[2-2-2] 動物     Version: 6.02   Date: 2000.08.25

北海道の動物のうち、主に哺乳類と鳥類について解説します。この他にも昆虫
類や爬虫類などもいますが、私がよく知らないので今回は省略します。ちょっ
と恐い寄生虫についての解説とカニの話題も少し入れてみました。

動物や鳥の姿の説明に図が使えませんので、詳しいことは各自図鑑でも見てい
ただくとして、北海道でどういう動物や鳥がみられるか、いつどこへ行けばい
いのかなどを中心に解説したいと思います。

1. 陸の哺乳類

【エゾヒグマ】(アイヌ語名カムイ(神)、またはキムン・カムイ(山の神))

日本にはツキノワグマとヒグマがいます。北海道にいるのはヒグマ。走り・泳
ぎ・木登りすべて得意です。雑食性で、植物質としてはササやフキなど、動物
質としてはサケ・マスや昆虫などを食べます。
冬ごもりをして餌の少ない冬を過ごし、その間に雌グマは穴の中で子を産んで
育て、春 3月から 5月にかけて冬ごもりの穴から出てきます。ヒグマはもとも
と捕食傾向が強い動物ではありません。

全道各地に棲んでいますが、姿を見ることは大変難しいです。大雪山や日高山
脈、知床などの高山帯では、夏から秋にかけて早朝または夕方に姿を見掛ける
ことがあります。また低山でも春の山菜とりや秋の茸狩りのときに出会うこと
があります。
ヒグマに遭わないためには音を立てるとよいと言われています。ヒグマも人間
が恐いので、人間の気配がすると避けるためだとか。ヒグマに出会った場合に
は死んだまねをするとか、木に登って逃げるとか聞きますが、無駄でしょう。

        〜〜ヒグマに出会ったときは?〜〜
知床自然センターで聞いたヒグマに出会ってしまったときの対処法です。

1. まず出会わないようにすること。鈴やラジオを携帯してこちらの存在を知
   らせます。それでも出会ってしまったら…。

2. ばったり出会ったときはいきなり逃げださず、ヒグマが立ち去るのをじっ
   と我慢します。それでも近づいてきたら…。

3. そのときは何か持ち物を落としてヒグマの注意をそらしつつ、ゆっくり離
   れていきます(注:後で取りに戻ってはいけません!)。
   それでもなお襲われてしまったら…。

4. 本当に襲われたら、ザックを背負ったまま地面にうつぶせになって両腕で
   首と後頭部を守っておく。こうすれば致命傷を負いやすい部分を(ザックで
   背中も)守れるので、とりあえず命は助かります。

5. ちなみに抵抗しても無駄。過去 11例中、抵抗して死亡した例が 5例中 2例、
   一方抵抗しなかったケースでは 6例とも負傷だけです。「死んだふり」と
   いうのもあながち嘘ではない?! :-)

この他、YHなどでいろんな話をおもしろく聞かせてもらえます。

・ヒグマは動くものを追いかけるから、「ここは俺が犠牲になる! 君はかまわ
  ず逃げてくれ!」と友人を先に逃がす (^_^;;)

・ヒグマは前足が短いから胸元に飛び込めば手が届かない。ただしそのままヒ
  グマとダンスを踊り続けないといけない :-)

・白いティッシュペーパーを散らすと、雪と勘違いして冬眠してしまう :-)

なんて話もあります。(あくまでもジョークですよ、念のため)

あと、熊スプレーを携帯する、という手もあります。室内でうっかりごく少量
の熊スプレーを噴射してしまった人の話によると、しばらくの間その部屋には
近付けなかったそうです。それほど強烈なもので、熊の攻撃を 90% 程度止め
られるとの話です。

ただし、実際に熊スプレーを持ち歩いている人からの情報によれば熊スプレー
は、「熊が至近距離に近づくのを待って、風上からスプレーする」という使い
方だそうです。熊スプレーといっても、要は唐辛子エキスのスプレー。そんな
に射程距離が長いわけではないのです。風下からスプレーすると自分の目が見
えなくなるから必ず風上にまわれと言われても、そんな余裕があるなら逃げら
れますよね。^^; 
だから、熊スプレーを持っているからといって、より大胆な行動ができるわけ
ではなく、必要に迫られて、不意の事故に遭いそうな人が携帯するもので、い
わば最後の手段だと考えた方がよさそうです。

余談ですが、月刊誌ナショナルジオグラフィックによれば、アラスカでは熊ス
プレーの臭いに熊が寄ってきた例が報告されているそうです。これは至近距離
から吹き付けたのではなく、スプレーして軽く臭いが残っているところに寄っ
ていった、ということのようです。熊は好奇心が強いですから、嗅ぎなれない
臭いに興味を持ったようです。世界の熊は生活環境によって習性も千差万別で
すから、日本のヒグマも然り、とは言えないと思いますが、こんな例もある、
ということでここに書いておきます。

