[1-6-3] (6.00)

根室・標津

  根室半島と、別海、標津周辺について紹介します。
  根室半島は、納沙布岬に行ってさっさと別の場所に移る人が多いのですが、
結構見どころが多い所です。他の地域からの距離が遠い事もあり、人が少ない
マイナーな所が多いので、でっかい観光地が好きな人には勧められませんが。
逆に、荒涼とした原野や原生花園に価値を見い出せる人にはお勧めかと思いま
す。
  根室半島の一部を除いて鉄道はありませんし、ポイントは互いに離れている
ので、車などの足が無いと大変です。特に標津線が廃止されてから不便になり
ました。が、それだけに人が多い観光地にうんざりした後では新鮮かも知れま
せん。隠れたポイントも結構あります。

【気候】

  北海道ですから「夏涼しく、冬寒い」ということには変わりありません。が、
内陸と沿岸ではかなりの差があります。内陸部は沿岸部に比べて寒暖の差が激
しいため、冬はかなり冷え込みます(中標津の1月の最低気温平均-15.3度)。
代わりに夏の日中はかなり温度が上がります(同8月の最高気温平均22.0度)。
  これに対して、沿岸部はそれほど冷え込みませんし(根室の1月の最低気温
平均-8.1度)、夏の日中もそれほど気温が上がりません(同8月の最高気温平
均20.1度)。
  札幌付近を回るだけならともかく、道東を回る時は、夏といえども1枚余分
に持っていった方が良いでしょう。
  また、GWにも雪やミゾレがふることがあります。くれぐれもご注意下さい。

  参考までに最近の筆者の経験からは、
  93年夏…6月から7月にかけて、最高気温が10度そこそこ
  94年秋…9月から10月にかけて、最高気温20度以上
  95年夏…7月初め、最高気温15度以下
  96年秋…10月初め、最高気温20度弱
となっています。

  また、冬は気温は低いのですが、雪があまり降りませんので、霧の多い夏に
比べると観光には適しているかもしれません。

【公共交通機関】

  根室は非常に交通が不便なところです。以下が、「それでも既存の交通機関
を使って旅行したい」という方の参考になればと思います。

  [鉄道]
  標津線なき後、根室地方で鉄道と言えば根室本線をおいてありません。しか
しながら「本線」とは名ばかりのローカル線です。現在は、「花咲線」という
愛称がつけられています。特急列車など望むべくもなく、全列車ワンマンカー
で、しかも一部を除いて1両編成です。便数も多いとはいえません。時刻表を
良く見て、くれぐれも乗り過ごし、乗り間違いのないようにしましょう。

  と書くと悪いことばかりのようですが、沿線の景色は非常によく、特に根室
−厚床間の丘陵地から太平洋を望む辺りの景色は絶品だと思います。厚岸付近
では、厚岸湖の展望もなかなか見事ですので座席は是非南側に確保しましょう。

  なお、この路線沿線にはやたら鹿が多く、急ブレーキがかかることが非常に
多いので心しておいて下さい。96年の秋に乗車した時は、なんと根室→釧路
で3回も急ブレーキがかかりました。当然鹿との衝突も多く、列車が遅れるこ
ともままありますので、スケジュールには余裕を持っておいた方がよいでしょ
う。

  いずれにせよ公共交通機関で根室に入ろうとすると、一番ポピュラーな方法
であることには変わりはありません。少なくとも片道はお世話になることでし
ょうから、あまり悪口を言わないようにしましょう :-)

  [バス]
  根室エリアとその周辺を結ぶバスについて書きます。
高速バス(札幌夜行便):
  札幌−根室間に夜行便が1往復運行されています。レンタカーと組み合わせ
れば、利用価値は高いと思います。

都市間バス(釧路−根室便):
  釧路−根室に4往復運行されています。予約が必要です。バスは、途中厚床
と温根沼に停まります。運賃はJRより少し安くてスピードは少し遅いくらい
だったので、列車とは良きライバルというところです。半島北側の国道を走る
ので、列車とは違った風景が展開しますが、厚床辺りでは列車と併走します。
特に高速道路を走るわけでないのに、平均速度が60キロに限りなく近い不思
議なバスです。

路線バス(標津線代行バス):
  廃止された標津線の代行バスで、厚床−中標津に6往復運行されています。
(ただし、土日や休校日に運休する場合がありますので事前に確認が必要。)
筆者が標津線に乗ったのはもう10年以上も前の話ですので風景はよく覚えて
いませんが、のどかな酪農地帯を走っていたと思います。バスもきっと同じ風
景の中を走ることでしょう。なにしろ沿線の別海町は人よりも牛の方が多いと
ころですから。

【主な見どころ】

   (1)納沙布岬、(2)車石(花咲港)、(3)長節湖、(4)落石岬、
   (5)フレシマ湿原、(6)温根沼、(7)北方原生花園、
   (8)春国岱、(9)風連湖、
   (10)ナラワラ、(11)トドワラ、(12)野付半島、(13)尾岱沼
   (14)開陽台、(15)多和平

