[1-7-1] 日本海沿岸・天売・焼尻 ver. 6.00 札幌から国道231号線を日本海に沿って北へ。 国道231号線から232号線へと続く この道は、 通称オロロンラインと呼ばれています。 さて、オロロンとはなんで しょう。ハクション大魔王の泣き声? いいえ、その鳴き声からオロロン鳥とい う愛称がついているウミガラスのことです。日本唯一の繁殖地がこの地域内にあ ります。 この章ではオロロンライン沿線の、留萌市、増毛町、小平町、苫前町、羽幌町、 初山別村、遠別町、天塩町、幌延町に関する情報をとりあげています。 1. 増毛町 1.1 増毛町の由来 1.2 増毛の港 1.3 観光情報 1.4 YH情報 1.5 ちょっと一服 2. 留萌市、小平町 2.1 観光情報 2.2 留萌たべもの情報 2.3 宿泊情報 3. 天売島・焼尻島 3.1 天売島 3.2 焼尻島 4.羽幌町、苫前町 4.1 観光情報 4.2 宿泊情報 5.初山別村、遠別町 6.天塩町、幌延町 6.1 観光情報 6.2 さらに北上する方へ 7.このあたりの海(冬) 1 増毛町(ましけ-ちょう) 増毛の海は夕焼けがきれい。しかも、波がおだやかです、夏は。 天気が良いと水平線に天売・焼尻が見え、運が良ければ利尻富士も見えちゃっ たりもします。冬はなかなかいい味が出ます。(笑) ただし、冬の日本海沿岸は想像を絶するほどの荒れ方をしますので注意が必要 です。 1.1 増毛町の由来 古くは「マシュキニ」または「マシュキ」と呼ばれアイヌ語で『カモメの多い ところ』という意味です。鰊が群れをなして沿岸に寄って来ると海湾一面にカ モメが舞い飛ぶ様を言ったものだそうです。 1.2 増毛の港 夏場だとイカ漁の最盛期ですから早起きする自信のある方は 3:00am 位に港へ いくと、とっても良いことがあるでしょう。(謎) 十数年?前まで海水浴場になってたんですよねここ。 そういえば、蟹を釣ってあそんでたりしたな。 また、アキアジですが、9月から 11月くらいまでアキアジ漁だったと思います。 増毛町には、道立サケ・マスふ化場があります。 当然のことながらサケ・マスに関しての資料がたくさんあり稚魚なども見るこ とが出来ます。道内にはふ化場は結構あると思いますので、見学してみてはい かがでしょうか。 ちなみに、鮭が川をのぼっている時期には留萌−大別苅(おおべつかり)間を 走っている沿岸バスに乗ると、増毛町の暑寒川にかかっている暑寒橋の上で少 し止まってくれて、川をのぼる鮭を見せてくれます。 交通量の少ない田舎ならではの特権でしょうかね :-) 1.3 観光情報 [暑寒別岳(しょかんべつだけ)] 増毛山地の最高峰で標高は 1491m です。増毛からの登山ルートは二つあります。 その登山口までは車で行くことができます。いずれも駅から 10km 以上あります ので徒歩だと結構大変です。 暑寒別岳登山の詳細は [2-1-3] 「山を歩く」の章をご参照下さい。 [暑寒別川] 例年 9月上旬から10月下旬にかけて「アキアジ」が還ってきます。ピークは10 月上旬です。秋の北海道を象徴する光景です。是非一度御覧になってみてはい かがでしょうか? また、どこでもそうなのかもしれませんが、鮭が上がってくる河川の河口部か ら両岸 500m は、釣り禁止区域になります。この 500m の地点から河口部に向 かって、皆さん釣り針を投げます。乱立する竿の光景もなかなかです。 [リバーサイド・パーク] 増毛市街から札幌方面へ少し行ったところ、 国道 231 号線から暑寒別川に 沿って山側に少し入った所にあります。きれいに整備されたオートキャンプ場 です。テニスコート、ローラースケート場など遊び施設もあります。 [雄冬海岸(おふゆかいがん)] やはり、せっかく増毛まで来たのであればここを見ないと、悔いが残ってしま います。雄冬岬からカムイエト岬までの約 25km に 100m を越す断崖絶壁が続 くもので「西の知床」と呼ぶ人もいるそうです。 以前は雄冬〜大別苅間が峠となっていて、ところどころで眼下に広がる断崖と 深い青色をした日本海が望めたのですが、今は海岸線にトンネルができてしま いましたので、これも叶いません。 しかし、トンネルは何箇所かに分れていますので、トンネル〜トンネル間で車 を止めると、断崖絶壁を垣間見ることができます。 国道 231 号線に沿って見るのもいいのですが、 やはり海からの景観が最高で しょう。平成 4年 4月までは増毛〜雄冬の定期航路があったのですが、現在は 廃止になったために、海からの景観を眺めるためには漁船等をチャーターしな ければなりません。 [デベソ岩] 増毛から国道 231号線を南下していくと雄冬の手前に岩老(いわおい)という 所があります。ここの港の一部になっているのがデベソ岩です。 茂尻島とかカクキの島とも言われています。一応、岩の頂上まで登れるのです が、ルートが一つだけでしかも「地元っこ :-)」にしかわからないルートなの です。興味のあるかたは、一度登ってみてはいかがでしょうか。 ただし、ガイド無しではたいへん危険ですので、地元の人にガイドをお願いし てから登りましょう。 [創作の舘] 陶芸・木工・金属加工といった工芸の学習と体験等を通して創作力を養うため の施設です。しかも使用料は無料。だれにでも利用できます。 施設・備品/工作台・木工加工用具・金属加工用具・電気加工用具・電気炉・ 手動ろくろ・電動ろくろ 申し込み先/増毛町立暑寒別 YH(後述) [岩尾温泉] 増毛町立の温泉公衆浴場です。1月〜3月は営業していないので注意して下さい。 国道 231号線を留萌方面から札幌方面へ南下して行くと雄冬の手前にあります。 小高い丘の上にあり、「夕陽荘」の名の通り夕日を見ながらの入浴は絶品です。 宿泊施設はありません。増毛町立岩尾公衆浴場 Tel. 0164-55-2024。 [国希(くにまれ)] 北海道を代表する地酒です。現在も暑寒山麓から湧き出る天然水を使用している そうです。酒蔵の見学、地酒の試飲もさせてくれます。辛党のあなたはいくべし。 1.4 YH 情報 駅からは遠くなっちゃいましたけど鬼のように続く坂道を登らなくてもよくな りました(昔は駅から坂道を登って約 10 分の場所にあったんです)。 現在は道立病院跡地に場所を移しています。 《増毛町立暑寒別 YH 》 場所 :077 - 0201 北海道増毛郡増毛町暑寒沢村 77 番地の 1 電話 :0164 - 53 - 2396 宿泊料金:1960 円(会員) 2460 円(会員以外) 食事料金:900 円(夕食) 600 円(朝食) 昼食は注文に応じます。 自炊料金:一回 50 円 施設 :寝室 13 室・ベッド数 50 食堂・集会室・自炊設備 1.5 ちょっと一服 雄冬は日本最後の手動→自動交換の工事が行なわれた所です。 「全国即時網何とか…」(失念:-)という碑が立っています。 興味のある方は探してみるのもいいかもしれません。 :-) [大別苅スノーステーション] 増毛から5km程雄冬寄り。 駐車スペースとトイレがあり、パーキングを兼ねている。トイレはとても綺麗。 外にあずま屋があり、ベンチとテーブルがある。 2 留萌市(るもい-し)、小平町(おびら-ちょう) 留萌市はこの地域唯一の市であり、留萌支庁の中心都市です。小平町はその北 隣に位置しています。 留萌という地名はルルモッペ(潮の静かに入る所)が変化して“るもい”と呼 ばれるようになったそうです。留萌市周辺は鰊漁で栄えた町で、数の子の加工 を行う水産加工業者がたくさんあります。以前の乱獲がたたって、鰊(ニシン) の水揚げ量は激減してしまいました。鰊をこの海に呼び戻そうということで、 ここ数年鰊の稚魚を放流しているそうです。 2.1 観光情報 [黄金岬]:留萌市 増毛の夕日も大変に奇麗なものですが、お隣の留萌市に「黄金岬」という場所 があります。確か「日本一夕日が奇麗な岬」とかいう看板がありました。 場所は国道 232,233 号線の交差点から国道231号線を増毛方面に進み、「留萌 十字街」の交差点を直進すれば、自然に「黄金岬」に到着します。:-) (「留萌十字街」には、看板もでていますのでわかると思います。) 黄金岬は夕日で非常に有名ですが、昼間に行っても非常にいいところです。 黄金岬での他の楽しみとしては、カニ釣りというのがあります。 カニと行っても毛ガニやたらばではありません。サワガニのような小さなカニ です。岬周辺の売店には、”カニのえさ”なるものが売っていて、これは長さ 30-50cm くらいの針金の先に、イカの足(げそ)をくくりつけたものです。 これを岩場の隙間に入れると、カニがイカの足に食い付いて(しがみついて) きます。でっ、これをゆっくりと引き上げるとカニがとれます。そうです、昔、 子供の頃にやったザリガニ釣りと同じ要領です。 黄金岬は、夏の天気のいい日ですと非常に賑わいます。夕日を見る場所を確保 するために、ちょっと早めに行って(車で行くと混雑していて止める場所がな いときがある)カニ釣りをして時間をつぶすというのも一つの手ですね。 また、最近はキャンプ場として水場、トイレを含めてかなり施設が充実しまし た。きれいな夕日を見ながらキャンプするのも、なかなかお洒落ではないでしょ うか。 テントサイトは駐車場の前の 3段くらいの階段を上がったところの雛段の上が キャンプ場です。奥行が駐車場より無いくらいで、テントを張るときは横1列 に並ぶような感じです。 ⊂|_売店_______| | + ⊂| K||| | | + K:看板 ⊂| ||| | | + ⊂|キ||| | |岩 + 海 ⊂|ャ||| 駐 | |場+ ⊂|ン||| 車 | | + ⊂|プ||| 場 | | + ⊂|場||| |道 | + ⊂| ||| |路 | + ⊂| ||| | | + ⊂|__||| | | + ⊂|水||| | | + ⊂|場||| | | + ⊂|~~||| | | + ⊂| ||| | | + ⊂| ||| | | + ⊂| ||| | | + ↑ 階段 │ コンクリートの壁 さて、黄金岬で食事をしながら夕日を見るのにお勧めの場所があります。 黄金岬で海を背にして崖の方向を見上げると、なんやらこぎれいな建物があり ます。