熊の縄張りの近くでは、「熊が出る」のではなくて人間の方から熊に近付いて
いるということを意識する必要があります。特に夜間や早朝など人の少ない時
間帯は危険性が高まります。できるだけそういう時間帯を避け、音を鳴らして
熊に出会わないようにしましょう。それでも心配だという方は、そういう場所
に行かないように。;-)

ヒグマの出る可能性のある場所でのキャンプはくれぐれもご注意を。煮炊きの
臭いがつかないように、テントから離れた場所で炊事すること、食べ物は袋に
入れて匂いが外に漏れないように、という注意もあります。また残飯などのゴ
ミは持ち帰りましょう。たとえ土に埋めてもヒグマは堀り起こしますし、キャ
ンプ場にエサが埋まっていると学習してしまったら、次からのキャンパーの生
命が危険にさらされます。([2-7-1] コラム・北海道学の第 3項も参照して下
さい)

なお、以下の WEBサイトにも、ヒグマに関する情報が載っていますので、参考
にしてみてください。

『知床サイト』
  http://www.shiretoko.org/
  (「98'知床のヒグマ」「ヒグマの安全対策」の項目)

『アウトバックのホームページ』
  http://outback.cup.com/index.html (クマ全般)
  http://outback.cup.com/counter_assault.html (熊撃退スプレー)
  http://outback.cup.com/hokkaido.brown.bear.html (知床のヒグマ情報)

『大雪山国立公園連絡協議会』
  http://www.daisetsuzan.or.jp/index.html
  (「ヒグマについて」の項目)

【キタキツネ】(アイヌ語名チロンヌップ)

北半球に広く分布するキツネの一種アカギツネの仲間で、ホンドギツネとは亜
種の関係にあります。北海道の各地、海岸から高山までどこにでも住んでいま
す。雑食性。発情期は 1〜2月で、4〜5月に巣穴の中で子を産み、秋には子別
れをして独立します。冬毛と夏毛があり、冬毛が美しい。そのために、狩猟の
対象となります。
全く野生のものは警戒心が強く、主に夜間に活動するためなかなか姿を見るこ
とができませんが、早朝と夕方が比較的観察する機会が多いようです。また、
海岸線や冬の凍結した湖の上などをトボトボと歩いていることもあります。肉
眼ではちょっと苦しいですが、双眼鏡ではよく見つけられます。
一方、観光地などでは餌付けされたり、残飯をあさる人慣れしたものを見るこ
とがあります。エキノコックスと呼ばれる肝臓の寄生虫の宿主(エキノコック
スについては後述)ですので不用意に撫でたりしないほうがいいでしょう。

また人間は警戒しても車はあまり気にしないのか、キタキツネを見る可能性は
徒歩よりも車の方が高いようです。だからといって車からキツネに餌を与える
観光客がいるのですが、エサを自分で取れなくなるなどの問題以外にも、「車
= 食べるものが降ってくる物体」と学習してしまうと、車を見ると寄ってきて
しまいひかれてしまう事もあるようです。
([2-7-1] コラム・北海道学の第 2項も参照して下さい)

キタキツネといえば、小清水町に在住の竹田津実さんが有名です。職業は獣医
ですが、20年以上キタキツネの研究と写真撮影をしてきた方です。竹田津さん
は飲んべえとしても有名で、本人は、エキノコックスにかかる位なら肝硬変に
なっているはずだと言っています :-) 。

竹田津実さんによると、スナック菓子中の糖分はキツネにとっての下剤で、一
週間も下痢が続くとキツネの免疫が著しく落ちて、その免疫が落ちた時にキツ
ネがもともと持っている病気に掛かって死ぬそうです。

また、竹田津実さんの診療所に来る動物の病気で一番多いのが野生動物の農薬
中毒だそうです。農薬を液体で撒くので空気中に散布していないかというとそ
うではなく、温度が上がると水蒸気が上がり、その高さは、無風、23℃位で2m
位、風がちょっとあって、温度が上がらなくても1.2m位だそうです。だから、
大人は条件によりけりだけど、子供や野生動物はその中を歩き、吸い込んでい
るのだそうです。で、一朝で竹田津さんの診療所に40体も運び込まれることが
あるそうです。


【エゾタヌキ】(アイヌ語名モユク、モユク・カムイ)

大変臆病で夜行性です。雑食性。春と秋に毛変わりします。比較的人家周辺の
山野に棲みながら、夜行性のためにほとんど人目にふれることはありません(
私もまだ見たことがない)。

【エゾシカ】(アイヌ語名ユク(食べ物または獲物))

ニホンジカの一亜種。冬季には雪の少ない地方へ移動して冬を越すため、大き
な群れになることがあります。雄は 4つに枝分かれした大きな角をもち、角は
毎年春に根元から落ち新しくはえかわります。春と秋に毛変わりし、冬毛は暗
い灰褐色になります。秋に発情し、翌春 4〜5月に出産。
主に夕方から早朝にかけて活動しますが、いわゆる夜行性ではなく薄明薄暮型
の活動です。食性は植物質でササや木の芽、皮などを食べます。警戒音は「ピ
ュー」。尻に白い毛の部分(白鏡)があります。
明治の頃は食用として捕えられ缶詰として輸出されたこともあり、一時は激減
していました。現在はかなり繁殖し農業や林業の害獣とされていますが、害獣
化してゆく原因も被害の実体も正しく調査されずに有害獣として駆除されてい
ます。