                    (14)       |
                               |
                   中標津      |
                                \
                               ++ \
                               |(10)\ ←(12)
                               |   ||
                  別海      (13) (11)/
(15)                           |   +
                         +-++  |
                         |   + |
                         |   | |
                         ++   +
                          |(9) +++
                          |    |(8)
                          ++   +++    (6)       +--------(7)--++
                 厚床       +---+-----+ +-------+                +
                                      +=+           根室          + (1)
                                      +++    (3)       +--------++
                                   (5)          ----(2)+
                                            ---+
                          -----------+   +--
                                      +-+
                                        (4)

[根室半島]

納沙布岬(のさっぷみさき):
  岬らしい岬ですね。北方領土への最先端というムードでいっぱいです。貝殻
島などが見えると一気に気分が高まります。冬に天気が良いと、ソ連の監視塔
の赤い星がはっきり見えて、国境を感じさせてくれます。(でも吹雪だと..)
 先端に北方資料館がありますので、北方領土の事や、アイヌの事など(虐殺
の歴史とか)を知る事ができます。
  ここの駐車場のトイレは24時間明るくて、BGMも流れています。女性用
のトイレには、絨毯敷きのスペースがあり赤ちゃんのおしめの交換もできます。
トイレの標識にロシア語も併記されていて、ロシアとの近さが感じられます。

  日本船舶振興会の前会長(理事長だっけ)が建てた平和の塔とかいうのもあ
ります。塔も高いですが、入場料も高いともっぱらの評判です。
  納沙布岬に初めて灯台が作られたのは、なんと明治5年まで遡ります。

  岬へは半島の両側から道が通じています。バスも通る南側の道がメジャーで
すが、北側の道道も、牧場の中を通る気分がいい道です。途中の道沿いには北
方原生花園もあります。

  岬近くの草原地帯には野性の馬がいます。タテガミや尻尾は伸び放題、結構
太ってたりして、あまり格好良い馬ではありませんが、おおらかさを感じさせ
てくれます。天気が良ければ、しばらく見ていても飽きませんね。

  ちなみに、よく間違うのですが、納沙布岬は『本土』最東端です。日本の東
端は、小笠原諸島の果ての南鳥島です。

#「北海道」が「本土」かというツッコミはなし :-p

車石(くるまいし):
  花咲港の所に、車の車輪のような岩があり、「車石」と呼ばれています。結
構有名で、ガイドブックには写真入りで載ってる事が多いです。歩道と駐車場
が整備されています。

長節湖(ちょうぼしこ):
  落石岬よりも少し納沙布寄りの海岸線にある小さな湖(沼?)です。それ自
体はのっぺりとした湖なのですが、周囲に遊歩道があって、原始林の中を散策
する事ができます。人もほとんど来ない豊富な自然、という感じです。
(確かに、観光地として宣伝するには、パッとしない所ですが)
  湖の手前に小さな漁村があって、その中を通って行きます。一瞬、道を間違
えたかと思いがちですが、その先に湖があります。水面のレベルが海や湖畔と
そう変わらないくらいで、広々としたイメージが魅力です。
  入り口には看板があったと思います。でも分かりにくいです。

落石岬(おちいしみさき):
  「北の国から’95秘密」で一躍脚光を浴びた落石ですが、その割には相変
わらず観光客の姿は少ないです(笑)ので、のんびりと楽しめるところです。
蛍の家や診療所は実在の建物を使っていますので探してみるのもオツではない
かと思います。
  さすがに、魚屋と食堂はセットだったみたいです。
#あの食堂でコーヒーはないよなぁ(笑)

  さて、話はそれてしまいましたが、肝心の落石岬は東根室から海岸沿いの道
に出てしばらく行ったあたりにあります(地図で確認して下さいね)。漁港の
脇を通ると、ちょっと小高い丘の上にゲートがあります。
  燈台のあるほうの岬(以下「燈台」と呼びます)の方と本当の岬(以下「岬」
呼びます)との先端と2箇所のビューポイントがあります。燈台の方はゲート
からは徒歩で10分ぐらい、岬の方は20分くらいかかります。
  北海道三大岬の一つと言われてます。でも、岬自体は何もない所なので、な
んでこれが?と思う人が多いようですね。釧路〜根室あたりに特有の、「のん
びりできる岬」という印象が強い所です。

  燈台の方は途中に林があり、その中に木道があって、その上を歩いていきま
す。すると、林が切れて一気に視界が開けた、をを!、といった感じがいいで
すね。

  ここは、国の天然記念物にも指定されている、サカイツツジ自生地の北限と
いう事で、学術的にも重要な湿原なのだそうです。(看板に説明がある)サカ
イツツジは6月中旬頃が見頃です。

  岬の方への道は途中になにもないので、行けども行けどもたどり着きません。
風が強いとなおさら遠く感じます。先端にもなんにもないのですが、眺めは素
晴らしく、根室半島が隆起してできたのがよくわかります。
  灯台と岬を結ぶ歩道もありますが、入り組んだ海岸線に沿って迂回している
ので結構時間がかかります。ほとんどケモノ道という話もあります。

  ちなみに、ゲートまで行くと観光施設等は一切ありません。トイレもありま
せん。駅で済ませてくるか、手前の店や漁協でお願いするのがいいでしょう。
湿原では用を足さないように。

  また、落石の半島の西側にきれいな砂浜がありまして、そこから見る夕日は
大変素晴らしいです。経験者のレポートによると...