これが、『海のふるさと館』という建物です。 1F は留萌が鰊漁で賑わっていた時代の、さまざまな資料を展示した資料館に なっています(有料300円 1999年5月)。 2F は展望室とレストランになっています。レストランは海に面して窓があり ますので、夕陽を見ながら食事やお茶ができます。このレストランのお奨めは、 幕の内弁当(600円 1995年)です。ドライブイン価格のこの店の中でこれだけが 何故か安いのです。でもでも、とてもに満足できる内容です。(私が食べたと きは、いか・ほたて・さけ・ますこ などが入っていました)。 [千望台]:留萌市 黄金岬が海のそばからみる夕日のポイントなら、丘の上から留萌市街を一望で きる千望台というところがあります。ここも夕日見学のお奨めのところです。 ここは晴れたに日は天売、焼尻も見ることができ、日によっては利尻富士もお 見えになるとか(小平の海岸から見たことがあるのでここから見えるというの も嘘じゃないような気がします)。 場所は国道 231号線を留萌の中心から増毛方面に向かっていると看板が出てい ますので、そのとおりに行けば着きます。住宅地の中を通りますのでくれぐれ も運転には注意してください。ただ、歩いて行くにはかなりの距離があります。 展望台には喫茶店(サンセット千望台)があり、食事をとることができます。 サンセットまでのひとときをコーヒーを飲みながら待つのもいいですね。 [小平湖]:小平町 小平町の市街地から山側へ入り、国道239号線につながる道道126号線の途中に あります。ダム湖で、最近公園として整備されたようすです。人も少なくのん びりと昼寝をするにはいいかも。小平湖の上を渡る橋は、湖上橋としては道内 で最も長いそうです。 [鰊番屋]:小平町 鰊漁で栄えたこの地域のなごりをうかがわせてくれる鰊番屋。中でも小平町の 旧花田家番屋は当時の様子を今に伝えてくれる貴重な存在です。1971年(昭和 46年)国の重要文化財に指定されました。 現在は道の駅「おびら鰊番屋」にもなっており、鰊番屋の中を見学することも できます(有料350円)。 [すずらん]:留萌市 可憐な小さな花の“すずらん”ではなく、1999年4月から放送されている、NHK 朝の連続テレビ小説「すずらん」のことです。 ドラマの舞台である明日萌(あしもい)駅は留萌本線恵比島駅にセットを組ん で撮影されたそうです。恵比島駅は沼田町にありますが、ドラマの中に留萌や 増毛といった言葉がでてきます。 1999年 5月 1日から11月 3日まで「SLすずらん号」が深川と留萌の間に運転 されています。もちろん恵比島駅にも停まります。 留萌市ではこのすずらんの主人公“萌(もえ)”にちなんだ商品が登場している そうです。 2.2 留萌たべもの情報 [数の子] 留萌というと「夕日」となるのかもしれませんが、留萌はこれだけではありま せん。日本の数の子の生産の 8 割が北海道で、さらにその 8 割が留萌で生産 されています。そうです。留萌は「数の子」の街でもある訳です。 街のあちこちに水産加工場があります。大手では「井原水産」「加藤水産」な どでしょうか。どちらも加工場の事務所で、数の子、その他の加工品を販売し てくれます。 数の子の原料である鰊は、私が居た頃は韓国産の輸入品でした。 数の子を取り出した後の身を、身欠にしんとして販売しています。 焼いて大根おろしと食べるなら、生乾。 あぶって食べるなら、5 分乾または 8 分乾。 にしん漬、煮物にするなら、8 分乾または本乾。 と、言ったところでしょうか。 [御食事] 「味の名門 朝鮮料理 食道園」 あるいは ラーメン・丼物 「高麗」 の「ユッ ケジャンラーメン」でしょう。むちゃくちゃ辛い(なまら辛い)けど美味しい です。場所は、開運町。行けば分かるのですが、駅から歩いて 10 分位です。 バスだと、開運町二丁目か寿町で降りると近いです。 あとは「天宝」 開運町1丁目交差点角 店のお薦めは焼肉シイタケ入りラーメン(醤油味) 700円(調査日不明) イカラーメン(塩味) 750円(調査日不明) 隣に「浪花湯」という銭湯があります。 駐車場はないかと探しているときに地元のおじいさんに話しかけられ、「この 辺じゃ警察は人身事故しか扱わんから路駐しても大丈夫だよ。」と言われまし たが、(^^;向かい側に留萌ショッピング駐車場(無料)が有りますので真に受 けずに利用しましょう。 [留萌の寿司屋] 「寿司・居酒屋 蛇の目」留萌市錦町3丁目 Tel:01644-2-0848 AM11:00〜PM9:30 生寿司並 480円〜極特上 2,000円。単品お好みも価格表示されていて安心。 ネタは良くてシャリが生温かかい感じの生寿司です。店の場所は、駅を背に 信号四つ目を右折、しばらく行くと信号左にこの店の駐車場があります。店は 右折した先です。分かりにくければ地元の人に聞いて下さい。私は駅前の交番 で聞きました。 [ケーキ] 留萌市内に「ヒワタリ」というケーキ屋があります。何を食べても美味しいと 思いますが、特にクレープがお勧めです。 