[2-7-3] 家族で行く北海道 (6.00)

 ひとり旅も良いものですが、家族で旅する北海道もまた楽しいものです。こ
の章では、体験談などを中心に家族で北海道を旅する時のコツなとをお伝えし
ましょう。

 ところで、「家族」と言っても、子供連れの家族もあれば、親を旅行に招待
するなんていうのもあるでしょう。本章は、まだまだ内容が薄いと思います。
本章をより充実したものにするためにも、読者のみなさま方からのちょっとし
た情報や指摘を歓迎いたします。旅をしていて気になった点の箇条書きだけで
も結構です、よろしくご協力をお願いいたします。

Contents
1. 北海道へ向かう編
2. 道内の交通手段
3. 宿泊
4. 家族でまわる
5. 情報収集

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1. 北海道へ向かう編

 北海道へ向かう手段をどうするか、これが最初の関門です。:-)
 特に、2〜6歳の向かうところ敵なし年代は、じっとしている、というのは、
地獄の責め苦に等しいものがありますので、これとの戦いが親に課せられる最
初の難題でしょう。

 といっても、手段は、飛行機、鉄道、フェリー、徒歩以外にはないので、こ
のうちのどれをとるかが、問題です。
 それぞれの長所・短所を、筆者の独断と偏見のお薦め度とともに、まとめて
みました。子供の年齢としては、乳児から小学校入学前までを特に意識してい
ます。

●飛行機 (詳しくは [3-1-1] 飛行機で行く を参照のこと)
 値段:高め
 子供の満足度:椅子に縛られ、窮屈で不満度大
 時間:短い
 サービス:機内で受けられるサービスは濃い

 独断と偏見のお薦め度: まあまあ薦める
  その理由:時間が短い(福岡からでも2時間ちょっと)ので、子供の我慢
  の限界を超えないぎりぎりか。乳児連れだと問題ないだろう。
  注意点:
   飛行機が好きな子供でも、大抵の子供は外部(遠くから眺めること)が
   好きであって、中にはあまり興味を示さないことがあるので、注意。

●鉄道 (詳しくは [3-1-3] 鉄道で行く を参照のこと)
 値段:高め
 子供の満足度:自由だが、元々車内は狭いし、他の客の迷惑にもなるので、
  ので、飛び跳ねたりすることは親がたしなめないといけない、という苦労
  も。また、寝台列車の場合は夜の部分が多く、景色が眺められない、とい
  う欠点も。
 時間:やや長い
 サービス:北斗星等の寝台列車なら、ラウンジカーでくつろぐこともできる
  し、A寝台等は客室内にビデオの設備もある。

 独断と偏見のお薦め度: あまり薦められない。ただし、子供が大きい場合
  や、これまで飛行機やフェリーで渡道していた場合は逆に新鮮。
  その理由:時間がかかるので、子供に飽きさせない工夫が必要だが、車内
   が狭いのと、他の客との関係でどうしても親にストレスがかかる。北斗
   星でも、上野から札幌まで16時間の旅である。
  注意点:
   鉄道が好きな子供なら、グッズ購入や車内探検などの興味はあるが、1
   6時間以上の旅は、なかなか子供を満足させるのはつらい。
   鉄道の旅を求めるのなら、たとえば、A寝台の広い部屋を確保し、床に寝
   そべったりする工夫も必要だろう。
  情報:
   北斗星A個室(ロイヤル・ツインDX)を利用し、Bコースの和食懐石料理膳
   を予約(第1回目)した場合、ルームサービスが受けられる。赤ちゃん
   と一緒の旅で、ツインDXルームだと便利。

●フェリー (詳しくは [3-1-2] フェリーで行く を参照のこと)
 値段:低め
 子供の満足度:自由だが、他の交通手段に比べて、広いし、子供が飽きない
  度=満足度は最も大きい。ただし、海が荒れた場合には、部屋に閉じこも
  りがちになるので、天候次第という面もある。
 時間:長い(最も長いのは名古屋−苫小牧38時間)
 サービス:フェリーによってはキッズルーム(下記参照)もあるし、ゲーム
  コーナー、大浴場の設備の他、餅つきやキャビン見学などのイベントも用
  意されている場合が多い。

