展望台に行くことを勧めています。ただ
朝早く起きて、歩いて第一展望台迄行くだけなんです。道に灯なんか無いので、真っ
暗の中ひたすら歩いていくのはなんとも言えないものがあります。体調やスケジュー
ルと相談して行ってください。

  〜〜ML会員Tさんのレポートです〜〜

  第一展望台まで、登り1時間強、下り4〜50分、といったとこかな。これは実
に気持ちいいのですが、朝起きるのがつらいんですよね。夏には3時半くらいには
出なきゃならないのでえらい辛いのです。冬には5時頃で十分なので、それほどつ
らくはなく、お勧めです。が、、冬には思いもよらない罠が待ち受けていました。

      7時過ぎ(7:15くらいだと思う)の送迎バスに間に合わない!

  弟子屈駅(当時)までの送迎バスをYHが出してくれてるのですが、それの発車
時刻が7:15くらい。ツアー出発は5時。となると、往復して帰ってくると急い
で朝食食べてぎりぎりなんですよね。もちろん、寝る前に荷物はまとめておきます。
足が遅い人は朝食パスとなります。

  僕は、夏にはバイクだったので、翌日走ってて眠くなる方が恐くてパスしました。
冬はJR(いや、国鉄だい)だったので参加しました。それなりの格好していれば
寒さもあまりこたえません。逆に冷たい空気が気持ち良かったです。


 3.5.2 「鱒や」

  1994年4月29日にオープンした「とほ宿」です。オーナーは、東京出身ですが、
自分が遊びたいので、遊ぶ場所としてこの屈斜路湖の近くを選んだそうです。
  カヌー、フライフィッシング、テレマークスキーが趣味ということで、夏休み中
は、作業は基本的にスタッフにやってもらい、オーナー自身は、宿泊客とどこかに
出かけるのということにしているそうです。
  料金は、「とほ宿」ということで、相部屋も提供するけれども、基本的には、個
室を考えているとのことでした。そういう意味では、「とほ宿」と「ペンション」
の間って感じでしょうか?

「鱒や Web Site」 http://www.sip.or.jp/~trout/ 

宿泊料金は相部屋で一泊5500円、自転車レンタルは一日1000円でした。(1999.8 調査)

  〜〜ML会員Y氏のレポートです〜〜

  私が宿泊した時は、「小さなお子さんは初めてなんですが。。。。?」ってこと
で、「ほんとうは、宿泊させたくないのかなぁ?」って感じで、非常に不安だった
のですが、オープン間もないということで、オーナー自身も不安だったようです。
結局、我が家以外にもお子さん連れの家族がもう一組宿泊されていました。
  食事に関しては、「今日はお子さんがおられるので、なににしようか迷ってしまっ
たので、ハンバーグにしました。。」ということでした。食事の後には、コーヒー
や牛乳を出してもらいました。牛乳は宿の近くの牧場のもので、「好きなだけ飲ん
でいいですよ」ってことで、たくさん飲んでしまいました。
  まだ、資金不足で途中状態でしたが、ガーデンパーティでもできそうな環境を準
備中とのことでした。※
  みんなでわいわいというのとは違いますが、ゆっくりとした気分で過ごすのであ
れば、なかなか良い宿かなぁという感じです。

※:ガーデンパーティー可能なウッドデッキは完成しました。全てオーナーの手作
    りだそうです。(1999.8 調査)

  〜〜ML会員M2氏のレポートです〜〜

  宿名が示すように、釣り師の間では知る人ぞ知る宿です。ただ、釣り師ばかりが
集まる宿かと言うと、そうでもなく、ここを拠点として道東を回るライダー達も多
く集まっていました。私が泊まった時も、色々な趣味の人と話せて楽しかったです。
  連泊2日目に、ウッドデッキでジンギスカン&焼きガキを食べましたが、オーナー
によると、滅多に使用しないそうです。
#「今日はオモテで焼きガキ」と言う言葉に釣られて連泊.....