    砂浜のキメが細かいので、波でぬれた砂浜がちょうど鏡のようになって、
  夕日を照らすのです。これがまた素晴らしい。よーく晴れた日には、是非お
  勧めします。宿に早めについて、そこで場所とか聞いていくといいでしょう。
  僕らのいった時には、宿で日の入りの時刻とかを新聞で調べて教えて下さい
  ました。

とのことです。

  ちなみに、夏は霧の多い地方のこと、あまり簡単には見られないようです。

フレシマ湿原:
  JR別当賀駅辺りから太平洋方向に出たあたりに、人がほとんど行かないよ
うな湿原があります。野性の馬がのんびり草を食べてるような所です。今まで
各種ガイドでも名前を見た事が無いので、かなりの穴場じゃないでしょうか。

#この辺はいたるところに湿原があるので、湿原というくらいで驚いてはいけ
#ないのも確かですが :-)

  穴場というだけあって、熊が出る恐れもあるようです。

温根沼(おんねとう):
  根室半島付け根にある沼です。まあ、どうってこと無いんですが、国道を通っ
てると橋を通る事になるし、結構奥行きのある沼で地図上で目だってるんで入
れてみました。(なんせ半島を半分以上横切ってるもんな)奥の方は意外と未
開の地って感じのようです(夢想平参照)。
  ちなみに、阿寒湖の近くに同名の有名な湖があります。「オンネトー」とは
アイヌ語で、道内各地に同じ名前が多いという例の一つです。
(しかも、根室半島内にも、「オンネ沼」というのが別にあったりする)

北方原生花園:
  根室半島の北側の海岸線にあります。道道沿いですが、バスは通っていませ
ん。小さな原生花園です。6月下旬から7月いっぱいには花が一面に咲きます。
一周2〜30分で回れる木道がありますので、のんびり歩くといいでしょう。

本土最東端の郵便局:
  根室から納沙布岬へ行く国道の途中、北側(オホーツク側)にあります。
『ゴヨウマイ郵便局』です。結構大きな看板が出ていたように記憶しているの
で、すぐにわかるでしょう。頼めば記念日付印を押してくれます。

#漢字は『珸瑶瑁郵便局』に近い。(瑶が旧字体でJISコード表にない)

  なお、もうちょっと手前の道の南側には、『歯舞郵便局』があります。こっ
ちはもうちょっと大きいです。「歯舞」は北方四島の名前で知られていますの
で、ここから手紙でも出すと結構受けますよ:-)。
  歯舞は、根室と納沙布の間で一番大きな街です。根室・納沙布間のバスの停
留所として、全国版時刻表に唯一載っているのがここです。
(戦前は、根室半島の歯舞村は歯舞諸島を含んでいたそうです)

プー太郎街道:
  今は無き根室トモシリYHでこう呼んでいた道ですが、原生林の中を走る5
kmほどの道です。別当賀駅から国道44号に出るまで、軽い下りの道なので、
自転車で行くと気持ちいいと思います。運がいいと、いろんな野性動物に会う
事ができるでしょう。
<Tさん(男)談 「僕がバイクを止めて休んでいたら、エゾ鹿2頭がほんの
20mくらいの所に現れました」>

【落石周辺の地図】

         |          (風連湖)
  標津↑ |
         |  別当賀橋
←釧路 --+-----===-+-------------R44--------- →根室
                   |
                   |(a)                         ■  酒屋さん
                   |                            *  別当賀駅
                   |                            &   共同石油SS
                   |                            %   落石小学校
                   |■
                ---+----+-----+                 (a) プー太郎街道
                    *  |     |                 (b) フレシマ湿原
   ---------------+-----+-    |                 (c) 落石岬
←浜中            |           |                 (d) 長節湖
                  |          &|    落石駅
                  |        +--+------------------------+--------
                  |        |    %          昆布森駅    |   西和田駅
                  |        |                           |
                  |        |↓落石岬                   |
                  |        |                         / \
                  |                                /     \
                 (b)      (c)                  (d)
   ----------------------------------
                      (太平洋)

【落石の地図】

     ←至 釧路=====================|落石駅|============→至 根室
                                      |
                     -----------------++-------- →至 根室港
                  /   ++-------+ i j
     ---+       /● /         +
         |    k|   ++           +---------------
         |  m  |a | b                a 漁協
        ++    c|  +++                b 落石港
     h +  --+--+     +               c 商店
      |     |         |              d ゲート
      |     +---      |              e 落石湿原(この辺一帯)
      |        |     |              f 灯台
      |        ¨d    |              g 岬
       +      (e)    +               h 夕日のきれいな砂浜
        +           +                i 落石小学校
         -g------f--                 j 蛍の診療所
                                     k 落石郵便局
                                     m 蛍の家
                                    ● カジカの宿(民宿)

[根室半島以外]