 独断と偏見のお薦め度: お薦め
  その理由:時間がかかるのがネックだが、旅の醍醐味は目的地よりも、途
   中の行程にあるとすれば、最も旅を実感させるものであろう。問題は、
   食事であるが、これは出航前にスーパーなどでたくさん買い込んでおく
   ことが重要。
  注意点:
   飛行機や鉄道に比べて時間がかかる。移動手段に時間がかかると、疲労
   も溜まるので、上陸後は決して強行日程にしないことが肝要だろう。特
   に子供ははしゃぐ反面、疲労がどっと出るので、上陸後さらに、移動が
   長いような行程は避けた方がいい。

なお、、「泣く」世代の子供連れの場合、
(1)時間がないなら有無を言わさず飛行機
(2)時間があってどーしても飛行機が嫌だって場合はフェリー
を強く薦めている、某MLメンバーもいます。:-)


1-1.飛行機で行く

 詳しくは、[3-1-1] 飛行機で行く を参照してください。ここでは、飛行機を
使った報告例を列挙します。

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(羽田−新千歳)
JASでは「天使のお出かけサービス」というものがあり、乳幼児連れの機内
優先案内、赤ちゃん用ブランケットの貸出し、赤ちゃん連れ空のたびのしおり
の配布、ベビーカーの無料貸出しなどのサービスがあります。
前もっての予約(0120-085-283=オヤコデツバサ)が必要です。
ベビーカーの無料貸出しはANAでも行われています。
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1997/10 東京のA.T.さん(両親+夫婦+3ヶ月乳児)

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(関空→新千歳)
昼前の出発便だったので、食事時間が中途半端だったのですが、関空のマクド
ナルドで、ちょっと腹ごしらえ。(関空のマクドナルドは、高かった)機内で
は、パンプキンデニッシュが出たので、ちょうど良かった。勿論、2歳の幼児
にも、もらえました。
飛行機のプラモデル風ブロックも貰えて、ご機嫌。ゴールデンウィークで、満
席と聞いていたので、幼児席は無い物と思っていたけど、ちゃんと、隣は空席
にしてくれていました。
車椅子利用者は、前もって座席指定を受けていても、当日早めに申し出ると、
より出口に近いシートに変更してもらえます。
(丘珠→函館)
プロペラ機のため、タラップ利用。子供にはこの方が楽しかったかも、ただし
身障者に、この階段は、きつかった。
(函館→関空)
函館空港の出発ロビーでも、六花亭のマルセイバターサンド売ってました。
あまり売ってないと聞いて、早々に買って道中持ち歩いていただけに、ショッ
ク。帰りの飛行機も満席だったにもかかわらず、幼児の隣を空席にしてくれて
いました。帰りは、柏餅と、飛行機のビニール風船、もらいました。
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1999/5 GW 京都のK.I.さん(夫婦+7歳,4歳,2歳+車椅子身体障害者)

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仙台−千歳 間ではありませんが、子供3歳+赤ちゃん1歳+大人2人の構成
のとき、全日空では、予約時(1ケ月前、全日空の仙台支店で)に席を確保し
てくれました(仙台−名古屋)。子供連れは、下手に旅行代理店に頼むよりは
直接支店に行くといろんな情報を得ることができます。飛行機に乗っている時
間は短いのでフェリーのときのような、退屈対策は不要ですが、赤ちゃんの場
合は、時と場所を選ばない、ミルクor便 がありますので、事前の用意が必要
です。うちの場合、いざ離陸つうときに目を覚ましたので、女房があわてて、
おっぱいを押しつけたことがありました (^^;;;
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1993/7 MLメンバー(仙台)(夫婦+3歳,1歳)

 私と、仙台から札幌に行くとき同行した家族(大人2名+小学生1名)は、
全日空の便で千歳まで行き、宿が、すすきののホテル(ツイン+エクストラ 
1泊8,000円)でしたので、直通バスで向かいました。札幌駅経由だと歩
かないといけないので、時間がかかっても、乗り換えなしのバスを使ったわけ
です。
 空港からのアクセスも旅の構成人員によって考えないといけない、という例
です。