【4】阿寒湖

  マリモで有名な阿寒湖です。阿寒湖といえば、なんと言っても「観光客」:-) で
すね。シーズンに阿寒湖に行くと人が多くてうんざりします(湖畔のあたり)。余
りにも有名になり過ぎたせいか、湖面にゴミが浮かんでいたり、空き缶がそこらに
散らばっていたりして、いい印象を持つ人は少ないようです。
  マリモ博物館は、湖の中の島にあり、遊覧船に乗ると、見学できます。マリモは
最近育たない(大きいものができない)という話しを聞いたことがあります。原因
はホテルなどから出る温水のせい(?)だったと思います。
  冬に行くと、人は少ないし雰囲気は良いしでお勧めです。何より湖面が凍り付い
て汚い水が見えないのがいいです。氷上にスケート場ができたりスノーモービルの
コースや、駐車場ができたりしています。
  バックの雄阿寒岳も奇麗です。湖の真ん中まで歩いて行って、雄阿寒を見上げるっ
てのはなかなかのものです。
  湖畔の細い道をちょっと右奥に入ったあたりに、泥の中から水蒸気がぼこぼこ吹
いている所があります。「ボッケ」と言えばみんな知ってると思いますが。それが、
冬の朝に行くと水蒸気が木の枝に付いて凍って、常に霧氷のようになっています。
天気がいいと輝いて奇麗です。
  あと、国道を湖に沿って右の方へ更に数百m行ったあたりにも小さな「ぼこぼこ」
が湧いていて、小さなボッケといった雰囲気の所があります。近くのおじさんがよ
く釣りしてたりするので、国道から入る口の所が踏み締めた道みたいになってます。

  阿寒湖の近くにアイヌ部落があります。土産物店がいっぱいあります。ムックリ
の話とかを聞くことができます。せっかくだから、お土産を買うだけでなく、いろ
いろ話しながらたむろってると面白いかも:-)おばちゃんとか、味があるもんなぁ。
(これはどこに旅行しても一緒だな)

  また、阿寒湖温泉にはスポーツセンターがあり、そこの浴室で190円(トレー
ニングルーム使用料100円+入湯税90円?)で温泉に入れます。いちおう施設
を利用した人が汗を流すためのもので、そんなに大きくありませんが(洗い場は3
人分ぐらい)きれいですし、安いのが魅力です(なお、料金は1995年の情報で
す)。

阿寒観光協会観光案内所:〒085-04  北海道阿寒郡阿寒町阿寒湖畔
                                  TEL  0154(67)3200
                                  FAX  0154(67)3024


 4.1 ペンケトー、パンケトー (双湖台)

  近くに行くための林道は営林署の許可が必要なため、近くに行ったという話はあ
まり聞きません。阿寒横断道路の双湖台から望むことができます。双湖台にはトイ
レと売店もあるので休憩にはちょうど良いと思います。双湖台から望むペンケトー
の形はよく見ると何かににていませんか。そうです、北海道に似ているんです。

  〜〜ペンケトーにスキーで行った記録〜〜

 [2-1-3]:山を歩くの「3.6.3 ペンケトー」にペンケトーにスキーで行った会員の
レポートもあります。

  〜〜どうしてもペンケパンケの湖岸に行きたかった人の挑戦の記録〜〜

  営林署に電話で問い合わせたところ、林道は営林署管轄と「前田一歩園」という
財団の所有地の2つにまたがっており、許可は出ないとのことでした。粘ってみる
と、「上記2ヶ所と環境庁に趣旨を説明すればOKはでると思いますが。」という
ことでした。(1998年7月調査)
  なお、歩いて行こうとした人の情報では、途中でアブに襲撃され1kmほど恐怖
を味わった上、営林署のトラックに拾われ湖面を見ずに戻ったとのことです。

  必ず、営林署、前田一歩園、環境庁から許可を得てから入りましょう。:-)


 4.2 太郎湖・次郎湖

  阿寒湖畔温泉街から国道240号線 阿寒横断道路を釧路側に3kmほど行った
雄阿寒岳登山口から雄阿寒岳登山道を15分くらい歩くと、まず太郎湖があります。
さらに次郎湖までは10分ほど。太郎湖は比較的開放的で眺めがいいです。道は、
平坦ですが林の中を行くそれほど整備されていない道です。時間があれば“阿寒湖
の穴場”を独り占め出来ますが、時間のない人があえて行くほどのところではあり
ません。

 4.3 鶴見峠

  阿寒ヒョウタン沼から鶴居村に抜ける道道1093号線にあります。約14km
のダートです。ここ鶴見峠からは、雄阿寒岳と阿寒湖の見事な景観を楽しめます。
車で行けるところで、阿寒湖の展望を楽しめる峠はここしかないと思います。しか
し、道はちょっと険しく、ヒョウタン沼側から鶴見峠までは一部でかなり砂利が深
く、深砂利のタイトコーナーもあります。車なら特に問題はないでしょうが(マツ
ダのカペラカーゴで腹擦り無し)腕に覚えのないライダーやチャリダーは、それな
りの覚悟で突入した方が良いと思いますよ。