エゾシカは冬季の道東で比較的容易に観察されます。国道脇の牧場などにいた
りすることもあります。また釧網線や花咲線に乗っていて、踏切もないところ
で警笛がなったら、エゾシカがいる可能性が高いので、すぐ外を見るといいで
すよ。雪解けから春にかけてのシーズンには阿寒周辺の国道などでも普通に見
ることができます。

【馬】

馬といっても、道内には大きく分けて競走馬用のサラブレッド、かつて農耕用
に利用されてきたどさんこ(道産子)がいます。
サラブレッドは、静内地方の牧場で育てられ、たくさんの夢と賞金をもたらし
てくれます。一方、どさんこは農耕用の需要が少なくなってしまい、生息数も
かなり限られ、現在は鶴居村などで種の保存と、湿原トレッキングなどの観光
用に飼育されています。
容姿はサラブレッドが細身で華麗な印象に比べ、どさんこは足が太く、短くた
くましいです。

以下、余談です。
馬に人間が乗った場合、道路交通法では軽車両として扱われます。ですから、
馬に乗って通勤・通学したり(昔、テレビでも「大草原のみゆきちゃん」とい
うタイトルで、薫別の牧場の親子のドキュメントが放送されました)、旅をし
たり(1995年頃、どさんこに乗って道内を旅した女性がいたそうです)といった
ことも可能です。
ただし、あくまで軽車両扱いですので、車両通行禁止区域内へは入れないとい
うことになります:-)。もし、馬に乗って旅をする場合には、糞の世話をしっ
かりしてください。これが一番大変みたいです:-)。
馬に乗って公道を走ったからといって、警察に取り締まられることはありませ
んが、馬が車等にびっくりして、事故を起こしたりする可能性もありますので、
(公道で騎乗する場合には)所轄の警察に相談して欲しいということです。

【エゾリス】(アイヌ語名ウェンペ)

本土に生息するニホンリスとは別種で、キタリスの一亜種。別名木ネズミとも
呼ばれ、大きさは子猫くらい。3〜5月に繁殖し、4〜7月に巣穴の中で子を産み
ます。ほとんど樹上での生活ですが、採食やそのための移動の際には地上に降
ります。冬ごもりはしません。好んでクルミなどの木の実を食べます。主に早
朝や夕方に活発に採食し、それ以外はほとんど巣に入って寝ています。

道内どこでもいますが、なかなか見られません。自然の中より、公園などの方
が見やすいかもしれません。冬は昼間も活動するので、雑木林などを歩くとき
は、時々立ち止まり、物音がしないか気を付けてみましょう。胸から腹にかけ
ての白毛がエプロンのようで可愛いです。

【エゾシマリス】(アイヌ語名ウェン・クル(悪い神))

シマリスの 1亜種。ドブネズミの 3分の 2ほどの大きさ。背中には 5本の黒い
条がありシマネズミとも呼ばれる。3月頃が発情期で、4〜6月に出産。食性は
植物質で、各種の草や木の実を好んで食べます。エゾリスと違って冬ごもりを
します。またほとんど地上で生活します。
道内どこでもいますが、なかなか見られません。秋に畑と林の境目などで、冬
ごもりのための食糧を集める姿が見られます。旭岳、黒岳では人慣れしたエゾ
シマリスがなついてきます。

【エゾユキウサギ】(アイヌ語名イセポ)

ユキウサギの一亜種。夏毛は灰色がかった褐色、冬毛は純白ですが、耳の先の
黒い部分だけは変わらず、目も赤くありません。平地から高山にまで生息しま
す。非常に臆病で、なかなか見られません。

【エゾナキウサギ】(アイヌ語名クトロン・カムイ(岩場の神))

キタナキウサギの亜種で日本では北海道にだけ生息します。北海道での発見は
最近になってからのことで、1928年(昭和 3年)北見の置戸地方でゴンボネズミ
と呼ばれていたものが捕まえられ、それがナキウサギであることが判明しまし
た。現在では数万年前の氷河期にシベリア大陸から渡ってきたと考えられてお
り、生きた化石と呼ばれています。

生息環境は岩が積み重なった隙間で、地上にでて採食したり警戒して鳴いたり、
休息したりするほかは主にその迷路のような穴の中で暮らします。体長は 14〜
16cm でハムスターほどの大きさ。尾は短く耳は丸く短い。一見しただけでは
ウサギのようには見えません。コケ、植物の葉・茎・花・実などを食べます。