 なお、[3-1-1]飛行機で行く 5.6 赤ちゃんといっしょ もご覧下さい。

1-2. 鉄道で行く

 詳しくは、[3-1-3] 鉄道で行く を参照してください。

 家族連れで自動車を持っていかず、飛行機も使わず、となると、鉄道です。
北斗星を使う家族も増えていますが、子供を退屈させないという配慮が必要で
す。フェリーと比べて、列車の方が活動面積が小さいこともあって、鉄道好き
の子供ならいいのですがそうではないと、ビデオを見せたり何したりと、なか
なかつらいものがあります。
 でも、乳児で、夫婦ともに列車の旅を楽しむ、というのなら、個室がいいで
しょうか。

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赤ちゃん1人をつれただけの旅で、利用した寝台はツインデラックス。あとで
ソロを覗いたとき、こっちでエクストラだと狭いかな、という気はしました。
女房は下、私は上で寝ましたが、そんなに狭くなく、赤ちゃんの世話ができた
ようです。
また、グランシャリオの食事を予約し、食事しましたが、赤ちゃん連れという
こともあり、食事どころではなかったです。
また、食事をとるなら、札幌→上野方面の方が、いいように思います。また、
子供が大きくなったら、Bコンパートメントの方がいいかもしれません。しか
し、フェリーと違って、個室の定員販売が気に入らないところです。
結論から言えばフェリーの方が気楽で、快適。飛行機の方が、時間が短い分、
やっぱり気を使わないで済むので気楽。ということで、小さい子供連れには、
北斗星はつらいかもしれません。小学生以上で、寝台列車わくわく少年たちな
ら、垂涎の的でしょうが。
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1992/3 MLメンバー(夫婦+1歳未満)


1-3.フェリーで行く

 [3-1-2] フェリーで行く の中に、4.その他あれこれ、の中の、4-5 ファ
ミリールームという項目がありますので、是非ご参照下さい。

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 太平洋フェリー1等船室を利用しました。「いしかり」の1等船室・和室4
名定員に、大人2名、子供2名が乗船しました。6畳程度の和室とベッドが2
つあり、さらに、シャワー付きトイレがあります。子供は2人とも6歳未満で
したので、大人2人の往復料金だけで済み、航送料金を含めて、往復約11万
円程度だったと記憶しています。飛行機ですと、座席に座らせることで、子供
料金をとられるので、フェリーはその点格安感があります。
注:大人より子供の人数がおおくなるとはみ出た分は子供料金(半額)をとら
れる。

 で、出発前に、周辺のスーパーで、食べ物・飲み物をわんさと買い込んで、
クーラーボックスともども部屋におきます。子供の好きなビデオテープ(ドラ
えもん、ドレミファドーナッツなど、なお、ドラえもんの映画バージョンを用
意しておくと間がもてる..)やお菓子は必須となります。私が早めに車で乗
船し、乗船後、徒歩通路を逆送して、家族を迎えに行くことができました。太
平洋フェリー独自かもしれません。

 航海中は、しこたま買ってきた食べ物+飲み物と、ビデオ、船内探検、ゲー
ムセンター、映画上映、などで、子供の退屈をとってやらないといけません。
また、海が時化ても睡眠さえちゃんととれば、子供は酔うことは少ないようで
すので、乗船前に、さんざ遊ばして、体力を消耗させておくことも必要です。
1等船室にトイレが設置されてから、赤ちゃん連れにも好評のようです。なお、
船内でも貸しビデオがありますし、テレビのチャンネル3つくらいで、映画を
常時上映しています。ただし、子供向けはあんまりありません。
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1995/7 MLメンバー(夫婦+4歳+2歳)