  4.4 温泉情報
   4.4.1 まりも湯

  突然ですが、ML会員Hさんによる雄阿寒登山帰りの水浴びレポートでまりも湯
の紹介とさせていただきます。(1999.8.11 調査)

  あっちっちっちっち、と降りてきた2人がすることは温泉に入ること、牛乳を
1リットル買って一気のみすることの2つです。今回は山頂で話をした中年ご夫婦
が教えてくれた阿寒湖畔の温泉「まりも湯」へ。お二人は昨日は湖畔の温泉に泊
まったので、散歩の時に前を通ったとのこと。遊覧船の本社の乗り場(もう一つ、
営業所の乗り場があるので間違えないで、とのこと)の近くにあり、駐車場もある
とのこと。

  教えられたとおり、湖畔に下りて本社の遊覧船乗り場を目指します。観光客が
うようよいるので、うまいぐあいに徐行になり、きょろきょろ捜すのは好都合で
す。難なく見つかりました。

  大人500円の温泉の銭湯です。駐車場2台。男女別、男女共、内湯1。蛇口が
6つほどで小さく、混んでいたらかなりの割高感は否めません。これでも阿寒湖
の外来入浴では一番安いのでしょう。ただ、こちらが入った時は男女とも誰も
おらず、脱衣、浴室とも窓が開放してあって爽やかな風が吹き込んでおり、快適
でした。しばーーーらく浴槽に入らず水シャワーを浴びつづけていたのは言うま
でもありません。さっぱり爽快!  でも混んでる時を考えると人に薦めるのは
難あり。

 4.5 宿泊情報

 4.5.1 民宿「桐」(1997年5月にML会員から寄せられた情報です)

  阿寒湖畔    TEL  0154(67)2755

  阿寒湖畔の温泉街の中にあります。奥様がとても感じのいい方で、私にとっては、
とても居心地のいい宿です。1泊2食で5500円。夕食には、阿寒湖のワカサギ
の天ぷらと、ギョウジャニンニクのおひたしが必ずつきます。

  お風呂は温泉で、木の浴槽です。他の人に迷惑にならなければ(=静かに利用す
れば)24時間入浴可能です。

  洗濯機(1回100円)、乾燥機(30分200円)があります。

  ここの御主人は、木彫りをされていて、「おねだりきつね」というオリジナルが
あります。きつね2匹+台座付きで、2600円だったと記憶しています。宿に隣
接して木彫りのお店があります。


【5】オンネトー

  オンネトーは、雌阿寒岳の噴火活動により堰き止められできた湖です。水質は弱
酸性で、魚はすんでおらず、ザリガニだけが住んでいます。

  オンネトーの水の色は蒼く神秘的で、それはきれいなもんです。この色は、雌阿
寒岳の白い火山灰が湖の底に積もっているためと云われています。できれば、オン
ネトーは朝夕の凪の時に訪れるのがいいと思います。

  オンネトーへの道は舗装されました。野中温泉までは2車線道路ですが、それより
奥は道が細くなります。さらに、観光バスも乗り入れていますから十分注意して行っ
て下さい。観光バスは、オンネトーと書かれた看板のある一番手前の少し広くなった
ところに止まります。ですから、その地点には観光客がいっぱいです。

  その地点から湖とは反対側に展望台へ登る道があります。約20分くらい急な山道を、
倒木をのり越えながらへとへとになって登ったところに展望台があります。
  そこから見る景色は、阿寒富士、雌阿寒岳が美しくそびえ、蒼く輝くオンネトー
が・・・見えない!!「オォー、マイガッ・・・(;_;) 」ということになります。
山を見るにはいいポイントかもしれません:-)

  では、オンネトーを見る展望台はというと、ずっと奥の方にあります。奥の方へ
は観光バスが来ませんから比較的静かに湖を眺めることができます。食堂やキャン
プ場の近くまで行きます。それらの少し手前に、登り口があります。そこを登りま
しょう。ほんの5分ほどで開けた場所に着きます。そこからは、オンネトーがよく
見えます。先の展望台でがっかりした方はこちらへどうぞ。

#ちなみにキャンプ場の近くの食堂の牛乳は甘めでおいしいです。山菜ラーメンも
#結構いけます。
#また、ここにはヨーグルトがあります。その時にスティックのグラニュー糖を渡
#されましたが、入れても入れなくてもとてもすっぱいです(^^;) けど、おいしい
#です。

