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北海道の原点:入植の労苦

羆(ひぐま)
明治以降、入植者を苦しめたのは寒さ、飢え、いなごの大発生、そしてわが国最大の猛獣であるヒグマの脅威でした。
大正4年、北部の苫前(とままえ)の開拓地に1匹の羆が出没。主婦を食い殺し、味をしめた熊は次々と人を襲います。家に隠れる…といっても大部分の家はわらで囲っただけの粗末な家でした。警察に連絡を取ろうにも雪道を歩いていくしかありません。それだけで決死隊だったのです。

リンク:苫前町熊害現場(苫前町)


苫前町三毛別熊害再現現場
羆嵐(くまあらし)
大正4年に起きた、8人を食い殺した熊害事件を描いた吉村昭の小説。ラジオドラマ化もされた。
慟哭の谷
1915年12月北海道苫前村。開拓地を襲い、死者8名を出した巨羆。熊害史上世界にも例を見ないこの惨劇の戦慄のドキュメント。

開拓の村 入植
北海道に新天地を求めて入植した人々は、寒さを初めとする大自然の驚異、そして政府の無計画さなども加わり、たいへんな労苦を味わいました。
しかし入植者たちは希望を失わず、「今」の北海道を築き上げたのです。
札幌市郊外の「開拓の村」はオープンタイプのミュージアムで開拓当時のレトロな建物が移築されています。馬車も走り、夏休みにはエキストラも出演して、往時の活気を再現しています。

リンク:北海道開拓の村

北の零年 通常版 DVD
幕藩体制が終わりを告げた明治維新初期を舞台に、四国から北海道への移住を命じられ、過酷な大地で懸命に生きようとする四国・淡路の稲田家の人々を描いた感動のドラマ。吉永小百合、豊川悦司、渡辺謙ほか出演。
家族 DVD
山田洋次が原作・脚本・監督を務め、高度経済成長期の日本を背景に、時代に揺れるある家族の姿を描いたロードムービー。九州伊王島に住む精一とその家族。小さな島で家族5人の生活に限界を感じた精一は、勤め先の倒産を機に家族を連れて北海道へ向う。
井川比佐志、倍賞千恵子ら。

士幌線廃線跡 廃墟
明治以降、特に炭鉱に目をつけた資本家たちは、こぞって北海道に投資をしました。そして囚人やタコ部屋労働者などを使い、急速に開発が進みましたが、昭和末期に閉山があいつぎ炭鉱町や輸送インフラであった鉄道は次々と消えていきました。
道内には廃墟となった施設が数あり、これらを訪ねると、栄枯必衰という言葉をしみじみと感じます。

リンク:北海道 廃線前を訪ねて


歴史廃墟を歩く旅と地図―水路・古道・産業遺跡・廃線路
在道の堀淳一氏による本。地形図を頼りに、廃墟をめぐる旅に出る。山腹をのたうつ煙道、海岸のトーチカ、新緑の鉱山跡、軍事廃墟、駅前ゴーストタウン。人工物と目覚ましく回復する自然の格闘の中を行く、新しい旅の発見!
鉄道廃線跡を歩く(10) 完結編
鉄道廃線ブームを作った宮脇俊三氏の本。北は北海道鴻之舞鉱山と紋別を結んでいた軌道から、南は沖縄北大東島の鉱山軌道まで80の廃線跡を掲載。路線の歴史や廃線に至る経緯、廃線跡の現状を写真と豊富な資料によって紹介。
北海道の大地を行く--廃線の旅
松前線や標津線など、廃線となった北海道の旧国鉄やJRの鉄道路線の歴史や役割、乗車した思い出などを写真と文章でまとめ、北の大地を走った鉄道の往時に思いを馳せる。かつての沿線にある関連施設のその後の姿も紹介。
山谷正著。
新・鉄道廃線跡を歩く1 北海道・東北編
宮脇氏の著書から10年以上を経た、その後の変化も取材した本。天北線・深名線・函館本線旧線・夕張鉄道・津軽森林鉄道など50路線掲載。




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