2. 道内の交通手段

 家族連れの必須アイテムは、自動車です。これを現地調達するか、持ってい
くかがポイントとなります。

 持っていくのは、

 (1) 滞在期間が長く、広範囲を移動する場合
 (2) キャンプなど持ち込み物品が多い場合

 に留めるべきでしょう。車の航送料金は決して安くないのです [3-1-2]。

2-1. 貸切タクシー

 短期間なら思い切って、貸切タクシーという手もあります。運転手にすべて
任せて、というもの。
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千歳到着から、翌日の丘珠空港まで、ジャンボタクシーを貸し切り利用しまし
た。9人乗りとはいえ、実際子供を含めた8人で、ちょうどでした。
(シートは、2.2.3に、補助席1と、助手席1)
行程も、臨機応変いろいろ対応してくれるし、ドライバーは至れり尽くせり。
ただし、料金は大変高い!!
旅行会社を通すと、なおさら高かったので、現地のタクシー会社に直手配した
方が絶対に良いです。(半額以下かも・・・)
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1999/5 GW 京都のK.I.さん(夫婦+7歳,4歳,2歳+車椅子身体障害者)

2-2. レンタカー

 家族連れの場合で、誰かが運転でき、冬道ではない場合は、レンタカーがお
すすめです。できれば、家族の中に複数の運転手が欲しいところです。車種は、
運転に慣れていれば、ワゴンタイプの方がベストです。が、台数に限りがあり
ますので、事前予約する方がいいかも。現地で調達する場合は、北大生協など
にお願いする方が面倒でなくていいかと思います。

 なお、家族の場合、一般的には、千歳に昼前後に到着することが多いと思い
ますので、よほど日程がタイトでない限りは、その日はレンタカーを借りるべ
きではない、と思います。子供の調子は、1日見ないとわからない場合もあり
ますので、その日は、早めにホテルや旅館に入って、近所を散策する程度に留
め、次の日、やや無理とも言えるようなスケジュールを組むと、いいかもしれ
ません。ですので、借りるとすれば、次の日の朝一番から。


3. 宿泊

3-1. ホテル・旅館

3-1-1. 札幌周辺

 意外に札幌駅周辺は、和室主体の宿が少ないので、逆に温泉を目指した方が
いいかもしれません。つまり、定山渓。車を持ち込まない場合は、すすきの辺
りで、和室や広めの部屋を確保するようにします。

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 公務員ですので、定山渓の宿泊所を利用しました。子供連れの場合、和室重
視で公共の宿狙いが妥当だと思います。高級ホテルに泊まると、子供が多くな
るほど支出も多くなるし、あと子供の年齢にもよりますが、小さい子連れは、
泣きわめきなどもあって、親が気を使います。その点、公共の宿は気疲れしな
くて済むという利点があります。
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1995/7 MLメンバー(夫婦+4歳+2歳)

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・アートホテルズ札幌
ここは、大浴場が付いているというので、選びました。ジャグジー、サウナ、
ジェットバス、そして小さいながらも露天風呂まであり、温泉旅館とひけを取
らないほど、立派なお風呂でした。(洗い場はちょっと狭かったかな)
大浴場の入り口にはフロントデスクがあり、そこで、ロッカーの鍵がもらえて
スポーツ倶楽部のようでした。ここは、身体障害者に対応したホテルと聞いて
いましたが、いただいた部屋は、特に身障者仕様ではなかったし、大浴場も身
障者には入れない形だったのが、ちょっと残念でしたが、シティホテルで温泉
気分も味わえて、大満足。
部屋からの景色も、中島公園側だったので、良かったです。
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1999/5 GW 京都のK.I.さん(夫婦+7歳,4歳,2歳+車椅子身体障害者)

3-1-2. その他

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・函館国際ホテル
ここは、立地条件の良さだけで選びました。朝市へも、倉庫街へも子供でも歩
ける圏内。夜景を見に行くバスも、ホテルから出ています。刻々と変わる山頂
の天気も、そこに表示されているので、便利。温泉や和室を優先すれば、湯の
川温泉の方がずっといいように考えていましたが、子連れだからこそ、立地条
件ははずせない。
夜景を見に行くのであれば、食事も旅館でゆっくりとは味わえないだろうと考
えて、食事なしのホテルにしました。
ホテル内のバイキングは、子供にも食べやすいメニューが多く、案外安上がり
なので、特に幼児連れには、おすすめです。(幼児無料)ただし、北海道名物
を味わうことは、できません。
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1999/5 GW 京都のK.I.さん(夫婦+7歳,4歳,2歳+車椅子身体障害者)