2.3 宿泊情報 [みつばちハウス]:留萌市 留萌市の有志のみなさんが運営されている無料のライダーハウスです。バイク のシーズンになると案内の看板が留萌市内で見られます。屋内オートバイ駐車 場、食堂、洗濯機、テレビ、冷蔵庫、水洗トイレ完備。 3 天売島・焼尻島(てうり-とう・やぎしり-とう) 港から日帰り可。 けど、ここまできてそれって、もったいないような気が・・・ 3.1 天売島 [天売島] 天売島へは、羽幌からフェリーしかありません。高速艇とそうでない 2種類の フェリーがありますが、高速艇には人間しか乗ることができません。 少しの天候の荒れで欠航してしまいます。 フェリーは羽幌港を出て焼尻島経由で天売島へと向かいます。 また、 7〜 8月上旬の海水浴シーズンになりますと増便されることもあります。 ちなみにこの船は季節や曜日によって頻繁にダイヤが変わるので、事前に確認 してから計画をたてた方がよいでしょう。さらに冬期は便数が激減しますので こちらも十分確認してお出かけ下さい。 島民が漁をした水揚げは、このフェリーで羽幌まで運ばれます。 そのため、水揚げの多い日には乗客より魚が優先します。 あまり綿密な計画を天売に関しては建てても無駄でしょう(笑) # 元羽幌在住U氏談: # 私が居た頃に、あまり水揚げが多く、島にある発泡スチロールの箱が足ら # なくなり、羽幌から運んだ事がありました。 # この時、発泡スチロールの箱が船室を占領し、乗客はデッキに上げられて # 運航するといった事もありました。 フェリーターミナルに近いバス停は「本社ターミナル」です。札幌からの高速 バスのチケットでは「羽幌」となっていますので注意してください。 「本社ターミナル」バス停から港までは歩いて 15 分程度です。 なお、羽幌遊歩YHに宿泊の方は「羽幌ターミナル」が近いです。 フェリーについての連絡先は 羽幌沿海フェリー 羽幌町港町 1 TEL:0164-62-1774 天売港 0164-83-5211 焼尻港 0164-82-3111 です。 フェリー乗り場の近くに車を預かってくれる場所があります。 (有料 700円/日 1998年7月12日現在) なんと、天売島の周遊航路もありますが、ウニがあがるような日には午前運休と なってしまいます。なぜなら、この船の船長さんがウニ漁に出てしまうからだそ うです。ただし、団体がいる場合は運航することがあります。 「エコ2リズム島」というきれいなパンフレットが羽幌港の観光案内所・待合所 にあります。また、羽幌や焼尻、天売のそれぞれのパンフレット(地図)もあり ます。この地図を片手に島内を1周してみてはいかがでしょうか(10km)。 一人ですこし早めに歩けば2時間も有れば大丈夫でしょう。 歩くのはちょっと...という方には レンタサイクル 2 時間 700 円 以後 200 円/時間 レンタバイク 1 時間 1500 円 以後 500 円/30分 レンタカー ワゴン車 2 時間 6800 円 乗用車 2 時間 5700 円 軽ワゴン車 2 時間 4700 円 などがあります。(1998年 7月現在)。 海鳥観察舎には望遠鏡があります。無料です。いつもは北の方向しかみんなは 見ないようなんですが、西の方向に岩山がちらっとみえています。ここは絶対 みてください。この岩山に「オロロン鳥」がいます。ただ、夏場は虫が多いの が難点かも。 あと、島の南側では、絶対に草むらには入らないでください。この島には、ま むしがいます。私も、夕日を見せてもらうために車で観音崎まで行った帰りに 路上にいたまむしを 2匹確認しています。夕方には路上にも出てくるので注意 したほうがいいでしょう。この島には「血清」がありませんので、ヘリ輸送と なり、どこぞの病院で手当を受けることになるそうです。まだ、そういう事例 はないとのことですが、まむし見たさに近寄ると大変なことになります。 通例では、1m 以内には近寄らないほうがいいというものです。 1m というのは、まむしくんの横位置です。横から攻めたら大丈夫だろうと思 うと痛い目に遭います。まむしは横に飛びます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ で、港から愛鳥公園に行くときの道路は、道道に指定されているのですが、こ の標識のなかの数字が妙にずれていることに気付くかもしれません。 近づいてみると、 548号線の、最初の 5に黒のビニールテープが貼ってあり、 隠しています。(ちょうど、周囲の道路との分岐点にあります。) また、観音崎で見る夕日はとてもきれいです。 お手洗いは「港・赤岩のところ・黒崎海水浴場のところ・愛鳥展望台」に あります。それ以外にはありません。 どうしても我慢できなくなったら、まむしに注意して草むらで... :-p 天売島は、有人島としては珍しい海鳥繁殖地で、多くの若い研究家が島を訪れ ますが、そういう人たちもにしん番屋(後述)に良く遊びに来ていました。 _________________ /海鳥繁殖地 観音崎 \ 赤岩/ =============== ‖[天売港 \ ‖ 北海道 ==‖| \=== 天売島(周囲 12km ) ‖| −+−→N \ ‖ 文 ‖| \ ============= | \______◎_〒_____/ 黒崎 富磯 ◎:天売鰊番屋, 〒:郵便局, 文:学校 赤岩の周辺は、ウトウの巣が点在するところです。5 月中旬ころから7 月下旬ころ までウトウの帰巣が見られます。ウトウは早朝に、海へと餌を探しに出かけ、日没 を待って戻ってくるので、日中に島にいてもウミネコやからすやカモメくらいしか 見ることは出来ません。帰巣時刻になると、数百羽単位で帰ってきます。 飛び方が下手なのに、彼らの巣の上で餌を狙っているウミネコたちから逃れるよう に、ものすごいスピードで突っ込んできます。展望台がありますが、当然、彼らは 人間なんかおかまいなしで突っ込んできます。 彼らが突っ込んできたら、人間がよけてあげましょう(^^;)。 ウトウを見るなら、双眼鏡を持参してください。海面に暗くなるのを待っている ウトウがいっぱいいます。 また、宿の人にお願いすれば、見学の方法を教えてくれるかと思います。 ----------注意------------------注意------------------注意---------------- ウトウの巣に近付けないように、最近柵が設けられました。見学のときに、決して 巣の群衆の方へ行かないようにしてあげてください。 中に雛がいることもあります。また、道路際であってもそこにも巣があります。 彼らがうろうろしていたら、それはあなたの足下に巣があるからです。 彼らの行動を見て移動してあげてください。 -------------------------------------------------------------------------- # 余談ですが、夏の間は島一周の道路は車が反時計方向廻りに一方通行なん # ですね。それから、島には信号機が小学校前の一基しかありません。 # うわさでは、島民が町へ出ても困らないようにとの話がありますが、 # デマです (^.^)しっかりと、相当数(^.^) の車が通ります。 # けど、めったに赤になんない信号ですけど <^_^;;> [オロロン鳥] 天売島の展望台に備えられた望遠鏡から、鳥が岸壁に張り付くように巣をつくっ ているのが見えます。島の鳥の生態ですが、カモメとカラスしかいません。 20 年程前には、数え切れないほどいた オロロン鳥。 今は絶滅の危機に瀕していて、当時からはまったく信じられません。 見たい人は 6 月から 7 月ころに行ってみては? このころなら人よりも鳥の方が多いそうです。ま、シーズン過ぎればいつでも 鳥の方が多いようですが。 オロロン鳥は年々減って、1990 年は 50 羽くらいしか来なかったそうです。 だから、いつか近いうちに全く来なくなってしまうかもしれません。 オロロンの天敵は、今やカラスだそうですね。 [水産まつり] 天売島では、毎年 7 月第 1 土曜・日曜日に「水産まつり」があります。 浜で魚焼いたりするそうです。 # まつりに参加したIさんの報告。 # 「観光客のためのおまつりというよりも、島の人たちのためのおまつり # といった感じでした。港にいくつかテントを設けておみやげやさんとか # 漁協の人がうにやつぶ貝を売って、そのとなりに郵便局のテントがあって # おみやげを買ったらそのままゆうパックやクール便で送れるようになって # いました。そこで 500 円か 1000 円以上買うと、引換券をくれて、 # 活魚や生タコの乗ったお皿と交換して焼いて(ドラム缶を輪切りじ # ゃなくて縦に半分に切ったものに網を乗せたもの)たべるんです。 # あとは縁日の様な感じでかき氷やヨーヨー釣りがあったり...。夜は # 演歌歌手が来ていてコンサートをやり、そのあと15分くらい花火が # あがって終りです。ずーっと天気が悪かったのに、水産まつりのときは # すごくいいお天気で、外でビールを飲みながらあみで焼いたホッケや # タコを食べて...と最高でした。」 [お宿] 天売で泊まるなら、島の民宿があって、結構おすすめです。 また、天売鰊番屋(元天売ユース)が復活しているようです。 ここへの行き方は、天売島へ着いたら、時計回りに道を選びましょう。 10 分 ほど歩くと、オロロン荘などの民宿が目につく。 20 分ほど歩くと前浜漁港へ 続く道が左に分かれる。ここには「道路標識」があります。さらに10分歩くと、 今度は左に郵便局、右に小学校と中学校の併用校があります。そこから10分も 歩いたら、左手に注意していてください。緑色の屋根の古い建物がそうです。 入り口に「鰊番屋」と書いてある立札が出ていることもあります。 この路地を左に入りましょう。突き当たりを左に入れば入り口です。 建物は古く、1900 年に建築されたものだそうです。ユース時代のあのおばあさ んが生まれた歳と同じです。 番屋ですが、だだっぴろい談話室兼食卓からのガラス窓の外の眺めはいいもの ですが、 談話室自体において有る、 氷を入れて冷やす冷蔵庫や、ガラス製の 蝿とり器、ランプなども当時の物で一見の価値があります。 