  以前は、北海道三大秘湖の一つとして七色に輝くオンネトーと言われてましたが、
今では道も整備されて、ちっとも秘湖ではなくなってしまいました。それでも、こ
こはほんとにきれいな所です。水の色に深みが有って。ただ、このごろ急に水が汚
くなってきたようです。また、バックに雌阿寒岳が見える湖の風景は、今でも奇麗
です。
(観光バスがバックにあるとさいてー)夏のみは湖畔まで路線バスで行くことがで
きます。

  湖の回りは約4km、徒歩で約1時間で回ることが出来ます。


  〜〜野中温泉−オンネトーをクロカンで歩いた報告〜〜

 [2-1-3]:山を歩くの「3.6.2 オンネトー」に野中温泉〜オンネトーをクロカンで
歩いた会員のレポートもあります。


  〜〜ML会員E氏の体験記です〜〜

  私が歩いたときには他に誰もいなかったため、道路の反対側では鳥の声と湖のせ
せらぎしか聞こえませんでした。ここで赤げら(だったっけ?)を見ることが出来
ました。

  1日余裕のある人は、朝から雌阿寒岳に登って、阿寒富士にも登って、オンネトー
に帰ってくることもできます。山の上からみるオンネトーはまた一味違っていいも
のです。

  また、雌阿寒岳は夜間登山する人も多いです。

  なお、野中温泉YHでは、特にツアーではないですが、行きたい人を集めて雌阿
寒岳に登る事もあるようです。その時のコースは、山頂ピストンではなく、山頂から
裏を回って阿寒富士にも登り、湯の滝の駐車場に下りてくるコースで、7時間ほど
かかりました。現在もやっているのかわかりませんので、野中温泉YHに問い合わ
せて下さい。

[2-1-3]:山を歩くの「 2.6.1. 雄阿寒岳 」に雄阿寒岳登山レポートがあります。
なお、雌阿寒岳の噴火による入山禁止は、2000年6月に解除されたようです。
                                                      (2000. 7. 5 調査)

 5.1 湯の滝(無料露天風呂)

[2-1-1]:温泉にもレポートがありますので、併せてご覧ください。

  オンネトーの奥には、オンネトー湯の滝のという温泉があります。オンネトーを
通り過ぎもうちょっと奥まで行くと、キャンプ場入り口の先にちょっと開けた所が
あります。そこに車を止めて、そこからは歩いていきます。約30分くらい歩くと
小さな滝がそのまま温泉になっている湯の滝があります。この温泉にはマンガン酸
化物を生成する微生物が住み着いており、日夜せっせとマンガン酸化物を生成して
います(生成されたマンガン酸化物のため、滝の地肌が黒い)。数年前、地上でこ
の現象が起こる、世界中で唯一の場所であることが報告され、現在、町は保存に努
めています。

  足寄町観光協会(01562−5−2141)に電話して調査した結果を報告し
ます。対応してくださったのは、観光協会ではなく町役場の観光係の方でした。

  滝の上の湯のところが湧き出し口で、下の湯に滝のようになって落ちています。
この滝の部分にマンガンが生成されています。マンガンの生成に細菌が関係してい
るようで、上の湯に入浴すると人間から出る不純物によって、この細菌に影響があ
り、マンガン生成量が減少します。国の機関から足寄町に対して、上の湯への入浴
を規制するよう求められて、1995年9月頃より、滝での入浴は禁止されました。
  現在では、滝の下のところに、別に風呂を作り、滝の資源が壊されないように保
存しています。保護保存の主旨を理解し、貴重な自然を大切にしていきたいもので
すね。

  滝壷までの歩く道は平坦ですが、GWの時期ではまだ道に雪がたくさんあります。
歩きやすい靴が必要と思います(ハイヒールをはいて戻ってきた女性をみかけまし
たが、大変そうでした)。当然、舗装はしていません。

  足寄町観光協会に問い合わせたところ、特に問題が出なければ、2000年8月中
には天然記念物に指定される事でしょうとのことです。(2000.7.5 調査)


  〜〜この下の風呂をML会員Hさんが調査してきました〜〜

  たくさんの方が行かれているオンネトー湯の滝へ私も行ってみました。車止めか
ら1.4km、雪はずっとあります。GW前半でまだ入った人が少ないのか、足跡
を歩いても時々「ずぼ」ともぐります。