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道央を回るパッケージツアーで、「阿寒グランドホテル鶴雅」と
ホテルナトゥールバルト富良野」に泊まりました。
前者はたぶん個人で行くと費用が高いと思うんですけど、広い和室で露天風呂
付の温泉大浴場があり、部屋食なのでファミリー向きです。
部屋の入り口は格子戸なのですが、その外側に鉄製のドアもあるので、夜はそ
れを閉めてしまえば夜泣きしても周りに気兼ねしなくてすみます。
後者は洋室がほとんどですが、和室も三部屋だけあります。ツアーでしたがホ
テルに直接電話して乳児がいる旨告げると、和室を用意してくれました。
それ意外にもホテルの人が親切で暖かく、乳児連れでも楽に過ごせました。
食事はレストランでコース料理になりますので、とっても小さい子だとちょっ
とつらいかもしれません。雰囲気的にはカジュアルですしホテルの人はやさし
いですが。うちは親夫婦と一緒の旅行でしたので、やはりホテル側に融通を聞
かせてもらって2時間で交代して食べました。北海道ワインのキャンペーン中
で、十勝ワイン、ハスカップワインなどをのみ比べられたのが嬉しかったです。
お土産を買う時の参考になりました。
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1997/10 東京のA.T.さん(両親+夫婦+3ヶ月乳児)


3-2. キャンプ

 近年のアウトドアブームで家族でのキャンプもずいぶんとポピュラーになっ
てきました。ある、小さなお子様づれのおかあさんに「キャンプで旅行する良
いところはなんですか?」と聞いてみたところ「子供が自由に走り回れるし、
第一、騒いだりしてもほかの人に迷惑にならないし」と聞いて吃驚したことが
あります。

 たしかに、子供に広い空間を与えてあげるというのはとてもすばらしいこと
だと思いますが、騒いでも迷惑にならないというのは誤解です。キャンプに出
かけられたことのあるかたなら経験があると思いますが、子供の騒いでいる声
って意外と聞こえるものです。お子様づれでキャンプをされる方、そのあたり
のことをほんのちょっとだけ心の片隅において、楽しいファミリーキャンプを
お願いします。


4. 家族でまわる

4-1. 札幌近郊

 子供連れで廻る、札幌近郊の旅は、無理せず、余裕を持って、がポイントで
しょう。ですので、体力が必要なところを先に廻る、というのが秘訣となりま
す。札幌近郊ですと、大倉山シャンツェ、藻岩山を先に廻り、次に、羊が丘や
開拓の村、という順ですと、子供も運転手も疲れ方が違います。最後に、あの
斜面を登る、ということを想像しただけでも嫌になります。ですので、西から
南→東のようなルートを通ると、山の方から、平野の方、というようなルート
設定になると思います。

 それでは札幌近郊で家族連れでよさそうなところを報告しましょう。

4-1-1. 北海道開拓の村 札幌市厚別区

 家族連れで、小学生以上の子供を含む場合は、ここで一日つぶせますし、親
の知識欲も満足できます。「開拓の村」は、明治・大正期に建築された北海道
の建造物を54ヘクタールの敷地に復元・再現することで、昭和58年4月に
開村しました。村全体が博物館であり、開拓時代の人たちの意欲あふれる知恵
と努力を見ることができます。さらに、ドサンコ(馬)が園内を引っ張る馬車
鉄道は、冬は馬ソリに変わり訪れた人の足代わりとなり、子供たちの垂涎の的
になります。正面の入り口は旧札幌停車場(今の札幌駅)です。有島武郎の旧宅
や北大の恵迪(けいてき)寮、北海中学等沢山の建築物があります。

 ここの良い点は、何よりも下記のように、中学生以下無料というところ。

交 通: JR,市営地下鉄「新さっぽろ駅」下車,JRバス「開拓の村」行
駐車場: 開拓の村駐車場 400台
開村時間: 9:30〜16:30(入村は16:00まで)
休村日: 月曜日、年末年始(12月29日〜1月3日)
TEL: 011-898-2692
入村料: 大人 600円 高校生 450円 (冬は 500円 400円)
 ※小・中学生、体の不自由な方、65歳以上の方などは無料
鉄道 : 馬車軌道(馬力)(762mm)(0.4km)200円(中学生小学生 100円)
 9:30-16:30(月休、4/29-11/15の開村日運転 冬はソリになります)