礼文島の桃岩荘YHも元鰊番屋ですが、天売の方はあまり手を入れられず、 よく原型を保っています。 古い建物をそのまま使っていますので、近代的最新設備を求める向きにはお勧 めできません。トイレは汲み取り式、風呂にはシャワーや上がり湯などありま せん。古いけど清潔、ほのぼのとした暖かみがあります。だだっぴろい談話室 からは、海と焼尻島を望むことができます。宿代は、1 泊 2 食 5000 円です。 なお、鰊番屋さんから「特報」をいただいています。 長期滞在の 5名以上のグループには、1泊 1500円で屋根付きの部屋を 提供します。電気や水道は実費をいただきます。また自炊していただくこ とが条件です。短期の方や、個人にはお貸しいたしません。 なお、正面は海ですが、絶対に許可なく泳がないようにしてください。 最近は監視が厳しくなっているので、密漁と間違えられます。 連絡は鰊番屋 01648-3-5158 まで。 3.2 焼尻島 [焼尻島] 焼尻島へ渡るのもやはりフェリーです。羽幌港から向かう場合は天売島行きの フェリーが経由していきます。「3.1 天売島」の項に詳しく記述していますの でそちらをご参考下さい。 焼尻にはオンコ原生林と綿羊牧場しかありません:-) と書きたいところなので すがもう一カ所、郷土資料館(らしい)ところがあるのでチェックしましょう。 小納家(こなけ)と言う旧家が郷土資料館のようになっています。 昔焼尻島の殆んどの土地を所有し、網元だったそうで結構すごい家です。 竹で出来たゴルフクラブ、九谷焼きだったかの便器とかとんでもないものがあ りました。 # でもあの狭い島でどうやってゴルフをしたかは分かりません。^^; さて綿羊牧場ですが、柵で囲まれただだっぴろい放牧場があるだけ。 他の所でも見れる風景かもしれません。ただ、周囲 12 キロの島でみれば、そ れは広大なものに見えるから不思議です。小さな島にある大きなものです。 自分が島にいることを忘れるかも知れません。牧場の向こうには広大な海が見 えますし・・・ 島の東部の林の中に網の目のように走るオンコ遊歩道を散策するのがお勧めで す。貸自転車もありますが、遊歩道は「自転車乗り入れ禁止」ですからご注意 を。島の西岸から南岸にかけては断崖絶壁で、そこから見る景色もなかなかで す。オンコ原生林迄が港からおよそ 30 分(嘘かもしれない ^_^;;)。 オンコ(イチイ)原生林といっても全部がオンコではなくて、普通の広葉樹林 の中のあちこちに点在しています。「○○の奇木」とかいろいろと名前の書い た札がかかっています。 天気の良い日なら島の西側か南側の大抵の場所から天売が見えるでしょう。 港で下船してから島を左回りに回っていくと自分の船が島の北側を天売に向っ ていくのが見えるでしょう。 フェリーが天売から焼尻に戻ってくるときは逆に焼尻島の南側を通っていくの が見えました。「島で一番大きいオンコの木」というのはオンコの荘のことだ と思うのですが、原生林の南のはずれにあります。 「荘」という名前からどんな形をしているかは想像できるでしょう。 判らん人は一度行ってみると良いと思います。家のように中にはいることが出 来ます。中にはベンチが設置してあるとか・・・(詳細確認中) 朝一の船で行って 2 番目の船までで充分まわれるはずです。 また、かなりゆっくろまわっても夕方までには充分島内一周できるはずです。 焼尻島(周囲 12km ) _____/ ̄\ ↑N 西浦 /========\ | _£___/=文 £焼尻港 + /====== ΦΦΦΦΦ ‖| | |‖ ΨΨΨΦ=====‖| \=== ======ΦΦΦΦ 〒|  ̄\‖== ΨΨ Φ◆ΦΦΦ ‖|  ̄ ̄\===========/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄* ̄ ̄ ̄ 白浜キャンプ場 〒:郵便局, 文:学校, £:港, ◆:オンコの荘 Ψ:羊さん, Φ:オンコの森, =:車の通れる道 4 羽幌町(はぼろ-ちょう)、苫前町(とままえ-ちょう) 留萌は「夕日」で有名ですが、羽幌の夕日もいいですよ。 サンセットビーチの上の方の駐車場などから見るといいと思います。 天売・焼尻の間に沈む時なんかは、また格別の趣があります。島影がなかなか いい味出します。 4.1 観光情報 [交通手段] 今は JR が廃止になり、公共手段では留萌まで JR 、そこからバスで行けます。 札幌からも特急バスが運行されています。 (どちらも沿岸バス Tel 0164-62-1550) [羽幌炭鉱]:羽幌町 羽幌市街地から車で 30 分くらいのところに、羽幌炭鉱の跡があります。 (羽幌から炭鉱跡までの交通手段はありません。) 石炭の需要が盛んであった頃には多くの人で賑わいました。その人口増加のた めに羽幌市になる一歩手前まで行ったそうです。しかし、石炭が駄目になり、 昭和 40 年頃(もう少し前かな?)に廃坑となり、今では近くに民家もありま せん。 [ゴーストタウン]:羽幌町 今では、新築のまま誰にも住まわせることなく立っているモダンな団地、炭鉱 や小中学校のクラブ活動で使われていたスキーのジャンプ台、精錬所の跡など がさびしげに残っています。 何もないただの寂れた山ですが、近くの公民館には炭鉱時代の資料があり、一 声かければ誰でも閲覧できます。 北海道に限らず、石炭の町の歴史を肌で感じ、ゴーストタウンという言葉を痛 感させられる、奥の深い場所と思います。 # 但し、本当に何もないところなので行く価値があるかどうかは責任もてま # せん。あと、夕張炭鉱跡にも、資料なんか展示があったはずですね。 一方、築別の炭住は、もっとすさまじいです。というのは、公団住宅のような 建物がそのままぶったってるのです。当然建物には誰も住んでなく、[緑の村] として用いられている旧小学校と共に、かつて 3000 人以上の人が住んでいた とは思えないような様相を呈しています。 この[緑の村]の 2階に資料室があって、かつてのこの町の歴史を見ることが できます。(入場無料だったけど開館時間は判らない) [三毛別ひぐま事件]:苫前町 苫前町字三渓別(当時は三毛別)、事件はここで起こりました。 大正4年12月、巨大な熊が次々と民家を襲って住民数人を喰い殺すという惨劇が あったのです。この事件は三国連太郎主演で「熊嵐」という映画になり、また、 千葉真一監督で「リメインズ」という映画の題材になりました。 この辺の経緯については、吉村昭の小説「羆嵐(くまあらし)」に描かれてい ます。海岸線から 20 数キロ山に入ったところに、この三渓別はあります。こ こで起こった事件を解決したのが、隣町(留萌郡小平町字鬼鹿(おにしか)) の猟師でした。今でもこの三渓別に行くと慰霊碑が立っています。 石作りの結構大きな慰霊碑です。この近くでは今でも秋になると民家の近くま で熊が出てくる事がたびたびあるそうです。 # この関係かどうかわかりませんが、苫前町郷土資料館には熊の資料があり # ます。また、小平にも熊の資料館があるようです。 4.2 宿泊情報 [吉里吉里]:羽幌町 主にライダー&チャリダーを中心としたお宿です。 Tel: 0164-62-3480 ここの名物は、バイクで宿泊、食事をした人をすべて、一人&一台ずつ(!)ご 主人さんが写真をとってくれ、さらにそれらをちゃんとアルバムに残しておい てくれることです。つまり、2 度目にここを訪れると、教えてもらった写真番 号で以前の自分&バイクの姿を見れるということになります。 また夏に行った場合は、12月ごろにその年に多く訪れたバイクの種類を、台数 付きで葉書でお知らせしてくれます。 あと、トレーナー等のオリジナルグッツも販売しています。 バイクで旅行される方は、一度寄ってみると良いのではないでしょうか。 客が少ない時期はライダー&チャリダー以外の写真も撮ってもらえるようです。 「客が天売/焼尻に渡る場合、車/バイクの保管(無料)も可能な 限り応じる」という話なので、相談してみてはいかがでしょうか。 フェリー乗り場近くにも駐車場はありますが、有料です。 常連さんも多いみたいなので、その場の雰囲気になじむにはちょっと時間 がかかるかも。相部屋料金で「1泊2食5550円」とやや割高ですが、雰囲気は ◎。「肉が嫌い」な場合と、冬季は前日までに予約して欲しい…そうです。 連泊したり、2度目のに訪れると 300円割り引いてくれます。 [サンセットプラザはぼろ]:羽幌町 羽幌に「ほっと・はぼろ」という道の駅があります。サンセットプラザはぼろ という温泉付の公共の宿がすぐ近くにあります。ここは日帰り入浴も可能です (550円 1999年)。ジャクジー・寝湯・サウナ・露天などがあります。 羽幌フェリーターミナルから歩いても5分くらいなので、一休みにはいいで しょう。 レストラン関係も充実しており、一人でも気軽に入れます。最上階のレストラ ンにてコース料理を食べながら夕日を眺めるということもできるそうです。 5 初山別村(しょさんべつ-むら)、遠別町(えんべつ-ちょう) [みさき台公園]:初山別村 国道232を北上していくと「みさき台公園」の看板があります。岬の名前は金 毘羅岬で台地になっており、下に港があります。眺めが良く、北の方を見ると 断崖が見え、下を見ると港が見えます。おそらく夕日も綺麗に見えるのではな いでしょうか。 またここの港は豊岬港で、名物として、地元でも滅多に食べられないものなん ですが、タコがここの名産品です。 東京の料亭さんが買いつけるそうで、市場には出ない高級品だそうです。 ここには売店&レストラン「北極星」、しょさんべつ天文台、キャンプ場があ ります。 まずキャンプ場についてですが、キャンプサイトは芝生、トイレは水洗でバン ガローがいくつかあります。ただ風を遮るものがないのが少々つらいかもしれ ません。 レストラン&の売店の「北極星」は入ってすぐが売店で左奥がレストランになっ ており、右手前奥にトイレがあります。きれいです。 ここで売っている初山別アイスクリーム(バニラビーンズ入りアイスクリーム 200円)がうまいです。 この近くに[初山別学園]という障害者のための福祉施設があり、この売店で はそこで作られた物を売っています。