春国岱(しゅんくにたい):
  外海と風連湖とを隔てている砂州です。温根沼の手前から橋を渡って中に入
れます。駐車場の先にも人が歩いた跡があります。注意して行けば先端近くま
で行けるようです。周囲に何も無く、朝日とか夕日をここで見たらきれいです。
  木道があって湿原の中を見物できるのですが、とにかく蚊が多いです。至る
ところに蚊柱がたっていますので、夏場に行かれる方は覚悟しておいてくださ
い。

  10月だと言うのに、蚊柱がいくつも立っていて遠目にも恐かったです。
車の中にまで連れ帰り、しこたま刺されてしまいました。(27才男性談)
  このあたりは白鳥の飛来地なので、冬には白鳥の群れが見られると思います。
ただ、本来白鳥は用心深い鳥なので、近くには決して寄って来ません。近くに、
白鳥台などがありますので、間近で見たければそちらへ行けばいいでしょう。
(餌付けされたりして人に慣れてますから、近くで見られます。まあ、野生の
姿とは言えないのかも知れませんが...)
  最近根室では観光地の整備に力を入れている(cf.車石)ようで、95年4月
よりこの春国岱に「春国岱ネイチャーセンター」なる施設がオープンしました。
展示内容は春国岱の成り立ちや付近の自然が中心で野鳥観察室も併設されてい
ます。これで蚊に悩まされずにバードウォッチングができますね。

春国岱ネイチャーセンター
  開館時間:4〜10月   9:00 〜 17:00
           11〜3月   9:00 〜 16:30
  休館日  :12/31〜1/5(年末年始)
           毎週水曜日、但し水曜日が祝日の時金曜日に変更
           祝日の翌日
  電話番号:(01532)5-3047
  入館料  :無料

風連湖(ふうれんこ):
  海とつながっていますが、一応湖という事になってます。浅い湖で、干潮時
には干潟が広がるそうです。典型的な湿原の湖が少しだけ海とつながった、と
いうところです。
  湖の西側に、風連湿原が広がっています。国道243、244号を走ってい
ると、一面のヨシ・スゲなどの中を小さな川がなんとなく流れているのが分か
ります。他の湖とは違った、独特の荒涼とした雰囲気を持った湖です。
  風連湖は白鳥が飛来する事で有名です。もう少し北のオホーツク海沿いにも
来ますが、白鳥を見るポイントは、風連湖周辺に数多くあります。また、春か
ら秋にかけて丹頂が巣を作っています。実は、丹頂の営巣地としては釧路湿原
を抜いて道内(国内)最大です。
  あと、風連湖では、干潮時の泥の上を叩いて貝の場所を探って採る、という
ような変わった漁が一部で行なわれているそうです。(名前は忘れました)
  風蓮湖の湿原地帯は、湿原が生成して発展していく過程をよく残した若い湿
原です。釧路湿原がラムサール条約の指定地域となり、最近では国立公園とな
った事はよく知られていますが、当初は風蓮湖がラムサール条約指定区域の第
一候補でした。それだけ自然が貴重な地域なのだそうです。

夢層平(むそうだいら):
  落石から別当賀への道道にゲートがいくつかあります。そのうちの1つ(林
道何号?とか名前がついていたが忘れてしまった)を入ってしばらく歩くと温
根沼の源流あたりにたどり着き、野付半島のトドワラ、ナラワラのように(と
いうより、朱鞠内湖のようなといった方がわかりやすいかもしれません)立ち
枯れの木がある湿原が姿を現します。藪をかき分け、送電線の鉄塔に沿って下
ると、(いまにも倒れそうな)木道があらわれ。それを進むと湿原の中まで進
めます。荒涼とした眺めで、丹頂などが見られることもあるようです。
  ただ、虫は多いし、ゆっくりするスペースも無いので、一人でひたるため :-)
にはお薦めですが、大勢で行くようなところではありません。ついでに言うと、
林道は送電線の保守のための道で、ゲートは閉まっていることは多いし、入る
時は開いていても戻ってみると閉まっている(まぁ、下をくぐれば入れますが
:-))ということもあるようです。
  カジカの宿(後述)にはこのあたりの地図がありますので、興味をもたれた
方は泊ったついでなどに聞いてみて下さい。

野付半島:
  地図で見ると変な格好をした半島がすごく目だっています。釣り針のような
細い半島です。半島内に、ナラワラ、トドワラという2つのポイントがあり、
更に半島先端の方に行くといいようです。
  国道から約16kmの所に売店・レンタサイクルがあります。馬車もあった
みたいだけど、なんかかったるそう、、、車はもう少し先に駐車場があります。
先端の灯台近くまで行くのなら、自転車がいいんでしょう。6月頃は一面花が
咲くそうで、歩きでも気持ち良さそうです。
  ただ、夏はとにかく虫が多いので、虫よけスプレーは絶対必要です。それか
ら、あまり道からはずれると本当に危険です。道に迷って林の中を横断しよう
として、膝まで潜りながら道になんとかたどり着いた、という話も聞いた事が
あります。(無理して先の方に車で入って脱出不能になりかけた人も知ってる)
  海に突き出た半島なので、非常に風通しがいい所です。風が強い時は自転車
は苦しいかも。
  最近は、護岸用のブロックが設置されるなど様子が変わったようです。