大雪山、東雲湖や駒止湖周辺で見られます。駒止湖のがれ場で 2時間位待てば、
かなりの確率で見ることができます。天気の良い、風の少ない日に出現するこ
とが多いようです。ピキーというかん高い声で鳴きますので、この声が聞こえ
たらじっと待ちましょう。しばらくすると、岩の間から姿を現し、餌を食べた
りひなたぼっこを始めたりします。岩の上で中空を見据えて動かない姿から、
高山の哲学者という名前も付いています。


2. 海の哺乳類(海獣)

北海道ではアザラシを一般にトッカリと呼びます。トドは見ることが難しいの
ですが、アザラシは思いのほか簡単に見ることができます。主に道東や道南の
海岸線で見られます。海から頭が出ているのを見かけることが多いようです。
まれに、岩場や流氷の上にいるのが見られることもあります。能取岬や霧多布
岬周辺で海上を見ていると、意外によく見つかります。また、ちょっと行きに
くい場所ですが、冬の抜海港でもよく見られます。(霧多布岬のアザラシにつ
いては [1-6-2]、抜海港については [1-7-3] を参照して下さい)

【ゴマフアザラシ】(アイヌ語名ポキリ(斑点がついているの意))

冬に流氷に乗って道東沿岸にやってきて氷の上で子を産みます。生まれたばか
りのゴマフアザラシの子は純白の毛に包まれています。成獣は体長約 1.8m。
大半は流氷とともに北の海に帰りますが、一部はオホーツク海沿岸に 11月頃
まで残ります。北海道沿岸に回遊するアザラシのなかでは一番数が多いそうで
す。アザラシは 「鳥獣保護及び狩猟に関する法律」には含まれていませんの
で、一年中銃の使用許可だけで捕獲することができます。

【ゼニガタアザラシ】

世界的にみても分布域が狭く生息数も極めて少ない動物です。カムチャツカ半
島、千島列島などに 2000頭、道東沿岸で 200頭が確認されています。日本で
繁殖する唯一のアザラシです。一年中えりも岬からノサップ岬までの道東沿岸
に棲みます。数ヶ所の上陸場で 5月から 6月にかけて 1頭の子を産みます。大
きさはゴマフよりも少し大きいくらい。
主に海岸付近でイカやタコや魚貝類を食べます。沿岸漁業に被害がでていると
されるために、天然記念物指定の答申も棚上げにされたままです。上陸場はえ
りも岬、大黒島(厚岸)、ユルリ島(根室)。

【トド】(アイヌ語名エタシペ(シは小さな字))

日本近海に生息する海獣では最大で、体長 3.5〜4mにも達し、体重 1tを超え
るものもあります。網を食い荒らすため漁業の大敵とされ、海のギャングなど
とも呼ばれます。
北海道近海へは 3〜4月に多く回遊しますが、繁殖場はアリューシャンや千島
列島のいくつかの島々に点在します。流氷の時期、流氷船などに乗れば見られ
ることもあります。えりも岬、霧多布岬、能取岬などで観察しやすいようです。

【ラッコ】

落石や霧多布で年に数回観察されています。


3. 鳥類

北海道ではたくさんの鳥が見られます。北海道でしか見られない鳥もいれば、
本州にもいるけれど北海道なら見かけやすい鳥もいます。今回はぜひとも北海
道で見て欲しい、北海道らしい鳥について解説します。

【ハクチョウ】

冬の三白の一つ(残りはタンチョウと流氷)。ハクチョウにはオオハクチョウ、
コハクチョウ、コブハクチョウがいます。コブハクチョウは珍しい鳥で、普通
見られるのは、オオハクチョウとコハクチョウ。見かけの違いはほとんどあり
ません(オオハクチョウの方が少し大きい)。
ハクチョウは冬に渡り鳥としてやってきます。北海道では、越冬するものと、
本州方面に移動する途中のものが見られます。したがって数の上では、真冬よ
りも秋の終わりや春の始めのほうが多くなります。ウトナイ湖・風蓮湖・トウ
フツ湖・クッチャロ湖などでたくさん見られます。
冬期の給餌場での餌をねだる姿は、単にギャーギャー鳴くだけでうるさいぐら
いです。後述のタンチョウに比べて優雅さ、華麗さでは負けてしまうので、少
し離れて見ていたほうがいいかもしれませんよ。

【タンチョウ】(アイヌ語名サルルン・カムイ(湿原の神))

タンチョウの姿を知らない人はいないと思います(わからない人は千円札を見
よう!)。地上にいるときは、しっぽが黒く見えますが、これは羽の風切という
部分で、けっして尾羽は黒くありません。また、掛け軸などでタンチョウが松
の木にとまっているのがありますが、それは間違い。タンチョウは決して木に
はとまりません(姿の似たサギやコウノトリと見間違えたのでしょう)。
タンチョウは有名ですが、個体数は決して多くありません。絶滅したと思われ
た時期もあったくらいです。現在でも道東と千島列島、中国大陸の一部にしか
いません。