 我が家もここで馬車鉄道に乗り、終点付近でアイスクリームを食べたりと、
結構満足しました。あと、近くの北海道開拓記念館にも足を運びましたが、こ
ちらは、じっくりと廻りたいところ...子供連れはまずいかもしれません。

北海道開拓記念館:9:30〜16:30(入館は16:00まで)大人300円 月曜日・
年末年始(12月29日〜1月3日)及び祝日は休館。

 これらを含む、野幌森林公園は、標高20メ−トルから90メ−トルの丘陵
地帯にあり、千歳川と豊平川の支流が入り込んで複雑な地形を形成しています。
この森は、昭和43年(1968年)に北海道百年を記念して北海道立自然公
園に指定されました。また、北海道100年記念塔もあります。100年記念
塔は北海道開拓100年を記念にして建てられ、高さもそれにちなんで100
mと巨大な塔です。


4-1-2. 読者からの情報

 読者からの情報です。

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・小樽交通記念館(大人940円、子供半額)
ここは、小学2年の男の子が大喜び。
記念館の建物の中は、動かせる模型や、自由に乗れる「しづか号」他、鉄道マ
ニアには、一日見てても飽きないような、施設かも・・・
外には、実際に以前走っていた車両が、たくさん展示されていて、運転席をは
じめ、列車内は自由に出入りできるようになっている。その客車内で、お弁当
食べている親子もみかけました。
有料で乗せてくれる蒸気機関車や、子供だけで乗れるゴーカートのような遊具
もあり、ミニ遊園地のようでもありました。出来れば2時間以上はかけて見た
い施設です。
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1999/5 GW 京都のK.I.さん(夫婦+7歳,4歳,2歳+車椅子身体障害者)

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子連れで行ったことはないですが、千歳空港から近い「ノーザンホース
パーク」は牧場、バーベキュー、プレイゾーンなどがあって親子連れで
楽しめると思います。雨でも貸し傘がありますし、有料ですが園内を
カートでまわることもできたと思います。
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1997/10 東京のA.T.さん(両親+夫婦+3ヶ月乳児)


4-2. スキー

 家族で楽しむスキー。子供も大きくなると、ゲレンデで一緒にスキーという
ことになりますね。

 アルファリゾート・トマムのスキー旅行レポートがあります。

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まず、千歳空港からは、ツアーのバスがありました。片道3時間です。
いい加減お尻が痛くなりました。JRを利用した方がよかったと後悔しましたが、
バス代を払い込んでいたため、行き帰りともバスでした。

*ホテル
トマムのホテルは新しいタワーへの宿泊でした。
部屋は、広くはないけど、スキー目当てなのでほとんど部屋で過ごさなかった
ので、気になりませんでした。

食事は、外にレストランの集まったところと長い回廊を通っていく、カニ食べ
放題の海鮮レストランがありました。このカニ食べ放題はツアーに含まれてい
たんですが、中華、寿司、ケーキとバイキング形式。
飛び切りうまい!と言うわけではありませんが、子連れでも平気な明るい雰囲
気がよかったと思います。それ以外はこじんまりしたレストランでした。

夕食後、そのレストランの集まったところにキタキツネが現われ、息子が大喜
びでした。

あ、ホテルのフロントに、本日の気温、積雪量を書いたボードがあり、「あー、
北海道〜!」とマイナス7度なんて初体験だったので、嬉しかったです〜。

*スキー場
トマム以外にも那須・谷川方面のスキー場に子連れで行きましたが、雪質は比
べるまでもなく北海道のほうがいいですが、広さ、コースのバリエーションと
も、トマムはとてもよかったです。私たちが気に入ったのは、コースの長さで
す。ながーいスロープは、これがスキー初めての私と息子にも「気持ちいい〜
〜〜」と思えるような、滑り具合でした。
レンタルの料金は、本州のスキー場とほとんど同じでした。