ナラワラ:
  野付半島の真ん中あたりにあります。ナラの林の中に海水がしだいに浸透し
ていき、更に潮風が強いので、ナラ林が端から立ち枯れていった結果です。立
ち枯れた木の荒涼とした風景が独特です。(トドワラより人が少ないだけ迫力
はあるかも)
  ナラワラ入り口にもバス停はありますが、トドワラのように売店などはあり
ません。

トドワラ:
  ナラワラと同様に、トド松が立ち枯れた地域です。海水の侵食によって立ち
枯れたので、林の中に安易に入っていくと湿地帯だったりして危険です。林は
遠くから見た方が無難かも。
  尾岱沼から出ている遊覧船に乗っても行けます。

#トドワラ・ナラワラは現在も、毛髪のように ^^;; どんどん枯れています。
#遠くない将来にはなくなってしまいそうです。

尾岱沼(おだいとう):
  ちょうど野付半島の対岸あたりの地名です。ここから、野付半島に観光船が
出ています(ちなみにこの観光船からはアザラシの群を見ることができます)。
北海シマ海老の産地として有名です。温泉も湧いていて、民宿や旅館がありま
す。
  地図で見るまで標津町だと思っていたのですが、ここは別海町です。なんで
も別海町は、香川県より面積が広いのだそうですが、人口密度が十数人という
ことです。

#牛口密度 :-) は、その5倍くらいだそうです。

[別海北方展望塔]::地図(13)の少し南
  尾岱沼より少し南の海岸線に、北方領土に関する資料が展示してある小さな
建物があります。一階部分に小さな売店があり、二階にいろんな資料がありま
す。ほんの目の前に国後島が見える所でこういう資料を見ると、やはりいろい
ろ考えてしまいますね。
  外にトイレがあり、向かいにガソリンスタンドがあるので、ツーリング途中
の休憩に立ち寄って資料を見てきた人も多いのではないでしょうか。このあた
りの海岸には白鳥が集まってます(後述「白鳥」参照)

別海北方展望塔
  開館時間:5〜10月   9:00 〜 17:00
           11〜4月   9:00 〜 16:00
  休館日  :11〜4月の月曜、年末年始(12/30〜1/3)
  入館料  :無料

多和平(たわだいら):
  ポスト開陽台として最近有名になってきました。やはり周囲に地平線が望め
る展望台があります。開陽台なんかよりずっときれいだ、という話です。以前
は開陽台ほど人が多くないというメリットもあったのですが、最近では負けず
劣らず有名になって、人も結構来ます(観光バスも来る)。で、ご多分にもれ
ず、随分様子が変わってしまいました。
  場所は、南弟子屈駅か磯分内駅から数km東へ入ったあたりです。国道24
3号・国道391号、道道31号(標茶〜虹別間)で挟まれた三角形の真ん中
あたりと言えば、地図で確認できるでしょう。上記の道すべてに、多和平入り
口の看板があります。
  開陽台は330度の展望を誇っていますが、ここは360度の展望と言って
います。最近では弟子屈町の900高原が720度の展望と銘打っています。
この分だと千を超えるのも間近ですね。
薫別温泉(くんべつおんせん):
  川北温泉より更に羅臼寄りに、薫別温泉という露天風呂があります。薫別や
古多糠(こたぬか)の裏の山の中の河原に湧いている温泉で、石の湯船に数人
入れる程度の小さなものです。途中の道が結構なダートで、崖崩れ当たり前、
熊も出る、という所です。行くのなら、複数の人で行くのをお勧めします。
  国道244号線から羅臼方面の看板の所を入る(川北・古多糠線)道と、海
岸沿いの335号線から薫別川手前で「北八線」の看板を曲がる(地図には
「北七線」とあるかも)道があります。

#詳しい道は[2-1-1]温泉情報を参照してください。ただし、どんな危険な
#目にあっても、一切責任は負えません

【根室市街】
  言うまでもないことですが、根室は根室半島での最大の街です。が、全体的
に人通りが少なく、広い道路に行き交う車も少なく、さびれた感じがします。
国道44号線などは、片側2車線もありますが、そんなに賑わっていたとは信
じられないような交通量です。これも北方漁業不振の影響でしょうか。

    至釧路=========================================根室駅====×
             −−−+−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−
                   |      |                        |
                   |      | 北方資料館    カニ屋街 |
             −−−+−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−
                   |      |                        |
 至ノサップ岬−−−+−−−+−−−−−−−−−−−−−−国道44号−−至釧
路
                   |      |   根室支庁    市役所
                   |      |
                   | 根室 |
                   | 公園 |
             −−−+−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                   |      |
                   |      |根室ショッピング
                   |      |デパート
                   |      |
             −−−+−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
          スーパー |      |
             田家  |      |
                   |      |
                   |NTT|
                   |      |
                   |   〒 |
             −−−+−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                           |
                           |  観光船乗り場
               根室港

  さて、根室市街は緩やかな坂になっていて、根室駅から北側(港側)に向か
って下っています。北海道で坂といえば、小樽や函館が有名ですが、根室の風
情もなかなか悪くはないと思います。霧でもかかればグッとムードが良くなる
のでしょうが。

カニ屋街:[花咲カニ] の項参照
  駅前付近に花咲カニを売る店が集中しています。あいにく、筆者はカニ狂*
教:-) の信者ではないので、「カニはどこで買えば良いのか」というような情
報を持っていません。一般的には「手で持って見て重くなくてはいかん」とか
いろいろいわれていますが。

#しかし、どうして皆さんそんなに「カニ」が好きなんでしょうね?不思議。

根室ショッピングデパート:
  根室唯一の総合スーパー。中標津には長崎屋もあるというのに...