  【下の湯】
    以前を知りませんが、綺麗に整備されています。
    脱衣:男女別、屋根、囲いつき
    浴槽:露天1コ=混浴、底に泥が少々積もってた。

  私は靴下だけ脱いで、縁に座って膝下をひたしてくつろいでおりましたが、あと
から来たアベックが入りたそうにしているので、ほどほどで切り上げました。アベッ
クは両方とも隠すべきところはタオルで隠していますが、ああベタベタされては来
た人(計8人ほど)みんな入らずに帰っていきました。:-(

  【上の湯】
  以前を知りませんが、藻がいっぱいで、泥も積もってるし、入れそうな雰囲気で
はありませんでした。

    〜〜また、ML会員Oさんの体験記です〜〜

  湯の滝は遠いんですよね。歩いて数十分かかった。まだ、徒歩じゃないとだめな
んでしょ?わたしは、湯の滝に行くときは必ず缶ビールを2、3本持っていきます。
お湯につかりながら夕陽を目前にビールをぐいっと!あーーたまらん!


 5.2 宿泊情報

 5.2.1 野中温泉(雌阿寒温泉)

  ここは、野中の三軒屋といわれたほどで、国民宿舎と、YHと、民宿?がありま
す。硫黄泉です。ここは、オンネトーはもちろん、雌阿寒岳登山の基地にもなり、
にぎわっています。冬には公共の交通手段が無くなるので、レンタカーかヒッチハ
イクか、になります。中には阿寒湖から歩いて来る人もいるそうですが、吹雪にあっ
たら遭難しますので登山の経験者などでないと危ないと思います(道は平坦だが)。

  野中温泉YHと国民宿舎よりもちょっとオンネトーよりのところに民宿?があっ
て、そこに露天風呂があります。300円くらいで入れたと思います。内湯も露天
も男女別になってますが、露天の女湯に行くには露天の男湯を通らないと行けませ
ん:-)。

【6】阿寒横断道路

  弟子屈と阿寒湖畔温泉を結ぶ、国道241号(一部併用国道240号)です。白樺、
エゾマツ、トドマツの原生林の中を走る快適な道です。急カーブ、急坂が続くワイ
ディングロードですが、峠は追い越し禁止区間が続き観光バスも多いですから存分
に走りを楽しむのはちょっと難しいかも。この道が結構標高が高くて寒いんですよ
ね。GWにここを通る時は、マジで凍結に注意しなければなりません(特にトンネ
ルの中)。ちょっと雪が降るとすぐ通れなくなるので、時期によってはあまりこの
道に頼らない方が(実際、GWにあきらめた経験あり)。。  鹿も多いですから通
行には気を付けて下さい。
  途中の見所としては、双岳台、双湖台、太郎湖、次郎湖があります。

 6.1 双岳台

  雄阿寒と雌阿寒を望むはずの双岳台は、木が生い茂り何も見えないと思います。
後ろを振り返ると、山の方面へ上がっていく道があり、そこを上れば、本来の :-)
双岳台の景色が楽しめる・・・・らしいのですが、双岳台展望台はカーブの外側に
あり、この登り口はブラインドカーブの内側なので、渡るのは非常に危険です。
希に、勇敢にもこの斜面に挑む人がおりますが、危ないのでやめましょう。


【7】おまけ

 7.1 ムックリ

ムックリは、アイヌの楽器として結構有名なものですね。

   ______________________
  |            +____________    |
  |・          +−−−−−−−−−−−+|  |
  |                                    ||○|
  |・          +−−−−−−−−−−−+|  |
  |             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    |
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  こんな感じの木(もっと細長い)で、○の部分に紐がついていて、それを引っ張っ
て「ぶ〜んぶ〜ん」といった音を出します。それを頬に近付けてやって、口を開い
たり閉じたりすると、口の形に応じて響く音が変わってきます。

  阿寒湖のアイヌ集落(いっぱい土産物屋がある)では、大抵の所に売ってました
(というか、アイヌ民芸品店で売っていない所はほとんどないでしょう)。僕も最
初は阿寒湖のとこで実演してもらったのですが、うまい人の音は全然ちがうんだよ
ね。僕は音が鳴るくらいまではいくけど、あまり良い音ではないのだな..;-)

  音を共鳴させて鳴らす楽器なので、複数の人の演奏は神秘的な雰囲気もあってす
ごいです(テレビで見た)。

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