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北海道の原点:囚人労働・タコ部屋労働

囚人労働
明治以降、北海道の開拓に尽力したのは屯田兵、これは小学校でも習います。しかし屯田兵が入植する前に、道を開き田畑を開墾した人たちがいました。それは囚人でした。
明治維新後の内乱で政府側に破れた「賊軍」の兵士(下級士族)や凶悪犯たちは、安価な労働力として未開の北海道開拓に送り込まれました。周囲はヒグマの生息する大原野、冬は雪で閉ざされる天然の流刑地に、男たちは二人一組で鎖につながれ、最後の生きている証のため巨木を倒し、腰まで沼地に浸かり、道路を作ったのです。
労働に耐えられずに死ねば極悪人を処分できて一石二鳥だと言われ…。

リンク:樺戸博物館(月形町)
北海道で最初にできた刑務所を活用した、囚人労働を伝える博物館。
樺戸博物館

赤い人
囚人労働を描いた吉村昭の小説。その過酷さに、司馬遼太郎氏は読み終えて数日呆然としていたという。
樺戸監獄
110年前、わが国で3番目に開庁した樺戸集治監。凶悪犯や国事犯など長期流刑・徒刑、懲役終身囚を収容した監獄の実態と裏話。

タコ部屋労働
囚人労働はさすがに批判を浴び大正期になって一段落しましたが、それでも北海道開拓の労働力は必要でした。そこで生まれたのが拘禁労働で、内地からなかば騙されて連れてこられた若者たちは、自らの肉体を食べて生き延びるタコにたとえられ、あるいは他の地域から雇われたことを意味する他雇から、タコと蔑まれて過酷な肉体労働に従事したのです。
彼らの仕事場は鉄道建設や灌漑現場など。安全性や衛生などを無視した長時間労働、逃げようとする者には死のリンチがあり、中には生きたまま人柱にされる者もいたといいます。

リンク:北海道開拓の光と影
常紋トンネル

常紋トンネル―北辺に斃れたタコ労働者の碑
網走・旭川間の鉄道トンネル付近から50体以上の人骨が発掘された―。北海道開拓に使役された囚人労働の実態を調査していた著者が、囚人に代わって拘禁労働の主力となっていた「タコ」と呼ばれる土工夫たちの行跡を追った記録。鉄道・道路・港湾・潅漑溝工事などに酷使され、斃れていったタコ労働者。社会の底辺で沈黙を強いられてきた人々の呻き声が聞こえてくる。
おれは、にんげんだ―タコ部屋労働・朝鮮人労働、そして今 母と子でみる
1934年〜36年に行われた藻岩発電所建設工事。長時間労働、超過密労働という人権無視により、多くの犠牲者が生じた。長期にわたる藻岩の掘り起こしでの事実を、当時を知る関係者からの貴重な意見とともにまとめる。





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