最東端のボウリング場:
  最北端のボウリング場よりは入口がボウリング場らしいです。
  根室パシフィックボウル  根室市花咲町3
    営業時間
      平日  11:00〜24:00
      休日  10:00〜24:00
    貸靴  200 円
    ゲーム料
            〜12  〜17  〜24
      学生   350   400   450
      一般   400   450   500

  現在、間借りしていたホームセンターが建て替え中で休業しています。
はたして、復活するのでしょうか? それとも、最東端を中標津のウコウボウル
に奪われてしまうのでしょうか?

やまつね:
 和食のお店です。場所は駅前からいくと、カニ屋街のひとつ先の通りあたり
です。ご夫婦でやっているようです。サンマがおいしい店です。定食の値段は
味噌汁・漬け物・小鉢がついて1,000円でおつりがくるといったところで
す。

スーパー田家:
  「スーパータイエー」といいます。ただのスーパーですが、レシートを見た
瞬間は、どうしてこんなとこに「ダイエー」があるんだ?と一瞬驚きます。
  焼き鳥弁当が有名らしいです。事業が好調なのか、最近は駅前(といっても、
国道沿いなのだが)に24時間営業のコンビニを始めたようです。

東根室駅:
  日本最東端の駅です。板張りのホームだけがある、いかにも北海道の駅らし
い駅です。近くの高校に通学する生徒で朝夕は少し賑わいます。
北方資料館:(旧根室支庁 or 旧市役所の建物です)
  この付近ではおなじみの資料館です。いろいろ展示がありますが、内容はど
こも似たようなものです。ある時期のどこかの島(水晶島?)の模型(どこに
誰の家があるかまで書いてある)が展示してあったのが特徴でしょうか。

  9:30〜16:30 開館。日祝、年末年始休館

【中標津】
  根室支庁は根室にあるのですが、一見した限りでは、中標津の方が根室より
はるかに賑わっているように見えます。東京直行便が発着する空港があるせい
でしょうか。
  町中には「東武」というスーパーがあるので「なぜこんなところに?」と思
って入ってみると「キャプテンクック」とかいうブランドの品物がおいてあっ
たりして、「なんだ、ダイエー系(スーパー田家ではない)か」と納得します。
が、ダイエー系のスーパーがあること自体賑わっている証拠のようにも思えま
す。そう言えば、長崎屋もあります。

開陽台:
  中標津から北の方へ10kmほど入った所にある小高い丘です。360度の
地平線が見える!と一時期有名になりました。実際は330度という事で、現
地の看板にも330度と書いてあります:-) 車で行くのなら、中標津の町を走
っているとすぐに標識が見つかります。あとはその通りに行くだけ。有名なの
で、マップルくらいの地図を見れば載ってるでしょう。
  開陽台入り口から丘を少し上ると駐車場があり、更に階段の上に展望台があ
ります。95年に展望台が改築され、開陽台の展望ビデオを上映する劇場と、
売店(改築前は駐車場の所にあった、ライダーの間では有名な店)が併設され
ています。
  確かに展望はよいのですが、夏は霧が出ることが多いです :-(

養老牛(ようろううし)温泉・からまつの湯:
  開陽台から西へしばらく行ったあたりに養老牛温泉があります。小さな温泉
ですが、露天風呂を持った宿などもあり、結構人気があります。
  また、その道を更に2kmほど西へ行きすぎたあたりの河原に、からまつの
湯という露天風呂(混浴)があります。ここ数年で有名になり、脱衣所(男女
別)もちゃんとついてます。近所の人やライダーなどがよく入っているようで
す。

【標津】

  「中」が付くのと付かないのとでは大違いです。市街地からは国後島が見え
ます。どこにでもある田舎の町と言った風情です。

北方領土資料館:
  この付近ではうんざりするほどあちこちにある資料館です。いろいろ展示が
ありますが、内容はどこも似たようなものです。ここの特色は、2階の展望台
の望遠鏡がタダであることくらいでしょうか(確か日本船舶振興会の提供だっ
たような)。晴れた日は国後を間近に見ることができます。
  交通…標津バスターミナルから徒歩1分。

標津サーモンパーク:
  標津の市街から南西に数キロ行った標津川沿いにあります。シーズンには、
サケの遡上を真近に見ることができます。資料館では、イクラの作り方(寿司
ではないと思うが :-))のビデオや水槽で、サケについての展示をしています。
展望台もあります。
  サーモンパークの付近の街灯には、いくらみたいなオレンジの丸いものがく
っついています(最近はこういうのが多いですね。礼文?の「アツモリソウ」、
浦河の「ステンドグラスの中をはねる馬」、鵡川の「タンポポとシシャモ」
等々...)。