夏は湿地で繁殖します。釧路から根室にかけての湿原で卵を温めている姿を見
ることができますが、決して近寄らないで下さい。高台から双眼鏡で覗くのに
とどめましょう。鶴の保護・繁殖を目的にした鶴公園では通年で観察できるの
ですが、冬は何ヶ所かで給餌をしていて阿寒町のタンチョウの里(山崎給餌場)、
鶴居村のサンクチュアリ(伊東給餌場)、鶴見台(渡辺給餌場)などが有名です。
こういった所では間近に見られます。2月から 3月になると求愛のダンスをし
ます。タンチョウは何をしても絵になる美しい鳥です。

1999年1月の一斉調査では、709羽が確認されています。毎年、個体数は増加し
しているものの、繁殖地である湿原が開発、環境悪化で狭まっていて、少ない
給餌場に集中することで伝染病などの発生が心配されています。

----ガイドメンバーの Hさんからのレポート----
GWの釧路湿原でも茶色の湿原に巣がありました。夫婦が交替で休みなく卵を温
めるそうです。交替は日に 4回程度、だから日中は 2回ぐらいしかありません。
すごい遠くだったのですが、茶色の湿原に白いかたまりがじっとしていました。
200mmの望遠レンズでようやく風切り羽根の黒がわかりました。そのうちふわ
〜と優雅にもう一羽が舞い降りてきて、立って向き合ってくちばしを上に突き
上げてひとしきり鳴き交わし、交替しました。声がそこら中にこだましました。
(1995.5(GW) コッタロ展望台)

【シマフクロウ】(アイヌ語名コタンコロ・カムイ(村の神))

世界でも最大級のフクロウ、翼を広げると 1.5m。道東でわずかに棲息してい
ます。現在フィールドで見ることはほとんど不可能。しかし、ポスターやテレ
ビなどで見る機会はあります。主にサケなどの魚を食べます。
シマフクロウは大木の樹洞を巣として使います。北海道は本州に比べて動物が
豊富ですが、シマフクロウなどの大型動物が棲む環境はすっかり減ってしまい
ました。和人による開発のためです。現在知床に残っているような原生林と、
サケの溯上する自然の川が、かつては道内いたるところにありました。
ヒグマとともに北海道の自然のすばらしさを示してくれる動物です。今は釧路
動物園で見ることができます。

【クマゲラ】

キツツキの仲間。色合いは頭をケガして赤くなったカラスといった感じです。
日本では北海道と、東北のごく一部に棲息します。あまり数は多くありません。
森の中のキャンプ場などで見られることもあります。

【エトピリカ】

ウミスズメ科の鳥です。大きさはかもめを一まわり小さくしたくらい。愛嬌と
美しさを兼ねそなえた鳥です。全身真黒ですが、くちばしがとても美しいです。
エトピリカと言う名前はアイヌ語のエト(くちばし)ピリカ(美しい)からきてい
ます。また白い冠羽を持っています。体の大きさの割に小さい羽をもつので、
飛ぶ姿は、一生懸命羽ばたいて真っ直ぐ進むように見えます。繁殖期以外は海
上で生活しますが、繁殖は海岸の岩場等に穴をつくり、そこで子育てをします。

世界的にはまだ充分数はいるのですが、日本ではほとんど見られなくなってき
ています。漁業の網が原因で、エトピリカが海に潜って魚をとるときに網にひ
っかかって死ぬのです。これは次の項で説明するオロロン鳥(ウミガラス)も同
様です。
原因ははっきりしているのですが、漁業関係者の利害がからみ、エトピリカや
ウミガラスの数が減少したのはカモメやカラスのせいにされています。現在日
本で観察しやすいのは霧多布岬だけです。

1993年にはとうとう霧多布岬では繁殖せず、ほとんど観察できなくなりました。
陸上から観察できて繁殖が確認されているのは、霧多布のアゼチ岬の沖の小島
だけです。ただし距離があるので、望遠鏡が必要です。
また 1995年にはデコイ(鳥模型)が置かれました。これはエトピリカが集団で
営巣をする習性を持っているためです。デコイは主に沖の小島の太平洋側に置
かれているのですが、アゼチ岬側にも 3体あります。島の向かって左側のほと
んど最上部あたりにあるのが見えます。よくできているので本物と間違えそう
ですが、じっと見ていると動かないのでデコイとわかります(地域ガイド
[1-6-2]にも関連記事があります)。

【ウミガラス】

通称オロロン鳥とよばれるウミスズメ科の鳥です。これは鳴き声に由来します。
天売島での繁殖は有名ですが、エトピリカと同様の理由で激減しています。お
腹は白で、それ以外は真黒。

【オジロワシ】(アイヌ語名オンネイ、若鳥はポン・チカプ(若鳥の意))