アイスクリームもそうだったと思います。 ここでは、その他に乾物や、これからの時期には筋子なども生産していたと思 います。 [しょさんべつ天文台]:初山別村 開設期間 4/1〜9/30 休館日 火曜日 入場料 100円 時間 10:00〜19:00(水曜日は17:00まで) 天体観望 19:30〜21:00 ここを訪れるときはキャンプ場に泊まり、夕日を眺め、夜には天体観望をした いものです。 [初山別みさきセンター]:初山別村 「みさき台公園」の側に「初山別みさきセンター」という建物があります。 地域コミュニティセンターなんですが、研修室の名目で宿泊する事も出来ます。 1泊2000円(1985年頃)くらいでした。 また、温泉ではありませんでしたが、風呂もあります。 確か300〜400円(1985年頃)くらいだったと思います。 ML会員Aさんのレポート: ところで、みさき台公園を出て北上したときのことですが、しばらく行く と、車につけていたレーダー探知機がけたたましく鳴り始めました。音が連 続的になったので自動ドアのたぐいでは無く、取締りをしているに違いない と確信したのですが行けども行けどもそんな様子はなく、さりとて電波もな くなりませんでした。結局発信源がわからず数キロ走ったところで電波が途 絶えました。その昔、野付半島へ行ったとき、自衛隊?の北方領土監視小屋 らしきものから電波が出ていたことがあり、 ひょっとして今回も自衛隊の レーダーかとも思いましたが、あたりにはそれらしきものはまったく見つか らず、みえるのは牧場と牛ばかりでした。今以てあの電波の発信源は謎です。 この 232号線は留萌警察署、羽幌警察署のドル箱路線であり、また頭の痛い路 線でもあります。途中に大きな街もなく、海沿いの走りやすい道路のため、法 定速度をかなり超えて走行する車が当り前の様な感じです。 そのため事故も多く、事故が発生すると死亡事故に即つながります。 そんな訳で、よくスピード取締りを行なう路線でもあります。 豊岬から北上されたいう事ですので、丸山を過ぎて、日本海を見ながらの遠別 町までの比較的まっすぐな区間ではないかと思われますが、この区間である事 を前提に申しますと、この区間は湿地帯にあるため道路が沈んだり浮き上がっ たりとでこぼこしています。そのため高速で走行すると、浮き上がっていると ころなどでハンドルをとられ路外に飛び出す事故が結構ありました。 皆さんお気を付け下さい。 [とんがり館]:遠別町 道の駅「富士見」のシンボルです。このあたりは富士見の名の通りに、晴れて いれば日本海にうかぶ利尻島、すなわち利尻富士を見ることができます。 道の駅の山側にはキャンプ場やパークゴルフ場を備えた富士見が丘公園があり ます。 6 天塩町(てしお-ちょう)、幌延町(ほろのべ-ちょう) 6.1 観光情報 [怨念のニレ]:天塩町 名勝地が記されている北海道道路地図の中に、天塩町役場近くに「怨念のニレ」 と書かれているものがあります。アイヌ伝説の残る奇木だそうです。 現地の方に場所を聞いて探して見たことがありますが、結局見つけられません でした。ご存知の方はご一報ください。 [トナカイファーム]:幌延町 サンタクロースのそりをひいてくる、あのトナカイの牧場がこの幌延にありま す。日本で最も多くのトナカイを一度に見ることができるそうです。 町の商店にはトナカイ肉の薫製などトナカイ商品が売られています。 [パンケトウ・ペンケトウ]:幌延町 サロベツ原野の南に位置する小さな沼です。パンケトウへは車でアクセスする ことができます。この沼で採れるしじみは大きくて味もいいです。 誰もいないパンケトウのほとりから眺める夕日もなかなかのもんです。 [名山台展望台]:幌延町 国道40号線沿いにある展望台です。レストハウスも併設しています。ここから パンケトウ、ペンケトウが一望できます。海に浮かぶ利尻富士も見ることがで きます。もちろん、天気のいい日の話ですけど。 6.2 さらに北上する方へ 車、バイクで稚内方面に行く方はこのまま日本海に沿った道道106号線をとるか、 内陸を走る国道40号線へ向うかの選択をすることになります。感動的な北海道 らしい道と海に浮かぶ素晴らしい利尻富士を見るために多くの方は日本海側の 道道106号線を選択することでしょう。ガソリンは十分ありますか? この先数 十kmにわたってガソリンスタンドがありません。ぜひ天塩で給油をすませまて 出発しましょう。 また、自転車や徒歩で向う方も商店、民家などがほとんどありません。十分な 準備をしてから出発してください。 7 このあたりの海(冬) 吹き付ける強い西風で、海が一面白く泡立ち、それは寂しい風景でした。 同じ北海道でも冬の日本海側はオホーツクや太平洋側と違って、ずっと暗く寂 しい感じがあるように思います。 冬の嵐の日は「波の花」と呼ばれる物が飛んできます。 海水の塩分とその他成分が波で泡立ち、これが勢い良く飛んできます。 車で走行していると張り付きます。また、フロントガラスに付着すると、ワイ パーで拭くと白く乾きます。ウィンドーウォッシャー液は充分にあった方がい いです。