 開館期間:2月〜11月
 休館日 :2、3、4、11月は水曜日 5〜10月は無休
 開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
 入館料 :大人610円 高校生400円 小中学生200円

川北温泉:
  標津町から根北峠を越えて斜里方面に行く国道244号を走って行くと、峠
の手前に金山橋という橋があります。その手前を左に折れて車で15分程の所
にあります。昔廃業した旅館の跡の温泉を地元の人が直して管理している露天
風呂です。開陽台からもそれほど遠くないので、養老牛温泉の露天風呂から順
にツアーが組めます。

鯨観光船:
  なんと、標津沖では鯨ウォッチングができます。
------------------------------------------------------------------------
根室管内標津町で鯨ウォッチンッグ観光船の運行がスタートした。
5月25日(筆者注:「4月」の誤りか?)の試乗では1時間足らずで、20
頭近くの鯨を目撃。「100%に近い確率で鯨が見られます」と。関係者は胸
を張っている。

観光船は15人乗りと14人乗りの2隻で最高速度30ノットの高速船。
25日の試乗では、標津漁港をでて国後島に向かって5分も進むとイルカの群
れに出会い、さらに5分ほどで、クジラがあちこちで浮き上がった。エンジン
を止めて2、3分すると、3、4メートル離れたところをクジラが顔を出した
り沈めたりしてぐるぐる回った。
町内の漁師によれば、50頭ほどの群れも珍しくなく、ミンククジラとツチク
ジラが主体で5、6種類、7月下旬まで多く見かけるという。
観光船の運航は不定期で、2人以上で出航。約2時間、1人7,500円。
予約は、千島観光汽船(01538-2-1277)まで。
                               (94年4月25日北海道新聞夕刊より抜粋)
------------------------------------------------------------------------
  話のタネにいかがでしょうか。

【その他】

[野付温泉]
  尾岱沼の市街に温泉が湧いています。詳しくは[2-1-1]を参照して下さい。

[白鳥]
  尾岱沼〜風蓮湖〜春国岱といった海岸線は、冬になると白鳥(オオハクチョ
ウ)が沢山飛来します。北方領土資料館の近くで、目の前に白鳥が群れている
のを前に写真を撮った事もあります。前述「別海北方展望塔」近くに白鳥台と
いう場所もあります(ここにはその名も「白鳥」なんて民宿もあります:-)
  ただ、本来白鳥は警戒心の強い鳥なので、普通は近くへは寄って来ません。
一部の白鳥が人に慣れて餌を目当てに寄ってくるだけです。大半は遠くの空を
飛んでいたり海に浮かんでいたりします。また、人に慣れている白鳥でも基本
的には臆病なので、あまり脅かさないようにして下さいね。

[丹頂]
  湿原の神様とも言われる丹頂(鶴の仲間:正式には「丹頂鶴」は間違い)で
す。根室周辺にも住み着いています。冬場は餌が足りないため釧路湿原の給飼
場などに集まっていますが、春から秋にかけての営巣期間中は、各地の湿原地
帯に巣を作っています。この時期の営巣地としては、最近では釧路湿原よりも
風蓮湖一帯の方が個体数が多くなっています。これは、風蓮湖一帯が釧路湿原
に比べて餌が豊富なためです。
  夏場に注意して探せば、丹頂を見つける事も珍しくはないでしょう。

[花咲カニ]
  花咲カニは、91年からほとんどとれなくなりました。で、今売っているの
はほとんど冷凍ものです。というのは、それまで売っていた『花咲』はほとん
どがソビエト領海内の密漁でとったものだったからです。この年、ゴルバチョ
フ大統領が来日するという事で、イメージ悪化を恐れて取り締まりを強化しま
した。
  それまでは、ソビエトではカニを食べる習慣が無いため、巡視船が近付いた
ら逃げるフリだけしてくれればいいよ、という感じで黙認されてたようです。
今回の取り締まり強化は、日本側の自主規制とかいう感じで行なわれました。

  というわけで、それまで一パイ(パイ = 匹)4〜500円でそこらで売って
た『花咲』がすっかり姿を消してしまいました。残念な事だと思います。

#国後のソビエト人は結構親日的だって言うのになぁ ;-(

  旬になれば、地物が食べられますから、これからは季節を気にして行きましょ
う。
----
  とまあ、以上は91年に書いたものですが、92年6月のニュースでは、ロ
シア(旧ソビエト)の漁船が花咲蟹を沢山水揚げしていくという事です。今や、
根室はロシアとの友好関係を模索する町というイメージが近いかも知れません。

  その後更にロシアとの交流が進み、93年現在では根室市内にロシア語での
名前を併記したバス停も出てきたようです。変われば変わるものですね。

[四角い太陽]
  海面付近の温度が高く、気温が低い場合、光の屈折でこの現象が見られます。
  根室地方では、真冬の厳冬期に見ることができるようです。六角形の太陽と
いうのもあるそうですが、残念ながら筆者はいずれも見たことがありません。