大型のワシ。冬にカムチャツカから北海道に渡ってきます。大変格好のいいワ
シです。全身褐色ずくめで、尾羽根だけが真白です。くちばしは黄色。主に魚
を食べます。冬季、海岸にいると上空を滑空する勇姿が見られます。特に羅臼
はワシが見られることで有名です。が、昔に比べれば数はだいぶ少なくなった
ようです。(ワシについては、[2-7-1] コラム・北海道学の第 1項も参照して
下さい)

【オオワシ】(アイヌ語名カパッチ・カムイ(ワシ神の意))

オジロワシよりさらに大型のワシで、翼を広げると 2m以上になります。冬に
カムチャツカから北海道に渡ってきます。これまた格好のいいワシで、全身黒
ずくめ、尾羽根と肩羽が真白のツートンカラーです。くちばしは黄色。主に魚
を食べます。主に北東・東部の海岸に飛来します。冬季、海辺にいると上空を
滑空する勇姿が見られます。
アイヌの村では、神シマフクロウよりも大切な神として扱われ、盛大な神送り
儀式が行われていました。

【オオジシギ】

大型のシギ。オーストラリアで越冬し、日本には繁殖期に姿を見せます。通称
カミナリシギ。これはディスプレイ(繁殖期の求愛動作)が特徴的で、ズビャー
ク・ズビャークと鳴きながら飛び上がり、突然ザザザと羽音をさせて降りてく
るところからそう呼ばれます。5月頃から夏前まで主に草原でこのディスプレ
イが見られます。

【ノゴマ】

北海道の夏鳥を代表する小鳥の一つ。のどに丸く赤い部分があるので、日の丸
とも呼ばれます。美声で草原で見られます。また大雪などでもよく見られます。

【アオバト】

体長約 30cm。体は青に近い緑の美しい色をしています。雄の翼は紫褐色です
が、雌は身体と同じ緑色です。『オーアーオ オーアーオ』と淋しそうなスロー
テンポな鳴き声でそれと分かります。主に里山から山地の広葉樹林帯に生息し
ていますが、海水を飲む習性があることから、海岸およびその近くの林でも見
られます。
海水を飲む鳥としては、他にオオミズナギドリなどの海鳥があります。鳥類は、
塩類腺という塩分を取り除く特別な器官を持っているので、海水から水分を補
給することができるのだそうです。アオバトが海水を定期的に飲みに来るのは、
栄養塩類の補給のためと言われていますが、はっきりとは分かっていないとい
うことです。
北海道特有の鳥というわけではありませんが、小樽市の鳥になっています。小
樽市張碓の海岸で見られます。([1-3-3] <アオバト>も参照して下さい)


4. 動物と出会うには

北海道には沢山の動物がいます。しかし普通に旅をしているとなかなか出会え
ないかもしれません。季節・時間・場所が合っていない場合もあるでしょう。
すぐそこにいるのに、気づいていないだけかもしれません。林や草原を歩くと
きは、時々立ち止ってしばらくじっとしてみましょう。すると動物たちが動き
だしたり、鳴き出したりするでしょう。冬に海岸近くを歩くときは時々空を見
上げてみます。かっこいいオジロワシやオオワシの雄姿がみられるかもしれま
せん。また海岸線を歩くときに海をしばらく見つめていると、波間にアザラシ
が顔をだしている姿を見つけられるかもしれません。

道具について。肉眼だけでもいいのですが、双眼鏡があれば世界がとても拡が
ります。双眼鏡を選ぶときは、倍率・口径・視野の広さ・重さと大きさ・メー
カーなどに注意します(以下のコラム参照)。

        〜〜双眼鏡の選び方〜〜
倍率
  7倍または 8倍がおすすめです。これ以上倍率が高いと視野が狭くなってな
  かなか動物をとらえることが難しくなります。また高倍率だとブレやすくも
  なります。

口径
  20から 35位がおすすめ。普通は倍率と一緒に表示されています(例:8x20、
  7x35)。口径が大きいほど明るいのですが、大きく重くなってしまいます。
  旅で持ち歩くのなら重さは重要なファクターです。20か 25位が手頃でしょ
  う。車に積んでおくのなら 30か 35位でもいいかもしれません。

視野の広さ
  同じ倍率同じ口径でも視野の広さが異なるものがあります。視野は一般に広
  いほうが使いやすいです。

メーカー
  ニコン・ミノルタ・ペンタックス・ビクセン・ツァイスがいいでしょう。デ
  ィスカウントで売っているあまり有名でないものは、気を付けたほうが良い
  ようです。

倍率が高ければ遠くのものがよく見えるかというとそうでもなく、像のシャー
プさの方がむしろ重要です。ズームレンズも便利そうですが、像のシャープさ
で少し劣るようです。
店頭で手にとって見る場合、レンズの中心より周辺部に注意します。中心部分
ではたいていピントが合っていますが(合っていなければ論外!)周辺部で像が
にじんで見えるものが多く見られます。カタログスペックで選ぶのではなく、
ひとつひとつ手にとって選んだ方が良いでしょう。

        〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

双眼鏡を買うお金はない^^; けど、鳥はしっかり見たいという場合には、ネイ
チャーセンターなど動物を観察しやすいように配慮された施設に立ち寄ってみ
るのも良いでしょう。([1-2-2]ウトナイ湖ネイチャーセンター、[1-6-2]厚岸
水鳥観察館などをご参照下さい)


5. エキノコックスのはなし

北海道にはエキノコックスという恐い寄生虫がいます。この寄生虫について書
いてみました。なおこの項は「笑うカイチュウ」(藤田紘一郎・著)を参考に書
いています。詳しく知りたい方はぜひ原書をどうぞ。

【エキノコックスとは?】

和名:ホウチュウ(包虫)。袋に入ったような格好で寄生するのでこの名があり
ます。ヒポクラテスの時代から知られた寄生虫で、世界で現在 4種類が確認さ
れています。このうち北海道で見られるのはタホウジョウチュウというもの。
体長数ミリ。

【どうするとエキノコックスにかかるの?】

宿主はキタキツネとエゾヤチネズミ。エキノコックスの卵は便と一緒に排出さ
れます。ヒトへの感染経路は以下の 3つが考えられます。

1. 卵が毛皮に付着したキタキツネを人間がなで、なでた手で物を食べる。
2. 卵が川に流れ、山などで生水を飲む。
3. 空中に舞い上がった土や埃と共に吸い込む。

1、2が主な感染経路でしょう。キタキツネの生息しているところで生水を飲む
のは危険です。また不用意にキタキツネを撫でたりしないこと、食べる前はよ
く手を洗うことです(川の水で洗っては何にもなりませんが ^_^;;)。

【エキノコックスが体に入るとどうなるの?】

エキノコックスは肝臓に寄生し、癌細胞のように増殖します。徐々に病巣は広
がるが自覚症状は全く無く、10〜15年後、肝臓が全く働けなくなったとき症状
が現れ、最後は末期癌に似た症状で遂には死に至ります。過去登録された患者
は約 400名、その半数以上が死亡しています。とても恐い寄生虫ですね。

【どうしたら治るの?】

発見が早ければ病巣を切除して根治につながります。現在、血清検査、超音波
診断などで早期発見が可能になりました。北大外科では、全患者年間 10万人
超のうち、10人ほどがエキノコックスの患者だそうです。とにかく早期発見が
肝心です。

続いて北海道におけるエキノコックスの歴史です。

【礼文島での撲滅作戦】

エキノコックスが初めて日本で見つかったのは 1937年、礼文島においてでし
た。礼文島では大正末期、野ネズミ退治と毛皮収益を兼ねて千島のシンシル島
からキタキツネの変種ベニギツネ 12匹を輸入し、島内に放し飼いにしました。
しかし、このベニギツネがエキノコックスに感染しており、増えた野犬と共に
感染源となりました。ただちに野犬とキツネの撲滅作戦がとられ、エキノコッ
クスは島内から全くなくなりました。だから、いまだに礼文島ではイヌを飼っ
てはいけないそうです。礼文島は世界で唯一エキノコックス撲滅作戦が成功し
た所だそうです。

【流氷に乗ったキタキツネ】

全くなくなったかに見えたエキノコックスですが、1965年、突然根室に発生し
ました。これは感染したキタキツネが流氷に乗ってやってきたからだろうと考
えられており、以後、エキノコックスは全道的に広がっていきました。ある調
査では、

        根室: キタキツネ 38%
              イヌ        3%
              野ネズミ   34%
        釧路: キタキツネ 20%

がエキノコックスに感染しているという結果がでています。

【エキノコックスは撲滅できるか?】

これは非常に難しい問題です。キタキツネはエゾライチョウ、コウライキジな
どの貴重な野鳥を食べてしまい、また農産物、畜産物も食い荒らす害獣なので
すが、その一方で北海道観光のシンボルであることもご承知の通りです。北海
道庁を中心に捕獲作戦がとられていますが、保護派は反対するし、間引きでは
かえって固体数を維持するにすぎないという意見もあり、功を奏してはいない
ようです。

ある獣医の先生は、エキノコックスによく似てヒトには無害な、ネコジョウチ
ュウにキタキツネを感染させてエキノコックスと置き換えよう、というアイデ
アを試しておられるそうです。

また、北海道大学のエキノコックス研究グループは、キタキツネの巣のそばに、
虫下しを入れた餌(ソーセージ)をまいて、それを食べたキタキツネのお腹から
エキノコックスを駆除するという実験を行なっているそうです。

エキノコックスの感染形態は、先ほど少し触れましたが、キツネやイヌの消化
器官に寄生した「成虫」から生成した「卵」が糞に紛れて環境(土や水、塵な
ど)を汚染し、その「卵」が野ネズミや人の口に入ると体内で「幼虫」になり、
それが病原になる(組織を侵す)という仕組みになっています。

キツネの体内の「成虫」を殺す薬は十分に有効なものが存在しますので、それ
を餌に混ぜて食べさせる事で「成虫」を駆除し、そこから出される「卵」によ
る汚染を抑えようという考え方のようです。HBCラジオの報道(1998年 7月頃)
によれば、道北のたしか猿払あたりで実験が行なわれたということです。