雪がほんとにさらさらなので、息子がどんなに雪のなかで転げまわっても、全
然濡れずに、はたけば大丈夫!というのは、嬉しかったですね。

*その他
スキーをしたあとのお風呂は格別なものですが、残念ながら大浴場がなく、部
屋のユニットバスしかありません。リゾート地なので、大浴場があれば、もっ
とくつろげるのになーと心底思いました。
あと、クリスマスまでは、大きなプールはやっていないといことで、ちょっと
残念でした。
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1998/12 東京のR.K.さん(夫婦+5歳男)


 98シーズンの託児所のあるスキー場をまとめてみました。

●サホロリゾート
 上川郡新得町狩勝高原 01566-4-4121(ゲレンデ01566-4-4514)
 9:00〜16:00
 キッズミニ(託児)2〜3才1日2,900円半日2,400円
 キッズスノー(スキースクール)3〜7才1日3,800円半日3,300円
 7〜12才1日3,800円半日3,300円
 http://www.clubmed.co.jp/village/sahoro/index.html

●アルファリゾート・トマム
 勇払郡占冠村字中トマム 0167-58-1111
 ザ・ヴィレッジアルファ 9:00〜12:00、13:00〜16:00
 半日2000円 1日3000円
 3才〜小学校に入学前 定員30名
 キッズスキースクール 10:30〜12:30、13:30〜15:30
 4才〜小学校低学年
 http://www.tomamu.co.jp/

●Mt.レースイ・リゾート
 夕張市末広2丁目4 01235-2-5151(ゲレンデ01235-2-1414)
 スノーギャング(要予約)
 9:00〜12:30、13:30〜17:00
 1〜5歳 半日2,000円,1日4.000円
 http://www.dolphin.co.jp/hpr/yubari/y_race.htm

●札幌国際スキー場
 札幌市南区定山渓高原 011-598-4511
 ピノキオ(12/1〜4/4)9:00〜16:30 2歳〜6歳 1,500円
 キッズスノーファーム(同期間)3歳〜10歳
 10:30〜12:30、13:30〜15:30
 http://www.dolphin.co.jp/hpr/novello/kokusai/

●ばんけいスキー場
 札幌市中央区盤渓410 011-641-0071(ゲレンデ011-642-1919)
 9:30〜12:00、13:00〜15:30
 半日1,000円、1日1,500円
 http://www.aurora.dti.ne.jp/~vankei/

●ふじのヘルスランド国際スキー場
 札幌市南区藤野4条10丁目476 011-591-8112
 9:00〜16:00

●キロロスキーワールド
 余市郡赤井川村字常磐 0135-34-7111
 キッズルーム9:00〜12:00、13:00〜16:00
 半日2,000円、1日3,000円

●ルスツリゾートスキー場
 虻田郡留寿都村字泉川13 0136-46-3111
 8:00〜16:30 1〜6歳
 半日1,500円、1日2,500円
 (\1800・\2800) 8:30〜16:30
 http://www.rusutsu.co.jp/

●ニセコひらふスキー場
 虻田郡倶知安町字山田204 0136-22-0109(ゲレンデ0136-22-5151)
 9:00〜12:00、13:00〜16:00
 2,500円〜
 http://www.niseko-tokyu.co.jp/

5. 情報収集

5-1. WWWによる情報収集
・まま と おとまり
 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/thirano/
  体験談と宿泊施設
・MAMA VIVA
 http://www.nttl-net.ne.jp/sarah/
  飛行機に乗る、飛行機のサービスなど
・おでかけクラブ
 http://www.odekakeclub.com/
  おでかけ情報を読者から収集

5-2.書籍
・北海道ファミリ−おでかけガイド(第2版) 
  ベネッセコ−ポレ−ション / 1997.4 / ISBN4-8288-1777-8 / 1,400 円
・北海道ファミリ−温泉ガイド 
  ベネッセコ−ポレ−ション / 1997.4 / ISBN4-8288-1778-6 / 1,500 円
・マップルマガジン「家族でおでかけ 北海道'99-'00」
  昭文社 / 1999.05 / ISBN4-3982-2778-4 / 857円
・ファミリ−遊びの国めぐり〜北海道ゆうゆう紀行〜 
  山谷正 / 北海道新聞社 / 1993.9 / ISBN4-89363-976-5 / 1,650円

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