【食べ物】
別海町の乳製品:
  別海町では牛乳生産に力を入れてまして、乳製品が美味しいともっぱらの評
判です。

「別海の牛乳屋さん」900ccビン、200ml三角パック
「別海のヨーグルト屋さん」900ccビン(!)
「別海のアイスクリーム屋さん」小さいカップ
「別海のチーズ屋さん」カッテージチーズ
「別海のバター屋さん」低塩バター

などが揃っており、町中の商店や観光汽船の待合所(パック牛乳)などで売っ
ています。

#瓶ヨーグルトは当然のごとく、「食べにくい」そうです :-)
#ちなみに、空き瓶の方は回収しているそうですが。

  最近テトラパックの牛乳は東京銀座の松屋デパートでも売られています。地
下2階の乳製品売り場に常時置いてあるそうですが、入荷は週一度で、じきに
売り切れるとのことです。牛乳片手に銀ブラ(ふ、古い)はいかがでしょうか。

ほたて弁当:
  厚床駅前の「たなか食堂」で作っているほたて弁当。500円(97年3月
現在)でほかほかの美味しい弁当が食べられると、ごく一部で有名です。以前
は駅のキオスクにも置いてあり、最東端の駅弁を誇っていました。今は駅前の
食堂で買えます。

#営業時間が短いようなので注意が必要です。大体11時から2時間くらいの
#営業ということです。あれで商売になるのかなぁ...
  厚床名物「ほたて弁当」  500円 (1997年3月)
        北海道根室市厚床1-204   田中屋  (01532-6-2006)

オランダせんべい:
  海産物以外にこれといってお土産品のなかった根室ですが、最近「オランダせ
んべい」なるお菓子が静かなブームを呼んでいます。このオランダせんべい、直
径約20センチほどの円形で、表面には亀の甲のような模様が付いています。
「日本で唯一の柔らかいせんべい」と名乗るだけあり、ねっとしとした歯触りで、
湿気ったせんべいみたいなのですが、「もう病み付き(by カジカの宿のレイ子さ
ん)」と一部には好評です。
  なぜ根室で「オランダ」? なのですが、製造所である端谷菓子店(千島町2-11)
によると、戦後に作りはじめた頃からこの名前であり、
  a)根室特産のオランダ昆布の表面と似ているから
  b)長崎のオランダ坂の石畳の模様と似ているから
というような説があるものの、実際のところはよくわからないとのことです。

  ちなみに、このオランダせんべい、製造所の他に根室駅を出て左手のバスター
ミナルの売店と駅前右手のスーパークリオでも売っています。お値段は4枚入り
で220円ほどです。根室においでの際はお土産にどうぞ。

【やど】

[民宿等]

カジカの宿:
  昔、納沙布岬近くにありましたが、93年から落石に移転した「とほ」民宿
です。落石駅から落石岬までの道の途中、左側(海側)にあります。ピンクの
建物なのですぐにわかります。
  建物は湾に面した高台に立っています。1Fのダイニング?は壁一面が大き
なガラス窓になっていて、眼下には海が広がりそれは素晴らしい眺めです。

  なかなか評判のいい宿で、以下のようなレポートをいただいています。

(朝日を浴びての朝食はちょっと暑かったですけど:-)) 建物はきれいで、食
事も大変おいしいと思います。夜は少しお酒を飲みながら、お話をしてました。
  とにかくとても居心地の良い宿です。(Bさん(男)談)

  「とほ民宿」に泊まったのは初めてだったせいもあるかもしれませんが、
  アットホームな雰囲気で、とっても良かったです。夜には自家製の「コケモ
モ酒」を出してくれました。(Oさん(男)談)

  夕暮れ時には、オーナーが、すっぱらしい夕陽を見に連れていってください
ます。旦那さんは、女の子のことはみんな「おねーちゃん」と呼びます。
気を付けて聞いていたら、自分の奥さんのことも「おねーちゃん」と呼んでい
ました :-)  (Mさん(女)談)

  最近では、夜のティータイムにタコ焼きを焼いているという噂もありますが、
腕前の方はどうなのでしょうねぇ?

      料金  :1泊2食付き5,000円 (97年現在)
      連絡先:〒088-17 根室市落石東384番地
              TEL 01532-7-2668
      定員  :4室18名
      落石駅下車1.5Km。時間帯により送迎あり。
      喫煙スペース以外は禁煙

ミルクロード:
  中標津の開陽台近くにあるとほ民宿です。

  ここの夫婦は口が悪いので、口が悪い人がダメな人は遠慮した方がいいかもし
れません。口は悪いけれどもとてもいい人達で居心地もいい宿です。それから、
宿帳への記入事項がやたらと多いです。もっとも嘘を書いてもどうってことあり
ませんが(笑)
  皿洗いは客にさせます。布団のたたみ方もいちいちチェックされます。チェッ
クされたらたたみ直しです。夕食は一人肉2Kgのノルマがあります ^^;;。
  夕方には近くの農場で牛の乳しぼりをさせてもらえます。絞りたての牛乳は、
想像していたよりもずっと水っぽくてびっくりしました。(Aさん(男)談)

      料金  :1泊2食付き4,500円 (96年現在)
      連絡先:〒086-12 北海道中標津町字武佐1068-3
              TEL 01537-4-2109
      定員  :2室10名

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