この実験はドイツで既に行われていて、1年間で感染率が 8分の 1にまで低下
したそうです。自然界でも有効に働くと良いですね。北海道の場合の主な感染
源はキタキツネですが、イヌも同様の感染源になり得ますし、ネコの場合も
(少ないながら)安心はできないそうです。野ネズミを自分で補食するようなイ
ヌは、キツネと同様に危険だそうです。

ともあれ、キャンプをされる方、生水にはくれぐれもご用心を。いくら喉が渇
いていても、おいしそうな沢の水をそのまま飲んだりしないようにして下さい。
どうしても飲むのでしたら、十分沸騰させてから飲んで下さいね。

エキノコックス関連の WEBサイトとしては以下のようなものがありますので参
考にしてみてください。

『北大獣医学科の寄生中学教室(神谷研)』
  http://www.hokudai.ac.jp/veteri/organization/dis-cont/parasitol/index.html
    エキノコックスに関する情報がかなり詳しく載っています。卵は薬にはか
    なりの耐性があるが、熱や乾燥には弱く、70度で 5分、100度で 1分以内
    にほぼ死滅するという話など、いざという時に役立つ話も載っています。

『エキノコックスの知識と予防』 by 北海道(道庁)
  http://www.pref.hokkaido.jp/hfukusi/hf-hyobo/
    エキノコックスに関する情報がよくまとまっています。

『北臨技北見地区会研修資料・エキノコックス症』
  http://www.muratasystem.or.jp/~yoshino/clinical/ekino1.htm
    ちょっと目が点になりそうですが…。


6. カニのはなし

北海道に行ったら必ずカニを食べるという人は結構多いと思いますが、タラバ
ガニやハナサキガニはカニではない、と言ったら驚くでしょうか。そういえば、
足の数が 2本少ないなぁと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、足の数は
関係ありません。

エビ、カニは甲殻類十脚目というグループに属していて、さらに三つの亜目に
分けられます。
  [短尾亜目]カニの仲間(ケガニ、ズワイガニなど)
  [長尾亜目]エビの仲間(クルマエビ、イセエビ、ザリガニ類など)
  [異尾亜目]ヤドカリの仲間(タラバガニ、ハナサキガニなど)
   (亜目の記載順は適当です)
ということで、タラバガニもハナサキガニもヤドカリの仲間なのです。

分類のポイントは尻尾の形で、尾部(エビの食べられる部分)が小さくなって、
頭胸部(エビの頭、カニの胴体)にぴたっと折れ曲がってついたのがカニ。尾部
がねじれてたりするのがヤドカリです。ちょっとおおざっぱすぎる説明ではあ
りますが。^^;
脚の数は実はみんな 10本。毛ガニなどでは鉗脚(かんきゃく、はさみのこと)
1対と歩脚(ほきゃく、歩く脚) 4対で 10本と数えますが、歩脚が 2本少ないよ
うに見えるタラバガニ、ハナサキガニにも小さいのが 2本隠れてあるんですよ。

また、カニ類との決定的な違いとして、雄に腹肢がないことと、雌の腹部が左
右不相称になっており、左側にしか腹肢がないことがあげられます。このよう
なカニにそっくりなヤドカリの仲間には、イボガニやヤシガニなどがいます。

その他カニに関する豆知識は、以下の WEBサイトにもいくつか載っています。
もっと知りたい方は、参照してみて下さい。
  http://www.zspc.com/crab/
  http://www.robo.co.jp/sibayama/

本ほっかいどがいどの中では、[1-3-1]札幌・定山渓 の[食べる]の項に何軒
かカニを食べられるお店が載っていますし、留萌市黄金岬のカニ釣りの話題が
[1-7-1]に載っています。ご興味のある方は、そちらも参照してみてください。


[参考文献]

・フィールドガイド日本の野鳥(日本野鳥の会)
    バードウォッチャーのバイブル。日本で見られるすべての鳥の解説がある
    図鑑です。大変充実した内容ですが、初心者には詳しすぎるかも。

・北海道の鳥(北海道大学図書刊行会)
    写真を使った図鑑です。

・小清水町の野鳥(小清水町)
    濤沸(トウフツ)湖のある小清水町が作成した写真による図鑑。キタキツネ
    の研究で有名な竹田津さんやエゾリスの写真家の鈴木さんたちの写真を使っ
    たものです。

・北海道の野生動物(北海道新聞社)
    哺乳類、海の哺乳類、爬虫類、両生類について、豊富な写真を使って解説
    しています。

・笑うカイチュウ ---寄生虫博士奮闘記(講談社・藤田紘一郎)
    著者は寄生虫学が専攻のお医者さんで、さまざまな寄生虫とそれにまつわ
    るエピソードなどが、楽しい筆致で書かれています。

ほっかいどガイド目次へ